この短篇集には池波正太郎「お千代」、宇江佐真理「浮かれ節」、乙川優三郎
「小田原鰹」、北原亞以子「証」、村上元三「骨折り和助」の五篇が収録されて
います。
「お千代」は大工の松五郎がかわいがっている猫が原因で夫婦に亀裂が生じ、
大変な騒動へと発展してしまう。「浮かれ節」は主人公三土路が浮かれ節との
芸の競い合い挑む。「小田原鰹」はエゴイストの主人公がある出来事から社会
からつまはじきされてしまう。「証」は市兵衛が路上で助けた若い女の望みは
絵師、市兵衛の絵の中で永遠の命を得ることだった。「骨折り和助」は主人公の
父親が残した借金を返すというもので、周りの人間がそれに協力するというもの。
くれぐれも「余計なお世話」と言ったり、言われたりすることのないようにしたい
ものです。

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世話焼き長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫) 文庫 – 2008/1/29
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駄目な亭主には、なぜか、できた女房がついている。
長屋や横丁で今宵も誰かが世話を焼く。
豪華執筆者ならではの、さすがの腕前! 感動必至、傑作時代小説五編を精選。
女房より猫を可愛がる松五郎。哀れな女房が間男して(「お千代」)。娘の仕度金も用意できぬ貧乏御家人が五十両の都々逸勝負(「浮かれ節」)。暴力三昧の駄目亭主の元から女房が逃げた(「小田原鰹」)。絵師の夢を絶った市兵衛の元に転がり込んだ美貌の娘は、労咳を病んでいた(「証」)。親が残した大借金を五つの職を掛け持ちして返す和助だったが(「骨折り和助」)。
感動必至、名作人情時代小説五編を精選。
【目次】
池波正太郎 お千代
宇江佐真理 浮かれ節
乙川優三郎 小田原鰹
北原亞以子 証
村上元三 骨折り和助
選者解説 縄田一男
【豪華執筆者】
池波正太郎(1923-1990)
東京市浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店他に勤める。戦後、東京都の職員として下谷区役所等に勤務。長谷川伸に師事し、新国劇の劇作を数多く発表。1950年代半ば頃より小説創作に転じ、1960年「錯乱」により直木賞を、1977年吉川英治文学賞を、1988年菊池寛賞をそれぞれ受賞。1986年紫綬褒章受章。「剣客商売」「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」の三シリーズは今なお愛読される大ベストセラー。
宇江佐真理(1949-2015)
函館市生れ。函館大谷女子短期大学卒業。1995(平成7)年「幻の声」でオール讀物新人賞受賞。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、2001年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。著書に『無事、これ名馬』『恋いちもんめ』『夕映え』『深川にゃんにゃん横丁』『彼岸花』『おはぐろとんぼ』『富子すきすき』『寂しい写楽』『なでしこ御用帖』『雪まろげ―古手屋喜十 為事覚え―』、他に『幻の声』で始まる〈髪結い伊三次捕物余話〉シリーズ、〈泣きの銀次〉シリーズなどがある。
乙川優三郎
1953(昭和28)年、東京生れ。千葉県立国府台高校卒。1996(平成8)年にオール讀物新人賞、1997年に時代小説大賞、2001年に『五年の梅』で山本周五郎賞、2002年に『生きる』で直木賞、2004年に『武家用心集』で中山義秀文学賞を受賞。2012年に現代小説に転向、2013年に『脊梁山脈』で大佛次郎賞、2016年に『太陽は気を失う』で芸術選奨をそれぞれ受賞。他の著書に、『蔓の端々』『冬の標』『むこうだんばら亭』『露の玉垣』『闇の華たち』『麗しき花実』『ロゴスの市』『トワイライト・シャッフル』『二十五年後の読書』『この地上において私たちを満足させるもの』などがある。
北原亞以子(1938-2013)
東京生れ。石油会社、写真スタジオに勤務後、コピーライターとして広告制作会社に入社。その間に、創作活動を開始し、1969(昭和44)年「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞、同年「粉雪舞う」で小説現代新人賞佳作を受賞。1989(平成元)年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花文学賞、1993年『恋忘れ草』で直木賞、1997年『江戸風狂伝』で女流文学賞をそれぞれ受賞。他の作品に『まんがら茂平次』『東京駅物語』『妻恋坂』『父の戦地』『誘惑』『あんちゃん』、「慶次郎縁側日記」シリーズなど多数。
