いま読み終わりました。そして熱が冷めないうちに僕はこう叫びます。
「この秋に完結!とか言ってたじゃないか。だすなら一気にだせよ新潮社!この嘘つき!」と。
これは生殺しと呼ぶに相応しい状況である。すでに六部の後半の展開で五人の登場人物に死相がぷんぷん漂っていて、すぐに七部を手にとって読めない状況に悶絶していたにもかかわらず、上・中・下巻をそれぞれ別々の月に分けて出版するとは!
四部→五部の時は、一応の区切りがあったので気持ちを押さえることはできましたが、今回は本来ならぶつ切りにされていない場所で本が別れているので、我慢なりません。新潮社にロープで亀甲縛りをしたクマのぬいぐるみを写真にとって送りつける人が現れたとしても、僕はいっこうに不思議に思いません。
次の巻がでるまでに我々がすべきことは、
1、最低限、「呪われた町」「不眠症」「ブラックハウス」「アトランティスのこころ」だけでも読んでおく。
2、第七部以前に出版・翻訳されたキングの作品をすべて読み終えておく。(キング作品の中でまったく暗黒の塔に関係ない作品を探す方が難しいから)
3、写経に倣って上巻をノートに全文を何度も書き写してみる。
僕は2の階梯に達しているので、3に挑戦してみようかと思っています。だけど3の階梯をも超えてしまったとき僕はどうすればいいのでしょうか。
ところでこの本の表紙、塔と深紅の王らしき人物が新たに書き下ろされていい味出しているけど、原著ではローランドと塔が映っていて(マイケル・ウィーラン作だったかな?)キング自身ローランドを想像するときは彼の絵を想像するって言ってたぐらいだから、そっちの方を希望していたんですけど…… 今までは分冊すべて同じ表紙だったから、特別に第七部だけ三冊すべての表紙を変えてくれるのだったら、まぁ今回のことはなんとか許せる気がします。
とにかくこの第七部は全巻が発売してから読み始めましょう。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。
OK
ダーク・タワー〈7〉暗黒の塔〈上〉 (新潮文庫) 文庫 – 2006/10/30
「父殺し」の宿命を背負った妖魔の子モルドレッドの誕生は間近に迫っていた。囚われたスザンナ。1977年のメイン州に転移し、未来を変えようとあがくローランドとエディ。スザンナを救うべく、いままさに吸血鬼たちの巣窟へと突入した少年ジェイクとキャラハン神父(とオイ)。悲劇がすぐに、訪れるとも知らず……。圧倒的スケールで探求の旅と人の絆を描き出す超巨篇の最終部、ついに開幕。
- 本の長さ484ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/10/30
- ISBN-104102193553
- ISBN-13978-4102193556
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/10/30)
- 発売日 : 2006/10/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 484ページ
- ISBN-10 : 4102193553
- ISBN-13 : 978-4102193556
- Amazon 売れ筋ランキング: - 972,538位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年1月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
品質に関しては古本なので気になりません。到着が思っていたよりも早くて嬉しいです。
2014年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高校で英語を教えています。海外小説は原書で読むようにしています。この作品も8年前に原書で読みましたが、そのとき幻想的すぎてよくわからない箇所がありずっと気になっていました。英語で読み返すのは労力がいるので、二回目は翻訳にしました。日本語で読んでもやはり幻想的過ぎて原書を読んだ時と同じような気持ちです。しかし、このシリーズは私にはすごく魅力的なので再読して楽しんでいます。一般書店にはもう置いていないのでアマゾンさんを通して廉価で購入できて嬉しい限りです。この作品がハリウッドで映画化されるのを期待しています。
2018年11月29日に日本でレビュー済み
前作で窮地に立った仲間を追って、時空を超える探索が続き・・・というお話。
いよいよ最終巻まで来ましたが、この巻だけでも上下合わせて1400ページもあるという力の入った作品で、読者はへとへとになるまで、ローランドの旅につき合わされます。
最後の大団円ですが、ここまで引っ張ってきてこの終わり方は・・・という方も結構いらっしゃるとは思いますが、個人的にはカタルシスを感じました。
本人みずから「指輪物語」を意識したという事ですが、「指輪物語」のサイコ版、サイケ版というか、キング先生エクスタシーでもキメて書いたのか、というくらいトリップした冒険譚でした。
私みたいにこの人のファンでも通読するのに疲れるくらいですから、書評の仕事等で読まないといけない人はかなりキツイ読書体験だったろうと察します(合掌)。
いずれにしても最後まで来られたのでホッとしております。前のエディションと合わせて3回目の通読でしたが、はっきり言ってもう読まないと思います。前のエディションで全部買った、読んだという方は後から書かれた「鍵穴を吹き抜ける風」だけでいいかも(私は全部買いなおしましたが)。
兎に角終わってホッとした異次元西部ファンタジー。マニア向け。
いよいよ最終巻まで来ましたが、この巻だけでも上下合わせて1400ページもあるという力の入った作品で、読者はへとへとになるまで、ローランドの旅につき合わされます。
最後の大団円ですが、ここまで引っ張ってきてこの終わり方は・・・という方も結構いらっしゃるとは思いますが、個人的にはカタルシスを感じました。
本人みずから「指輪物語」を意識したという事ですが、「指輪物語」のサイコ版、サイケ版というか、キング先生エクスタシーでもキメて書いたのか、というくらいトリップした冒険譚でした。
私みたいにこの人のファンでも通読するのに疲れるくらいですから、書評の仕事等で読まないといけない人はかなりキツイ読書体験だったろうと察します(合掌)。
いずれにしても最後まで来られたのでホッとしております。前のエディションと合わせて3回目の通読でしたが、はっきり言ってもう読まないと思います。前のエディションで全部買った、読んだという方は後から書かれた「鍵穴を吹き抜ける風」だけでいいかも(私は全部買いなおしましたが)。
兎に角終わってホッとした異次元西部ファンタジー。マニア向け。
2021年3月14日に日本でレビュー済み
長いシリーズの最終話
これだけ長いシリーズを読んだのは初めてで、最後まで読ませる作者はさすがだと思います。
最後まで読み切った!と言う満足感は??
