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終着駅 (新潮文庫) 文庫 – 2007/1/30

4.2 5つ星のうち4.2 32個の評価

愛など捨てたはずだった。恋人を事故で失った若き日に。私は虚無を抱え、アウトローとして闇に暮らしてきた。だが、光を失いながらも懸命に生きるかほると出会い、罅割れた心が潤ってゆく。私は、娘のような年頃の女性を、いつしか全身全霊で愛するようになっていたのだ――。男たちの熱き絆。そして不器用な男と女の命を賭けた恋。『天国への階段』を遂に超えた、渾身の長篇小説。
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出版社より

書影 書影 書影
海は涸いていた 終着駅 神様が降りてくる
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.1
34
5つ星のうち4.2
32
5つ星のうち3.8
14
価格 ¥1 ¥832
【新潮文庫】白川道 作品 裏社会に生きる兄と天才的ヴァイオリニストの妹。そして孤児院時代の仲間たち──。男は愛する者たちを守るため、最後の賭に出た。 〈死神〉と恐れられたアウトロー、視力を失いながら健気に生きる娘。命を賭けた恋が始まる。『天国への階段』を越えた純愛巨編! 孤高の作家・榊の前に、運命の女が現れた。二人の過去をめぐる謎はやがて戦後沖縄の悲劇へと繋がる。白川ロマン、ついに極まる!

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2007/1/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/1/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 655ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101422249
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101422244
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 32個の評価

著者について

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白川 道
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2011年5月17日に日本でレビュー済み
「天国への階段」の感動を再びと思い、白川道氏の本を読み続けている。

今回は、「終着駅」を読んだ。

感動した!

目頭が熱くなる場面が、3〜4ヶ所あった。

「天国への階段」を読んだ時のように、涙を流すことはなかったが、

美しい愛に触れることができたという感動を・・・読んでいながら感じていた。

白川道という人は、どうして、ここまで美しい純愛を描くことができるのだろうか!?

二人の愛を描いたシーンに来ると、世界が透明な純粋な空気に包まれた。

その日の分を読み終えて、また翌日、読み始める時、また、その透明な純愛の世界に入って行けることに胸が躍った。

これは、「天国への階段」を読んだ時と全く同じ気持ちだった。

主人公の男は、やくざでなくても、人生に疲れた中年サラリーマンでも何でもいいと思った。

僕は、やくざの世界の話には、全く興味が湧かなかった。

中年の人生を諦めていた男が、真実の愛に出逢って生きる喜びを初めて知る・・・ それだけで、僕にとっては十分すぎるくらいの素晴らしいテーマだった。

というより、僕にはその部分にしか興味がなかった(笑)。

この純愛が実って、二人で幸せな生活を送って行けるのかどうかということが、この本を読み始めた頃から、ずっと気になっていたが、残りのページ数がどんどん少なくなって行き、この設定を考えた時、結論は簡単に類推できた。

しかし、読んでいるうちに、それでもいいと、だんだん思って来たし、それしかないだろうと最後には思った。

二人の美しい純愛は、たとえ何があろうと、永遠に残り続ける。

愛は、一度、輝き始めると、決してその輝きを失うことはない。

二人の心の中で永遠に輝き続ける。

そのことに気が付いた。

愛は素晴らしい!

この「終着駅」という本は、僕に改めてそのことを教えてくれた。

素晴らしい本だ!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年4月30日に日本でレビュー済み
『天国への階段』を超えた

そのキャッチフレーズに引かれて読みました。

天国への階段もそうだが白川道の書く本は何故ここまで悲しいのか。

恋人を失った過去を持ちそして父親を自殺に追い込んでしまったのではと心に傷を抱いたまま今はヤクザの組長をしている岡部。

そんな彼が盲目のかおると出会い、やがてかおるを密かに愛してしまう。

ここまで不器用なヤクザがいるのであろうか、やがて物語りは岡部の愛の終着駅へ。

読んでもらいたい作品です、そして涙してもらいたい作品です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年12月23日に日本でレビュー済み
読みながら、気はずかしくなるような、キザな文章が、ボンボン出てくる。白川道の小説は天国の階段遠い銀河、竜の道についで、4冊目だが、これも面白いページをめくる手が止まらない。
2020年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
白川道さんの作品は『天国への階段』『最も遠い銀河』『海は涸いていた』に続いて四作目です。それらに比べるともの足りなさを感じました。
この作品は、武とかほるの恋愛、ヤクザの抗争、謙介の復讐譚の三つの柱から成りますが、いずれの面においても中途半端だったと思います。
まず二人がどうして惹かれ合うのかという点で、心理描写の少なさもあいまって説明不足です。かほるに対する武のセリフも終始ぎこちなさがあり、恋愛小説という面で楽しめませんでした。
ヤクザの内紛も描かれていますが、登場人物が多いわりに掘り下げが不足しており、面白くありません。これはおそらく、この作品のメインテーマが二人の恋愛にあるため、ヤクザの抗争は付随的な位置付けとされたのだと思いますが、無駄にページを読ませられたという感があります。
謙介は作品の初めの方に登場しますが、その後しばらく出てきません。そして後半もう一度姿を現します。これは完全に終盤になって野山を物語に絡ませるためなのですが、いかにも結末のための道具といった感じで不自然です。
総じて、物語の各要素がバランスよく溶け込んでいるとはいいがたく、完成度は低いといわざるをえません。
2007年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
純愛ならそのストーリーは愛と感動で終ることを期待するが、ヤクザとしての生き様を強引に重ねたようでしっくりこなかった。
人を愛するのに、過去を振り返ったり清算しようと旅に出るのは結構だが、それで将来の自分の人生を棒に振り、また人を悲しませるのは本末転倒だと思う。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年2月21日に日本でレビュー済み
ずいぶん前に買ったものの帯に書かれたフレーズがださく感じられ、なかなか読むにはいたりませんでした。
24歳の年齢差、盲目、ヤクザなど設定もこそばゆいし、非現実的だし、でもハマりました。
青春時代に、貞操観念と熱情とを両立させなくてはならなかった世代なので、主人公の惑いにえらく共感してしまいました。
オッサンの純愛小説というのは奇妙かもしれませんが、個人的には次から次にその先を読みたくなる本でした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年3月18日に日本でレビュー済み
白川道の本はテイストが合うのでずっと読んでいるが、この「終着駅」はヤクザの親分が主人公の切ないラブストーリー。ある時、ヤクザの親分が自分と親子ほどの差がある盲目の女の子に出会い、死別した自分の恋人と瓜二つである彼女の純粋さに心を打たれてヤクザの世界から足を洗おうと決心する(こう書くとどうも陳腐になってしまうが、経緯はもっと複雑で美しい)。ラブストーリーとはいえ、白川道の本なので、そこはあくまでもハードボイルドなタッチである。帯にあのベストセラー「天国への階段」を超えたとあったが、それが嘘でないと思えるくらいに中年男の気持ちの描写が繊細で、つい主人公に感情移入してしまう。女性にこの手の小説がどのように映るのかは未知数だが、20代後半以上の男性にはお薦めである。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年4月16日に日本でレビュー済み
そんな結末に強引に持っていくか???と最後の50ページで醒めました
それまでは良かったんだけど

白川作品は無理やり殺すよね・・・