村上元三(1910-2006)
朝鮮元山生れ。『上総風土記』で直木賞受賞。主な著書に『佐々木小次郎』『水戸黄門』『勝海舟』『次郎長三国志』『松平長七郎江戸日記』などがある。
長屋や横丁で今宵も誰かが世話を焼く。
豪華執筆者ならではの、さすがの腕前! 感動必至、傑作時代小説五編を精選。
女房より猫を可愛がる松五郎。哀れな女房が間男して(「お千代」)。娘の仕度金も用意できぬ貧乏御家人が五十両の都々逸勝負(「浮かれ節」)。暴力三昧の駄目亭主の元から女房が逃げた(「小田原鰹」)。絵師の夢を絶った市兵衛の元に転がり込んだ美貌の娘は、労咳を病んでいた(「証」)。親が残した大借金を五つの職を掛け持ちして返す和助だったが(「骨折り和助」)。
感動必至、名作人情時代小説五編を精選。
【目次】
池波正太郎 お千代
宇江佐真理 浮かれ節
乙川優三郎 小田原鰹
北原亞以子 証
村上元三 骨折り和助
選者解説 縄田一男
【豪華執筆者】
池波正太郎(1923-1990)
東京市浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店他に勤める。戦後、東京都の職員として下谷区役所等に勤務。長谷川伸に師事し、新国劇の劇作を数多く発表。1950年代半ば頃より小説創作に転じ、1960年「錯乱」により直木賞を、1977年吉川英治文学賞を、1988年菊池寛賞をそれぞれ受賞。1986年紫綬褒章受章。「剣客商売」「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」の三シリーズは今なお愛読される大ベストセラー。
宇江佐真理(1949-2015)
函館市生れ。函館大谷女子短期大学卒業。1995(平成7)年「幻の声」でオール讀物新人賞受賞。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、2001年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。著書に『無事、これ名馬』『恋いちもんめ』『夕映え』『深川にゃんにゃん横丁』『彼岸花』『おはぐろとんぼ』『富子すきすき』『寂しい写楽』『なでしこ御用帖』『雪まろげ―古手屋喜十 為事覚え―』、他に『幻の声』で始まる〈髪結い伊三次捕物余話〉シリーズ、〈泣きの銀次〉シリーズなどがある。
乙川優三郎
1953(昭和28)年、東京生れ。千葉県立国府台高校卒。1996(平成8)年にオール讀物新人賞、1997年に時代小説大賞、2001年に『五年の梅』で山本周五郎賞、2002年に『生きる』で直木賞、2004年に『武家用心集』で中山義秀文学賞を受賞。2012年に現代小説に転向、2013年に『脊梁山脈』で大佛次郎賞、2016年に『太陽は気を失う』で芸術選奨をそれぞれ受賞。他の著書に、『蔓の端々』『冬の標』『むこうだんばら亭』『露の玉垣』『闇の華たち』『麗しき花実』『ロゴスの市』『トワイライト・シャッフル』『二十五年後の読書』『この地上において私たちを満足させるもの』などがある。
北原亞以子(1938-2013)
東京生れ。石油会社、写真スタジオに勤務後、コピーライターとして広告制作会社に入社。その間に、創作活動を開始し、1969(昭和44)年「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞、同年「粉雪舞う」で小説現代新人賞佳作を受賞。1989(平成元)年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花文学賞、1993年『恋忘れ草』で直木賞、1997年『江戸風狂伝』で女流文学賞をそれぞれ受賞。他の作品に『まんがら茂平次』『東京駅物語』『妻恋坂』『父の戦地』『誘惑』『あんちゃん』、「慶次郎縁側日記」シリーズなど多数。
村上元三(1910-2006)
朝鮮元山生れ。『上総風土記』で直木賞受賞。主な著書に『佐々木小次郎』『水戸黄門』『勝海舟』『次郎長三国志』『松平長七郎江戸日記』などがある。
- 本の長さ255ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2008/1/29
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101397252
