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愉悦の蒐集 ヴンダーカンマーの謎 <ヴィジュアル版> (集英社新書) 新書 – 2007/9/14
小宮 正安
(著)
「不思議の部屋」の怪しい世界!! カラー図版多数掲載
博物館の元祖ともいえる「不思議の部屋」は、16〜18世紀ヨーロッパで盛んに造られ、珍奇な品々が膨大に陳列されていた。本書はヴンダーカンマーを再発見し、かつての愉悦に充ちた知を取り戻す試みである。
博物館の元祖ともいえる「不思議の部屋」は、16〜18世紀ヨーロッパで盛んに造られ、珍奇な品々が膨大に陳列されていた。本書はヴンダーカンマーを再発見し、かつての愉悦に充ちた知を取り戻す試みである。
- ISBN-10408720409X
- ISBN-13978-4087204094
- 出版社集英社
- 発売日2007/9/14
- 言語日本語
- 本の長さ224ページ
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2007/9/14)
- 発売日 : 2007/9/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 408720409X
- ISBN-13 : 978-4087204094
- Amazon 売れ筋ランキング: - 527,027位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1969年、東京に生まれる。専門はヨーロッパ文化史、ドイツ文学。
2000年『ヨハン・シュトラウス ワルツ王と落日のウィーン』(中公新書)でデビューして以降、ヨーロッパ文化を音楽・建築・コレクションといった多角的な視点から捉えた著作活動をおこなう。『レコード芸術』や『週間読書人』といった幅広いジャンルの雑誌媒体にも定期的に寄稿。
2006年『狂言風オペラ〈フィガロの結婚〉』(2008年度文化庁芸術祭参加作品)で脚本家としてもデビューを果たし、同シリーズの〈魔笛〉は日本のみならずドイツでも上演され高評を博した。
教育者としては、秋田大学教育文化学部准教授を経て、現在横浜国立大学教育人間科学部准教授として後進の指導に当たっている。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
綺麗な状態の商品をありがとうございました( '∀`)
2013年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
邪道ではない。
歴史の王道から一歩それた脇道を探訪するドキドキと
わくわくを楽しむ一冊。
文章は平易で簡潔。歴史の流れも掴み易く書かれている。
ちょっとした気分転換になる本。
歴史の王道から一歩それた脇道を探訪するドキドキと
わくわくを楽しむ一冊。
文章は平易で簡潔。歴史の流れも掴み易く書かれている。
ちょっとした気分転換になる本。
2013年4月29日に日本でレビュー済み
本書の構成を目次より抜粋・転記したい。好奇心が暴発してしまうほど、わくわく・ギラギラしてくる。知的冒険者?にお薦めの一冊!である。
◆ プロローグ
◆ 第1章「遊べ!ヴンダーカンマー」
驚きへの入口 / アンブラス城の成り立ち / 愉しき宴会グッズ / 化け物屋敷の魅力 / ユーモアの園
◆ 第2章「宇宙の調和を求めて」
蒐集への情熱 / ストゥディオーロの謎 / 魅せる=魅せるヴンダーカンマー / 広がりゆく世界 / 宇宙の秩序を可視化する / 楽の園
◆ 第3章「術のある部屋」
胡散臭い「自然物」 / クンストとは何か / 自然の手、人間の手 / キメラの天地 / 閉じ込める手 / 機械仕掛けの園
◆ 第4章「ヴンダーカンマー縦横無尽」
プラハ城のヴンダーカンマー / ムサエウムの肖像たち / 古代への憧憬 / ルドルフ二世の失墜 / キルヒャー博物館
◆ 第5章「バロックの部屋にて」
強王の穹窿 / 「歪んだ真珠」の時代 / 近代化への扉 / マッド・サイエンス / 聖職者の秘密の園 / プロテスタントとヴンダーカンマー
◆ 第6章「ヴンダーカンマーの黄昏」
ある大公のギャラリー / 変質するヴンダーカンマー / キャビネットという存在 / 神を忘れたヴンダーカンマー / 消し去られた珍奇
◆ エピローグ
◆ おわりに
◆ 参考文献
◆ 現存する主なヴンダーカンマー関連施設の所在地 以上、転記終わり。
「解剖台の上のミシンとこうもり傘の偶然の出会いのように美しい」、適切な表現かは兎も角として、この言葉をパクって感想を表したいと思う。
万物の未知を追い求め、構成・構築し、ヴンダーカンマーを創り上げる。これは正に人間の身で神なる存在へ成り変わるトンデモ行為である。
博物館や美術館なんて「お利口な」業態にならずに、ヴンダーカンマーなる妖艶な業態で在り続けていて欲しかったと痛烈に思う。モッタイナイ。
本書は文も熱いし、写真や図も◎。欠点は新書であること。ド迫力の大判サイズで大容量、高画質な図鑑として刊行希望!宇宙を我が手に!
