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フランス絵画の近代: シャルダンからマネまで (講談社選書メチエ 64) 単行本 – 1995/12/1

5.0 5つ星のうち5.0 2個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

西欧絵画の権威「歴史画」は近代化の過程でいかに変質したか。画布に描かれた性・裸体・東洋人のはたす「社会的機能」とはなにか。名画をよみ直し、新たな鑑賞の視線を提案する。

著者について

1945年生まれ。早稲田大学卒業。東京大学人文科学研究科博士課程修了。現在、明治学院大学教授。専攻は西洋美術史。著書に、『画家ダヴィッド』(晶文社)、『ナポレオン伝説の形成』(筑摩書房)、訳書には、『アビ・ヴァールブルグ伝』(ゴンブリッチ著、晶文社)などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1995/12/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1995/12/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 238ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062580640
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062580649
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 2個の評価

著者について

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鈴木 杜幾子
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上位レビュー、対象国: 日本

2015年7月25日に日本でレビュー済み
 本書はシャルダン、フラゴナール、グルーズ、ダヴィッド、グロ、ドラクロワ、アングル、クールベ、マネの「歴史画」を見ながら、二つのテーマを追い求めています。ひとつ目のテーマは権威として君臨しつつあった「歴史画」が時代を経て変容する様を見ていきます。もうひとつは歴史画のみならず当時の絵画に見られる一種の偏り、特に女性と東洋への視点を批判的に見ていっています。
 ひとつ目の歴史画のテーマにおいては、18世紀の絵画は現代を写し取ることにその精神があったわけですが、19世紀になるとダヴィッドの登場によって古典古代の主題―男性裸体表現―が追求され、後のグロやドラクロワになるとそこに東洋的主題―オリエンタリズム―が加わっていき、最後はクールベにいたって歴史画の法則を脱構築していった様が丁寧に描かれています。
 もうひとつのテーマである女性や東洋への視点は本書の中心主題であるかもしれません。シャルダンの絵に描かれた理想的な家族像はいわばユートピア的な家族像であったわけですし、フラゴナールの描く家族は当時の先進的な家族であって、どちらも男性の存在しない偏った家族像であったわけです。また、ダヴィッドの絵には巧妙に当時の理想的核家族像が描かれていることも本書では明らかにされています。ドラクロワの描く女性像は画家自身の欲望の反映でしたし、東洋の人々を裸体にして描くことで「西洋:文化、東洋:自然」という典型的な西洋中心的な見方を示しているとも明らかになります。
 本書はフランス近代絵画の歴史を辿りながら、そこに潜んでいる視点の偏りを指摘することによって、ただ漠然と見ているだけでは感じられない、自分が依っている基盤というべきものを揺さぶってきます。そうして名画とよばれるものが様々な解釈に開かれているものだと言うことも伝えてくれます。
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