- ISBN-13978-4101397252
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2008/1/29)
- 発売日 : 2008/1/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 255ページ
- ISBN-10 : 4101397252
- ISBN-13 : 978-4101397252
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 481,207位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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大正12年(1923)、東京・浅草生まれ。下谷・西町小学校を卒業後、株式仲買店に勤める。戦後、下谷区役所に勤務して長谷川伸の門下に入り新国劇の脚 本を書いて演出の腕も磨く。昭和35年(1960)、「錯乱」で直木賞を受賞。52年(1977)、吉川英治文学賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕 掛人・藤枝梅安」の三大シリーズが人気絶頂のさなか、急性白血病で逝去する(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 池波正太郎が書いたもうひとつの「鬼平」「剣客」「梅安」 (ISBN-13: 978-4270005859 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
1953(昭和28)年、東京生れ。千葉県立国府台高校卒。’96(平成8)年に『薮燕』でオール讀物新人賞、’97年に『霧の橋』で時代小説大賞、 2001年に『五年の梅』で山本周五郎賞、’02年に『生きる』で直木賞、’04年に『武家用心集』で中山義秀文学賞をそれぞれ受賞。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 さざなみ情話 (新潮文庫) (ISBN-13: 4101192243 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2013年4月16日に日本でレビュー済みAmazonで購入味のある作品で満足しています。人情の機微に触れ感嘆しています。
- 2010年2月2日に日本でレビュー済み時代小説家5人の人情話を集めた本なのだが、名前だけを見ると、池波正太郎のがいちばんよくて、と時代小説は好きだが幅広く読んでいるわけでないぼくはそんな先入観を持った。
そして、その先入観は外れた。
骨折り和助なんて、落語かと思った。
浮かれ節は藤沢周平かと思った。
小田原鰹は、人間失格みたいにダメ人間が主人公なのだが、そこは時代小説。最後まで悪人のままでは追われない。
この安心感が、醍醐味なのだ。
ただ、構成がうまいのは池波正太郎。
- 2016年9月30日に日本でレビュー済みAmazonで購入傑作選とあるだけにどれも面白かった。がやっぱり池波正太郎はひと味違う。面白かった。
こういった傑作選から好きになった作家、もっと読みたいと思った作家、その作家の別の本に手を出していくのは良いと思った。
- 2013年9月28日に日本でレビュー済みAmazonで購入なんとなくストレス解消に購入。
まずまず満足なのは
作品より自分に余裕がないからかもしれない。
- 2023年2月10日に日本でレビュー済み特に「小田原鰹」、絶品です。NHKかどこかでドラマ化して欲しいくらい。それぐらい映像が目の前に浮かぶ。いいねえ。「骨折り和助」これもいい。そのまんま落語になる。
時代劇小説、いいねえ、やっぱり。
- 2008年2月23日に日本でレビュー済み池波 正太郎 、 宇江佐 真理 、 北原 亜以子 、 村上 元三が並んでおります。
一作一作のレベルが高いので飽きません。
選者が優れているののでしょうか、
著者の個性が十分に堪能できます。
虚無を感じさせる池波正太郎、時代小説の骨格がしっかりした村上元三、人情ものの極みを行く北原亜以子、そして現在時代小説のトップに君臨する宇江佐真理。
あっという間にページが進みます。
本作の中では、人生観を描ききった北原の作品が読みどころかと思います。
お勧めです。
- 2021年2月26日に日本でレビュー済みAmazonで購入この○○長屋のシリーズ、どれもいいです。
時代小説の作家さんたちが集結しているのもいいです。