◆ プロローグ
◆ 第1章「遊べ!ヴンダーカンマー」
驚きへの入口 / アンブラス城の成り立ち / 愉しき宴会グッズ / 化け物屋敷の魅力 / ユーモアの園
◆ 第2章「宇宙の調和を求めて」
蒐集への情熱 / ストゥディオーロの謎 / 魅せる=魅せるヴンダーカンマー / 広がりゆく世界 / 宇宙の秩序を可視化する / 楽の園
◆ 第3章「術のある部屋」
胡散臭い「自然物」 / クンストとは何か / 自然の手、人間の手 / キメラの天地 / 閉じ込める手 / 機械仕掛けの園
◆ 第4章「ヴンダーカンマー縦横無尽」
プラハ城のヴンダーカンマー / ムサエウムの肖像たち / 古代への憧憬 / ルドルフ二世の失墜 / キルヒャー博物館
◆ 第5章「バロックの部屋にて」
強王の穹窿 / 「歪んだ真珠」の時代 / 近代化への扉 / マッド・サイエンス / 聖職者の秘密の園 / プロテスタントとヴンダーカンマー
◆ 第6章「ヴンダーカンマーの黄昏」
ある大公のギャラリー / 変質するヴンダーカンマー / キャビネットという存在 / 神を忘れたヴンダーカンマー / 消し去られた珍奇
◆ エピローグ
◆ おわりに
◆ 参考文献
◆ 現存する主なヴンダーカンマー関連施設の所在地 以上、転記終わり。
「解剖台の上のミシンとこうもり傘の偶然の出会いのように美しい」、適切な表現かは兎も角として、この言葉をパクって感想を表したいと思う。
万物の未知を追い求め、構成・構築し、ヴンダーカンマーを創り上げる。これは正に人間の身で神なる存在へ成り変わるトンデモ行為である。
博物館や美術館なんて「お利口な」業態にならずに、ヴンダーカンマーなる妖艶な業態で在り続けていて欲しかったと痛烈に思う。モッタイナイ。
本書は文も熱いし、写真や図も◎。欠点は新書であること。ド迫力の大判サイズで大容量、高画質な図鑑として刊行希望!宇宙を我が手に!
