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謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉 単行本 – 2016/4/27
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誰もが「日本独自の伝統食品」と信じて疑わない納豆。だが、アジア大陸には日本人以上に納豆を食べている民族がいくつも存在した。
日本の納豆とアジアの納豆は同じなのか、違うのか?
起源はどこなのか?
そもそも納豆とは一体何なのか?
納豆の謎にとりつかれたノンフィクション作家は、ミャンマーやネパールの山中をさまよい、研究所で菌の勉強にはげみ、中国に納豆の源流を求め、日本では東北から九州を駆けめぐる。
縦横無尽な取材と試食の先に見えてきた、納豆の驚くべき<素顔>とは?
日本人の常識を打ち砕く、壮大すぎる「納豆をめぐる冒険」!
- 本の長さ350ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2016/4/27
- 寸法14 x 2.6 x 19.7 cm
- ISBN-104103400714
- ISBN-13978-4103400714
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商品の説明
著者について
ノンフィクション作家。1966(昭和41)年、東京都八王子市生まれ。
早稲田大学第一文学部仏文科卒。
1989(平成元)年、同大探検部の活動を記した『幻獣ムベンべを追え』でデビュー。
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それをおもしろおかしく書く」をモットーとする。
2006年『ワセダ三畳青春記』で第1回酒飲み書店員大賞を受賞。
2013年『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』で第35回講談社ノンフィクション賞、第3回梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞。
その他の著書に『アヘン王国潜入記』『西南シルクロードは密林に消える』 『イスラム飲酒紀行』『未来国家ブータン』『移民の宴』『恋するソマリア』などがある。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2016/4/27)
- 発売日 : 2016/4/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 350ページ
- ISBN-10 : 4103400714
- ISBN-13 : 978-4103400714
- 寸法 : 14 x 2.6 x 19.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 70,931位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。
早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションや旅行記のほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。
1992-93年にはタイ国立チェンマイ大学日本語科で、2008-09年には上智大学外国語学部で、それぞれ講師を務める。
主な著書に『アヘン王国潜入記』『巨流アマゾンを遡れ』『ミャンマーの柳生一族』『異国トーキョー漂流記』『アジア新聞屋台村』『腰痛探検家』(以上、集英社文庫)、『西南シルクロードは密林に消える』『怪獣記』(講談社文庫)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)、『未来国家ブータン』(集英社)など。
『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫)で第一回酒飲み書店員大賞を受賞。
『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)で第35回講談社ノンフィクション賞を受賞。
イメージ付きのレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
納豆という何の気無しに食べているものについて、アジアを駆け回って体当たりで取材し、発見の興奮を読者に叩きつける名著です。
推測や思い込みがひっくり返されて新たな思考に繋がっていくこの興奮は、資料だけで構成された文章では決して生み出せないでしょう。
アジアにも同じような文化がある点について、素人の私が思いつきそうな照葉樹林文化論に対しても実地見聞から疑問を呈しており、納豆という観点から照らすと齟齬が発生するという理論は見事の一言です。
この本を読むと納豆を食べたくて食べたくてたまらなくなりますが、市販の納豆ではアジアの納豆を味わえないところが歯痒いです。
自己責任ですが、私もヨーグルト保温器を買って自家製納豆を作ろうか迷っています。
食物として納豆は大好きだが、他の国に納豆があることは知らなかった。何か参考になるものはないか?と探したところ、この書籍と『幻のアフリカ納豆を追え!』にたどり着き両方を購入した。
この本に出てくる様々な国の人々の納豆に対する情熱は日本人のそれを軽々と上回っているし、日本人が納豆を食材として活用し切れていないのもよくわかった。僕も含めた日本人の「納豆は日本独自の伝統食品」という『常識』のなんと空虚なことか。それがわかっただけでもこの書籍を読む価値は十分にあった。
彼は日本では引きこもりがちだったりするのに外(国)へ出るとなると俄然元気にもなる。私は最近、人と接したいけれど億劫というか話が合わないというかでどんどん疎遠になって来ているのですが。高野さんにも少しその似た気を感じて、でも「本来は元気」という高野さんの再生から自分も再生して行くようで「元気に読んで」いる感じがします。
そして高野さんの冒険、探検の最大の武器は人と接して行くのが嫌いではない所、そこに尽きる気がします。そしてそれこそがこれからの日本人にも本当に大事そうに思えます。それさえあればより自分の本領を発揮した人生にもなりそうで。そんな可能性の広がりも感じて、読みながら解放感があるのでした。
にしても思う。この作品が高野作品の中で一番ページ数が多いのではないか。納豆に興味がないなどど書いたけれども全部を読んでしまいました。興味がさほどなのに相当面白いと今思う。何が面白いって、読んだら分かる笑。国際納豆犬まで出て来て悠久の地球史まで感じさせてくれると感嘆しています。
アジアの各地に納豆文化がある事に驚き、
また各々が「手前味噌」的に、自分たちの納豆が1番!と思っているのが良き!
私が特に素敵だなと思ったのは、普通のおばさんが、いつもどおりに作った納豆を、はるばる日本の東京からやってきた著者が、喜んで食べて、取材した事で、おばちゃん達が表舞台に立てた事。本当に嬉しかったと思う。
各地の食文化を引き継いで守ってくれているのは、こういうおばちゃん達のおかげだと思った。
また、当たり前過ぎてスポットが当たらず、気がついたら廃れていた…という様な郷土料理って沢山あるのだろうな…と想像し、寂しくなったりもした。
こういう気づきがあった良い本でした。
高野さん有り難う〜!
買って読みなさい。
濃厚な文化の紹介が読み込めなかった。
何度でも読むし、他のルポも読んでみよう。
納豆を足がかりにいろんな民族の文化、食文化も知れるので、そちらにも興味がわいてきました