これだけ長いシリーズを読んだのは初めてで、最後まで読ませる作者はさすがだと思います。
最後まで読み切った!と言う満足感は??
2016年3月26日に日本でレビュー済み
ニューヨークにおける<深紅の王>の拠点「ディキシー・ピッグ」へと乗り込んだジェイクとキャラハン神父は、囚われていたスザンナを救うことに成功するが、キャラハンは犠牲となり、<深紅の王>(そしてローランド)の息子であるモルドレッドは既に生まれた後であり、急速に成長する彼は暗い殺戮の欲望を燃やしつつローランド一行を付け狙う。
ローランド、エディ、スザンナそしてジェイクの四人は、様々な中間世界への出口を持つ「ディキシー・ピッグ」で再会を果たしたが、キャラハンの死を悼む間もなく重大な選択を迫られた。
彼らの前に現れたテッド老人達は、<深紅の王>が様々な世界から集めた超能力者集団によって間もなく最後の<ビーム>が破壊されるというのだ。
一方、スザンナの予知夢は、彼らを創造した<根本原理世界>の作家スティーヴン・キングの交通事故死が迫っていることを告げている。
<ビーム>が破壊されれば、それによって支えられている<暗黒の塔>は崩れり、キングが死ねば<暗黒の塔>を目指している彼ら自信が失われることになってしまうのだが・・・
構想から30年をかけて完結したキングのライフワークには意外な結末が用意されていた。
-伝説の王の佩剣エクスカリバーから造られた巨大なリボルバーを腰に吊るした主人公が、西部劇的な多重世界を経巡って「暗黒の塔」を探求する-
歴史の浅いアメリカにあって、著者は独自のアメリカ的叙事物語を標榜しているように思えたが、最終巻によって明らかとなる物語の円環構造により、単なるエンターテインメントであったことに気付かされる。
円環構造の物語自体は珍しくないが、全七巻にもなる大著に用いられたのは始めての例ではないだろうか。
この結末に対する批判は著者も充分に覚悟していたようで、エピローグの途中で一旦物語から離れ、著者自信の言葉で「無情な結末」が待ち受けていることを予告することまでしているが、だからといって失望を防ぐことができるものでもない。
ローランド、エディ、スザンナそしてジェイクの四人は、様々な中間世界への出口を持つ「ディキシー・ピッグ」で再会を果たしたが、キャラハンの死を悼む間もなく重大な選択を迫られた。
彼らの前に現れたテッド老人達は、<深紅の王>が様々な世界から集めた超能力者集団によって間もなく最後の<ビーム>が破壊されるというのだ。
一方、スザンナの予知夢は、彼らを創造した<根本原理世界>の作家スティーヴン・キングの交通事故死が迫っていることを告げている。
<ビーム>が破壊されれば、それによって支えられている<暗黒の塔>は崩れり、キングが死ねば<暗黒の塔>を目指している彼ら自信が失われることになってしまうのだが・・・
構想から30年をかけて完結したキングのライフワークには意外な結末が用意されていた。
-伝説の王の佩剣エクスカリバーから造られた巨大なリボルバーを腰に吊るした主人公が、西部劇的な多重世界を経巡って「暗黒の塔」を探求する-
歴史の浅いアメリカにあって、著者は独自のアメリカ的叙事物語を標榜しているように思えたが、最終巻によって明らかとなる物語の円環構造により、単なるエンターテインメントであったことに気付かされる。
円環構造の物語自体は珍しくないが、全七巻にもなる大著に用いられたのは始めての例ではないだろうか。
この結末に対する批判は著者も充分に覚悟していたようで、エピローグの途中で一旦物語から離れ、著者自信の言葉で「無情な結末」が待ち受けていることを予告することまでしているが、だからといって失望を防ぐことができるものでもない。