「源氏物語」の「宇治十帖」を貴族社会の産物でなく、新勢力の武家社会の台頭のそれだとする奇想天外、一転二転する波瀾万丈の複雑な物語で、文体も新鮮である。しかし、主筋であるかと見えた瀬戸内の海賊の物語がさほどの展開もなく終わってしまうのには落胆した。
新品:
新品:
中古品 - 良い
中古品 - 良い
¥319¥319 税込
配送料 ¥300 7月17日-19日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
女たち三百人の裏切りの書 (新潮文庫 ふ 42-7) 文庫 – 2023/11/29
古川 日出男
(著)
このページの読み込み中に問題が発生しました。もう一度試してください。
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,155","priceAmount":1155.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,155","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"MuaInZ2QAoqCiRZy2AofVWTdZ5ehgSchqZUSZRCdVv60W746SqmWihjS7g215hcIMEYXpC3LT8HoovPHasX1EV9QoqH231mizZHER1075HRwBnqs5PAjWAJURMZ2otI0Y5qNH%2BXPSCg%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥319","priceAmount":319.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"319","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"MuaInZ2QAoqCiRZy2AofVWTdZ5ehgSchyebQMbfDV%2FdU6YRUussruMxOyrSicMXi5bW2TJUwpY0%2FZGa%2FqMzwzoUuvr2e7EiP3y0MGGtE0DCcLZ5k3p%2FSQ4SHUZ3tE4cm59S5CEc6NPrmKpxwHCdv2c39wXdg7jm1KJzeZLg0sviqENngrzfDsg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
これは怨霊・紫式部が語り出す、あなたの知らない源氏物語――
読売文学賞・野間文芸新人賞の二冠に輝いた、圧倒的なスケールで描く稀代の傑作
後世の人々よ、本ものの宇治十帖を語ろう、語りましょう――。源氏物語が世に広まって百年あまり。改竄され流布した物語を正すため、紫式部が怨霊となって蘇り、宇治十帖のその真の姿を語り出す。やがて発表された物語は、人々の思惑とともに時代を動かし始め、壮大な女たちの裏切り合いに発展していく――。噓と欲望渦巻く、全く新しい源氏物語。
怨霊・紫式部
世界最古の長編小説として、また日本文学史における最高傑作の一つとして、未だなお多くの人に読み継がれている『源氏物語』。しかし『源氏物語』には作者である紫式部が書いていない、改竄された部分が存在するという説がある。それは全54帖のうち、光源氏の死後を描いた最後の10帖にあたる物語、「宇治十帖」のことだ。果たして自分の書いた物語が、改竄され不本意な形で世に広まっているとすれば作者はどう思うだろうか。これは源氏物語が世に出回ってから百年あまり、そんな紫式部の強い恨みから始まる物語。
女人たち
高貴な身分である紫苑の君は怨霊に憑かれ床に臥せていた。ある日、女人たちの前に姿を現した怨霊は、自身の正体を紫式部だと名乗る。彼女の目的はただ一つ、現在改竄され流布している源氏物語を正し、もう一度発表すること。そうして始まった怨霊・紫式部による本ものの宇治十帖の語り。その場に居合わせた女人たちは紫式部の物語に耳を傾け始める。
武士たち
砂金が多く採れ、駿馬の産地である、白河の関以北の奥州の武士たちは、東山道を通って畿内を目指していた。その途中で彼らは奇妙なことをする。街道にある駅界隈の寺社に立ち寄り、柄頭が屈曲した「まつろわぬ刀」と呼ぶ、不思議な刀剣を神宝として本殿に納めさせているのだ。果たして彼らの目的とは一体。
海賊たち
この時代、瀬戸内海では多くの海賊が蔓延っていた。由見丸という男児は海賊同士の協約による習俗のため、海の上で生まれ、十五年間一度も陸地で眠ることなく、夜を海で過ごした。十五歳になってから初めての満月の夜、彼は儀式を行うため島に降り立ち、ある存在へと変貌する。そして徐々に瀬戸内海に影響を与え始める。