2008年5月15日に日本でレビュー済み
著者はドイツ文学者で、オペラ、宮殿、祝祭などを専門としている。
本書は、近世ヨーロッパで流行したヴンダーカンマーを紹介したもの。ヴンダーカンマーとは、ドイツ語で「驚異の部屋」という意味で、珍奇な蒐集品の展示を目的とした陳列室である。博物館や美術館の前身とも言えるが、集められたものは怪しさ満点で、一例を挙げれば、人魚、からくり時計、化石などが飾られた。
「集英社新書ヴィジュアル版」ということもあり、ほとんどページごとに載っているカラー図版・写真が美しい。ヴンダーカンマーの魅力を十全に伝えてくれる貴重な本だ。
見ていると、蒐集者の、自身のコレクションを人に見せたいという欲望を強く感じる。
展示の雑然としているさま、脈絡のなさ。好きな人にはたまらないだろう。近代の科学でははじかれてしまった「驚異」や「珍奇」は、何の役にも立たないけれど、それ自体としては魅力があるのだ。
近代に至って、多くは取り壊されたり、近代的な博物館に昇華させられたりしたが、いまでも田舎に行くとけっこう残っているという。いつか見に行ってみたいものだ。
本書は、近世ヨーロッパで流行したヴンダーカンマーを紹介したもの。ヴンダーカンマーとは、ドイツ語で「驚異の部屋」という意味で、珍奇な蒐集品の展示を目的とした陳列室である。博物館や美術館の前身とも言えるが、集められたものは怪しさ満点で、一例を挙げれば、人魚、からくり時計、化石などが飾られた。
「集英社新書ヴィジュアル版」ということもあり、ほとんどページごとに載っているカラー図版・写真が美しい。ヴンダーカンマーの魅力を十全に伝えてくれる貴重な本だ。
見ていると、蒐集者の、自身のコレクションを人に見せたいという欲望を強く感じる。
展示の雑然としているさま、脈絡のなさ。好きな人にはたまらないだろう。近代の科学でははじかれてしまった「驚異」や「珍奇」は、何の役にも立たないけれど、それ自体としては魅力があるのだ。
近代に至って、多くは取り壊されたり、近代的な博物館に昇華させられたりしたが、いまでも田舎に行くとけっこう残っているという。いつか見に行ってみたいものだ。
2011年2月20日に日本でレビュー済み
手軽に手に取れる本で、ここまでヴンダーカマー/クンストカマー
について詳しく紹介している本は他に無いだろうと思われる。
ヴィジュアルも充実していてイメージが湧きやすいし、ヨーロッパ
に現存するクンストカマーをマッピングしてくれているので、
そのままネットなどでもすぐに調べやすいようにできている。
内容としては、クンストカマーの盛衰をある程度時系列に沿って
解説しているので分かりやすい。筆者が論じるようにクンストカマーは
実用性とは別次元に存在しているものであり、まさに芸術の醍醐味
つまり非実用性ゆえの自由を体現する空間であった。
それが、見るものをwunder(ドキドキさせ、驚かせる)させるのであろう。
日本ではまだまだマイナーな存在だと思うので、これからいろいろな
クンストカマー/ヴンダーカマーに関する書物をだしてほしい。
について詳しく紹介している本は他に無いだろうと思われる。
ヴィジュアルも充実していてイメージが湧きやすいし、ヨーロッパ
に現存するクンストカマーをマッピングしてくれているので、
そのままネットなどでもすぐに調べやすいようにできている。
内容としては、クンストカマーの盛衰をある程度時系列に沿って
解説しているので分かりやすい。筆者が論じるようにクンストカマーは
実用性とは別次元に存在しているものであり、まさに芸術の醍醐味
つまり非実用性ゆえの自由を体現する空間であった。
それが、見るものをwunder(ドキドキさせ、驚かせる)させるのであろう。
日本ではまだまだマイナーな存在だと思うので、これからいろいろな
クンストカマー/ヴンダーカマーに関する書物をだしてほしい。
2008年1月30日に日本でレビュー済み
読書の愉しみとして、今まで自分が知らなかった世界を(部屋に座りながらにして)見ることができるというのがありますが
