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この世この生: 西行・良寛・明恵・道元 単行本 – 1984/9/1

4.2 5つ星のうち4.2 27個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1984/9/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1984/9/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 179ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4103546018
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4103546016
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 27個の評価

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上田 三四二
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読み継がれるべき名著
5 星
読み継がれるべき名著
上田三四二という方の令名だけは、大学時代には私にも伝わってきていました。年長のもの静かな同級生の書棚にあって、ゆかしさはあったものの、海外文学を専攻しようと志していた身にとっては、やがて無縁のものと決めつけてしまっていたのでした。最近、偶然古書店の店頭で見かけ、すぐに購入しました。そして一読、これぞ本物という手応えを感じました。冒頭からジャンケレヴィッチについての言及があり、締めくくりの章では卓抜した文明批評が展開されるなど、ひけらかしが一切なく鋭い西洋的知性と広汎な教養の持ち主であることが自然に分かります。そして日本の優れた文人・高僧に対する言及には、日本的な随想のスタイルに倣いながらも、説得力の高い最良の評言がなされています。ここまで良質の著作については「ぜひぜひ虚心に読んでください」としか言いようがありませんが、私にとっては道元についての言及に、特に深い感銘を受けました。この禅の巨人についての考察の鮮やかさは、木村敏氏に並ぶものと言えると思います。いわゆる評論家という臭みがまったくなく、おそらく明恵上人並みに名声への渇望がない方のように見受けました。このような方の著作こそが後世に遺すべきものです。
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上位レビュー、対象国: 日本

2019年7月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 本書は、医師でもあり歌人、小説家でもある著者が大病に罹り自分の死を見つめながら、西行、良寛、明恵、道元、そして兼好、漱石、宣長などの死と生に関して、深く考察し思うところを書いたものです。
 それぞれの人の歌や詩、文章、生き方などを示し、研ぎ澄ました感性で解釈して簡潔な文(名文!)によって論じていきます。書いてある中身が非常に濃く、私は一回の読書で内容が理解できず再読しました。それでもまだまだこの本の素晴らしさを学べたとは思えませんので、今後繰り返し読んでみる積りです。
 著者が書いていたことで、現時点で印象に残っている点を三つ挙げると次の通りです。
①西行は死に憬(あこが)れたのではなく、花や月に憬れた。(花や月を現世と後世をつなぐものと感じていたのかもしれません。死の前の生の充実を思っていたのかもしれません)
②現世を生きるのに、良寛は地上を、西行は地上の一寸上を、明恵は地上の一尺上を生きていた。(それぞれの人の現世との関わり方、思い方が違っていて興味深かったです)
③良寛の雪の歌、手毬つきの歌。(雪の歌では、大宇宙と自分、自分と微細な物との入籠(いれこ)構造から空間の広がり、手毬つきの歌では手毬つきの繰り返しから時間の広がりが捉えられています)
 また、「地球浄土」の章に書いてあった、宇宙には何億個の星があって、人間のような生物がいる星は何個あるか、それは地球と同じ時期に共存できるか、という話も興味深かったです。死と生を宇宙曼荼羅的な観点から考えてみることの価値を知りました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
しみじみとした哀感を湛え、死を見つめながらあくまで静謐と言いたくなるような名文です。
2013年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
特に、道元とその弟子とも云える良寛の件について。

良寛。
淡雪の中にたちたる三千大千世界 またその中に沫雪ぞ降る
淡雪が自他対立、沫雪が自他一如(入籠構造)。

生涯懶立身 騰々任天真 嚢中三升米 炉辺一束薪 誰問迷悟跡 何知名利塵 夜雨草庵裡 双脚等間伸

道元。
身心一如は跳躍して自然自己一如となり、その時「透体脱落」となる。
「淨妙国土」は、我において現成し、山水において現成し、我と山水において現成したのである。
彼は、只管打座において渓声を聴いたのである。「尽十方世界悉有仏性」であった。
そして、「悉有、それ透体脱落なり」であった。
只管打座=只管作務=遍界不會蔵=如何なるか是れ文字、「一、二、三、四、五」。
彼は、現世に浄土を見ようとしている。
刹那生滅。前後際断。よって生死なし。本来空。
根茎枝葉皆同生同死=有時(存在即時間)、生はひとときの位、死もひとときの位、生也全機現、死也全機現。
有時の而今、我透脱、我山河大地、山河大地皆仏性海。