蝦夷たち
山陰道の沖にある絶海の孤島にして、その内側には逆山を擁している通称「逆山の逆島」。そこは流罪の地であり、大陸や朝鮮半島の血が入った海賊たちの末裔と、北の蛮夷として知られた蝦夷たちの末裔、二種類の異人集団がいた。大寺院の荘園となっているこの島の目的は、戦乱が起きる時代に彼らを活用し、お互いを殺し合わせ、殺人の上手たちを養うことだった。
怨霊・紫式部が語り始めた「宇治十帖」の真の姿。やがて発表された物語は、女人、武士、海賊、蝦夷、それぞれの企みを交錯させながら、内から外へ、外から内へと間隙を縫って複雑に絡まりあっていく。やがて物語は作中の人物だけでなく、読者をも裏切り始め、壮大な裏切り合いへと発展していく――。これは誰も見たことのない全く新しい源氏物語。
読売文学賞・野間文芸新人賞の二冠に輝いた、圧倒的なスケールで描く稀代の傑作
後世の人々よ、本ものの宇治十帖を語ろう、語りましょう――。源氏物語が世に広まって百年あまり。改竄され流布した物語を正すため、紫式部が怨霊となって蘇り、宇治十帖のその真の姿を語り出す。やがて発表された物語は、人々の思惑とともに時代を動かし始め、壮大な女たちの裏切り合いに発展していく――。噓と欲望渦巻く、全く新しい源氏物語。
怨霊・紫式部
世界最古の長編小説として、また日本文学史における最高傑作の一つとして、未だなお多くの人に読み継がれている『源氏物語』。しかし『源氏物語』には作者である紫式部が書いていない、改竄された部分が存在するという説がある。それは全54帖のうち、光源氏の死後を描いた最後の10帖にあたる物語、「宇治十帖」のことだ。果たして自分の書いた物語が、改竄され不本意な形で世に広まっているとすれば作者はどう思うだろうか。これは源氏物語が世に出回ってから百年あまり、そんな紫式部の強い恨みから始まる物語。
女人たち
高貴な身分である紫苑の君は怨霊に憑かれ床に臥せていた。ある日、女人たちの前に姿を現した怨霊は、自身の正体を紫式部だと名乗る。彼女の目的はただ一つ、現在改竄され流布している源氏物語を正し、もう一度発表すること。そうして始まった怨霊・紫式部による本ものの宇治十帖の語り。その場に居合わせた女人たちは紫式部の物語に耳を傾け始める。
武士たち
砂金が多く採れ、駿馬の産地である、白河の関以北の奥州の武士たちは、東山道を通って畿内を目指していた。その途中で彼らは奇妙なことをする。街道にある駅界隈の寺社に立ち寄り、柄頭が屈曲した「まつろわぬ刀」と呼ぶ、不思議な刀剣を神宝として本殿に納めさせているのだ。果たして彼らの目的とは一体。
海賊たち
この時代、瀬戸内海では多くの海賊が蔓延っていた。由見丸という男児は海賊同士の協約による習俗のため、海の上で生まれ、十五年間一度も陸地で眠ることなく、夜を海で過ごした。十五歳になってから初めての満月の夜、彼は儀式を行うため島に降り立ち、ある存在へと変貌する。そして徐々に瀬戸内海に影響を与え始める。
蝦夷たち
山陰道の沖にある絶海の孤島にして、その内側には逆山を擁している通称「逆山の逆島」。そこは流罪の地であり、大陸や朝鮮半島の血が入った海賊たちの末裔と、北の蛮夷として知られた蝦夷たちの末裔、二種類の異人集団がいた。大寺院の荘園となっているこの島の目的は、戦乱が起きる時代に彼らを活用し、お互いを殺し合わせ、殺人の上手たちを養うことだった。
怨霊・紫式部が語り始めた「宇治十帖」の真の姿。やがて発表された物語は、女人、武士、海賊、蝦夷、それぞれの企みを交錯させながら、内から外へ、外から内へと間隙を縫って複雑に絡まりあっていく。やがて物語は作中の人物だけでなく、読者をも裏切り始め、壮大な裏切り合いへと発展していく――。これは誰も見たことのない全く新しい源氏物語。
- 本の長さ688ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2023/11/29
- 寸法15.1 x 10.6 x 2 cm
- ISBN-104101305374
- ISBN-13978-4101305370
よく一緒に購入されている商品

対象商品: 女たち三百人の裏切りの書 (新潮文庫 ふ 42-7)
¥1,155¥1,155
最短で7月22日 火曜日のお届け予定です
残り2点(入荷予定あり)
¥880¥880
一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です。
注文確定後、入荷時期が確定次第、お届け予定日をEメールでお知らせします。万が一、入荷できないことが判明した場合、やむを得ず、ご注文をキャンセルさせていただくことがあります。商品の代金は発送時に請求いたします。