この本はその愉しみを十二分に与えてくれる良書でした。
たっぷりの写真と図版で「ヴンダーカンマー」が紹介されており、ページをめくるのがとても楽しいです。
「ヴンダーカンマー」は広い世界をひとつの部屋に押し込めようとした奇妙な陳列室で、珍しい外国のおみやげ品やあやしげな剥製や標本がゴチャゴチャに展示されているというものです。
今日的な目から見ればばかばかしいコレクションではあるのですが、眺めているとなぜか心が揺さぶられるようです。多分、世界の秘密を解明しようという昔の人の熱意と興奮が、そのごたまぜコレクションから伝わってくるからでしょう。
今の私たちとはまったく異なる視点から世界を見ていた彼ら。ヴンダーカンマーという覗き穴から改めて世界を見ると、ハッとするような新たな発見があると感じます。
ヨーロッパのあちこちに再現されているというヴンダーカンマーですが、観光地でもないようですし、多分一生訪れる機会は持てそうにないかなと思います。そうした場所をていねいに案内してくれた著者に御礼を言いたいです。
この本はその愉しみを十二分に与えてくれる良書でした。
たっぷりの写真と図版で「ヴンダーカンマー」が紹介されており、ページをめくるのがとても楽しいです。
「ヴンダーカンマー」は広い世界をひとつの部屋に押し込めようとした奇妙な陳列室で、珍しい外国のおみやげ品やあやしげな剥製や標本がゴチャゴチャに展示されているというものです。
今日的な目から見ればばかばかしいコレクションではあるのですが、眺めているとなぜか心が揺さぶられるようです。多分、世界の秘密を解明しようという昔の人の熱意と興奮が、そのごたまぜコレクションから伝わってくるからでしょう。
今の私たちとはまったく異なる視点から世界を見ていた彼ら。ヴンダーカンマーという覗き穴から改めて世界を見ると、ハッとするような新たな発見があると感じます。
ヨーロッパのあちこちに再現されているというヴンダーカンマーですが、観光地でもないようですし、多分一生訪れる機会は持てそうにないかなと思います。そうした場所をていねいに案内してくれた著者に御礼を言いたいです。
2009年9月25日に日本でレビュー済み
子供の頃に、石ころや虫の死骸、貝殻や木の実などを集めて机の引き出しに入れていた経験があれば、ヴンダーカンマーの魅力を感じるのはそう大変なことではないだろう。大体男の子って、わけのわからんガラクタをどうしてあんなに引き出しにしまい込むものなのか。
次々に出てくる見慣れぬ人名や地名に、多少辟易しながらも、かなり楽しく(愉悦に浸って)読むことができるだろう。この値段でこれだけのカラー図版を安いといってよいのでは。
雑多なコレクションを整理整頓し始めるとともにヴンダーカンマーが崩壊し始め、分業制が始まるというのは、現代の人文科学の世界が、ヲタクたちの統一できないばらばらな知識の寄せ集め状態に陥っているのを思わせる。
次々に出てくる見慣れぬ人名や地名に、多少辟易しながらも、かなり楽しく(愉悦に浸って)読むことができるだろう。この値段でこれだけのカラー図版を安いといってよいのでは。
雑多なコレクションを整理整頓し始めるとともにヴンダーカンマーが崩壊し始め、分業制が始まるというのは、現代の人文科学の世界が、ヲタクたちの統一できないばらばらな知識の寄せ集め状態に陥っているのを思わせる。
2007年11月28日に日本でレビュー済み
本書は、ヴンダーカンマーのコレクターたちの夢の跡が豊富なカラー写真と共に紹介されている。
骨、珊瑚、貝殻、書物、椰子の実、彫像、コイン、解剖模型、巨大な天球儀、仕掛け椅子・・・・・・・・なんでもありのおおらかな世界は、我々が生きる「細分化・分類された世界」とは対称的で、混沌の魅力に溢れている。
「世界ふしぎ発見!」的な嗜好の方にお勧めの一品である。
骨、珊瑚、貝殻、書物、椰子の実、彫像、コイン、解剖模型、巨大な天球儀、仕掛け椅子・・・・・・・・なんでもありのおおらかな世界は、我々が生きる「細分化・分類された世界」とは対称的で、混沌の魅力に溢れている。
「世界ふしぎ発見!」的な嗜好の方にお勧めの一品である。