上田三四二(みよじ)は、歌人、医者。1923〜1989。
幼少より病弱、中年に至り結腸がんとなる。死と隣り合せのなかで日本人の自然観・死生観について西行・良寛・明恵・道元と向き合い傾倒した。
彼岸に救いを求めなかった。
作風は清冽で浄。
ちる花はかずかぎりなし ことごとく光をひきて谷にゆくかも
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年8月1日に日本でレビュー済み
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 四者四様の人生。著者は医師で故人。彼岸の世界は信じていない。そもそも仏陀は彼岸について何も触れていない。後継者が信徒を増やすために彼岸の世界との往生を説いたに過ぎない。この世での生きざま、これこそが大事。4人はすごい。
 西行は元北面の武士で、文武両道に優れ、ときの崇徳天皇のおぼえもよかった。エリートとしての地位は保障されていた。 なのにエリートとしての将来にものすごい無常を感じて妻子も含め、なにもかも捨てて出家してしまった。いや、教養と歌だけは捨てなかった。その後の天下の動乱を考えると先遣の明があったとも言える。もちろん、出家といっても特定の社寺には属さず、個人として行動した。人生の大半を旅と歌に明け暮れた。死んだのも有名な歌通り、満開の桜の下で亡くなっている。羨ましい人生である。
 良寛は地方の名士の嫡男に生まれ、これまた将来は保障されていた。しかし、彼は名士としてのふるまいにストレスを感じ、弟と妹に丸投げして出家し、実家を逐電する。西行と同じである。結局、地方を乞食僧として托鉢するのだが、それもままならなくなって、実家の近くに庵をたてて子供相手に余生を過ごしている。まあ欲のない人生である。
 明恵はもともと僧侶志望のエリートであった。彼はアンチ浄土であり、法然の論敵であった。彼に言わせると南無阿弥陀仏だけで極楽往生できるのは、浅はかであり、あくまでも修行と日頃の鍛錬こそが重要であった。そうかといって、禅を勧めているわけでもない。
 道元は曹洞禅であり、他は全て排除した。ひたすら座禅をすることにより人生の安寧が得られるという考えである。
 4人は人生の中でどう生きたか。ここに主眼が置かれている。死後の不可知の彼岸の世界との往生より、この世での生きざまを充実させること。例を示したので、あとは自分で考えよ。なんか厳しい。自己満足にならないように修行するのか。
 私の手に余る難題である。とてつもない4人の先人。微力ですが、日々の心がけしかないです。
 
 
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良寛が好きな私、読みたかった図書です。
ありがとうございました。
2015年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本も大変きれいでしたし、早く届きましたし、大変よかったです。また利用させていただきたいです。
2013年7月20日に日本でレビュー済み
病と闘いながら、医師として、歌人として、作家として生きた三四二。
控えめで、でも表現していくことは恐れず、しっかりとした感じを受けていた。
本書は、そんな彼の西行観、良寛観、明恵観、道元観を知ることができる。
おちついて、しっかりとらえようとする著者の思いが伝わる。
良書である。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年7月25日に日本でレビュー済み
四人の聖人の詩歌と思想を、医師でもある文学者が描く。身の清浄を求める道元禅師にとって、世界、国土、現世、自然は一個の清浄身でなければならなかったとし、道元理解の核心は清浄という。著者の説明の一切衆生悉有仏性は明快であり、「遍界曾て蔵さず」(宇宙の真実はあらわれている)の遍界は清浄にして透明であるにつながる。西行の和歌も鮮烈であり、著者の言うとおり新しい認識の地平が開かれてくる想いがする。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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