総額: $00$00
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻る
出版社より


![]()
ミライミライ
|
![]()
グスコーブドリの太陽系―宮沢賢治リサイタル&リミックス―
|
![]()
曼陀羅華X
|
![]()
紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」
|
![]()
【文庫】女たち三百人の裏切りの書
|
|
---|---|---|---|---|---|
カスタマーレビュー |
5つ星のうち5.0 3
|
5つ星のうち4.6 4
|
5つ星のうち4.0 8
|
5つ星のうち4.0 18
|
5つ星のうち3.4 10
|
価格 | ¥2,530¥2,530 | ¥1,870¥1,870 | ¥3,630¥3,630 | ¥1,870¥1,870 | ¥1,155¥1,155 |
【新潮社】古川 日出男 作品 | 北海道で抗ソ組織を率いたゲリラの物語と、インドとの連邦国家となった日本で生れ世界を魅了したヒップホップグループの物語が交錯する壮大な青春・音楽・歴史小説。 | 私はグスコーブドリの伝記が嫌いだ。何かが間違っている。この物語を書き直したい──宮沢賢治と並走してきた著者が、その作品宇宙を探査する「ほんとう」への旅。 | 地下鉄にサリンが撒かれた年に、行方を絶った作家。その手による「予言書」に沿って日本が動き始めた。魂が共鳴する、当代随一の琵琶法師的現代文学。 | 二〇二四年大河ドラマ化、『源氏物語』の作者にして当時最先端を生きた女性の肉声が現代に甦る。一千年の時を繋ぐ魂のトリビュート。 | 源氏物語が世に出回り百年あまり、紫式部が怨霊となって蘇る!? 噓と欲望渦巻く、女たちの裏切りによる全く新しい源氏物語―― |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2023/11/29)
- 発売日 : 2023/11/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 688ページ
- ISBN-10 : 4101305374
- ISBN-13 : 978-4101305370
- 寸法 : 15.1 x 10.6 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 444,951位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと見つけたり、似たような著者を調べたり、おすすめの本を読んだりできます。
カスタマーレビュー
星5つ中3.4つ
5つのうち3.4つ
10グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中にエラーが発生しました。ページを再読み込みしてください。
- 2015年10月3日に日本でレビュー済みフォーマット: 単行本Amazonで購入
- 2024年2月21日に日本でレビュー済みフォーマット: 文庫Amazonで購入古川日出夫さん独特の、リズミカルな語り口が炸裂。源氏物語で光源氏の死後を描いた「宇治十帖」が、改ざんされてる、と作者紫式部の怨霊が語り始める、奇想天外な設定だが、グイグイ読まされた。女人編は、タイトルにある通り、本作の中核であり、本当に面白い。
そこから、一見関係のなさそうな、さまざまな立場、階層の人たちを、重層的に描くのが、作者らしい企み。平安貴族社会の話と思われている「源氏物語」を、他の社会存在と絡めて描こうと言う、野心的な試みだった。ただし読むのは大変で、私は「海賊」の話は読み飛ばしてしまった。
とにかく「全く新しい源氏物語」なのは確か。鬼才がメタフィクションも取り入れ、縦横無尽に書いた、渾身の力作、と評価する。
- 2015年8月6日に日本でレビュー済みフォーマット: 単行本Amazonで購入貴族と蝦夷と海賊のカミと商人と次々語られる物語にひきまわされ、最後に「ポン」と投げ出される、そんな小説です。
- 2020年6月12日に日本でレビュー済みフォーマット: 単行本Amazonで購入古文めかした文体でもったいを付けているが、話があちらに跳びこちらに跳びして訳が分からない。登場人物の人間像もさっぱりわからない。人間なのか、怨霊なのかも分からない。分からない尽くしの本にどうして「読売文学賞」や「野間文芸新人賞」が与えられたのか、それが一番分からない。