アインシュタインは、遠い世界の人だと思っていた。
相対性理論では、空間の歪みや時間のテンポが変わるという常識はずれの結論が導かれるが、こんなことは、まるで,別世界の出来事としか考えられなかった。
それが,この本を読んで、それまでの考えは一変した。そして、常識を疑う所に進歩があるんだな,と自分に言い聞かせた。
この本は結構面白い。随所に、アインシュタインの生涯にわたる人間味あふれる記事があって、大天才も1人の人間なんだと知ってほっとする。
読めばかならず得るものがあると信じるが、理系以外の方々にもぜひ読んでもらいたい一冊である。「内容の新鮮さ、ドラマチックな人間模様、強い信念」など、現代人にも参考になる部分がが多い。
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相対性理論の一世紀 単行本 – 2005/2/26
広瀬 立成
(著)
- 本の長さ271ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2005/2/26
- ISBN-104104743011
- ISBN-13978-4104743018
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2005/2/26)
- 発売日 : 2005/2/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 271ページ
- ISBN-10 : 4104743011
- ISBN-13 : 978-4104743018
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,419,950位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2014年10月6日に日本でレビュー済み
2005年に新潮社から出された単行本の出し直しだが、文庫化に際して特に改訂等は行われていないらしい。内容は、相対性理論(特殊&一般)の概要と、アインシュタインの伝記とを混ぜ合わせたもの。前者の方は歴史的背景や現代に於ける展開にまで触れられていて、このボリュームのものとしては割と包括的。時々数式も出て来るが、殆ど解説無しに取り敢えずポンと出してみて一寸だけ雰囲気を摑んで貰おうと云う程度のものなので、読み飛ばしても一向に差し支え無い。一般向けの教養書なので文系の人間でも理解出来る様には書かれてはいるが、多少中身を詰め込み過ぎている感が有るので、全くの初学者には難しく感じられるかも知れない。読むとしたら2冊目以降だろう。伝記的部分はまぁオーソドックスな出来だが、記述が相対性理論関連に集中しているので、例えば量子力学論争に関するものを期待している読者には向いていない。
相対性理論についてもアインシュタインについても、もっと解り易かったり詳細だったりする面白い類書が他に幾らも出ているので、多少値段は張っても是非とも色々な単行本に当たってみて欲しいが、取り敢えず手軽な入門書を求めているのであれば、本書はお薦め。手に取るとしたら2冊目以降だが、この値段で現在手に入る類書(の良書)は割と少ないので、まぁ1冊目に読んでみて、合わなかったら他の本を探してみると良いかも知れない。
相対性理論についてもアインシュタインについても、もっと解り易かったり詳細だったりする面白い類書が他に幾らも出ているので、多少値段は張っても是非とも色々な単行本に当たってみて欲しいが、取り敢えず手軽な入門書を求めているのであれば、本書はお薦め。手に取るとしたら2冊目以降だが、この値段で現在手に入る類書(の良書)は割と少ないので、まぁ1冊目に読んでみて、合わなかったら他の本を探してみると良いかも知れない。
2014年10月14日に日本でレビュー済み
ごみのない世界ができたらどんなに素晴らしいことか。常日頃、そう考えているが、なかなか名案が浮かばない。そんなとき、この本に出会った。
私にとって、相対論などは遠い世界の話、一部の物理好きだけが理解できる話だと考えていた。まして、相対性理論とごみなどは、どう転んでも同じ土俵で議論するのは無理と思いながら、本書を斜め読みした。
ところが、本書は、私の物理アレルギーを吹き飛ばし、エネルギーと質量の関係から、持続性の本質をみごとに教えてくれた。科学には、すごい力が隠されているものだと感心する。ここだけでも、ぜひ皆さんに読んでもらいたい。
相対性理論を本当に分かった訳ではないが、今、科学の力を信じて、宇宙船地球号のために頑張ろう!という気持ちになっている。
私にとって、相対論などは遠い世界の話、一部の物理好きだけが理解できる話だと考えていた。まして、相対性理論とごみなどは、どう転んでも同じ土俵で議論するのは無理と思いながら、本書を斜め読みした。
ところが、本書は、私の物理アレルギーを吹き飛ばし、エネルギーと質量の関係から、持続性の本質をみごとに教えてくれた。科学には、すごい力が隠されているものだと感心する。ここだけでも、ぜひ皆さんに読んでもらいたい。
相対性理論を本当に分かった訳ではないが、今、科学の力を信じて、宇宙船地球号のために頑張ろう!という気持ちになっている。
2014年10月9日に日本でレビュー済み
二十一世紀となった今、特殊相対性理論は子供にもわかりやすく、面白くて、好奇心も刺激するものだ。ぜひ、小学生から理科で教えるべきだと思う。どうして有限な光の速さは超えられないのか。本書によれば
「光速度普遍の法則」は数学における公理のようなものなのだ。十九世紀の科学者が宗教者のように必死になってエーテルの存在を証明しようとするくだりは感動的だ。アインシュタイン自身が失敗だったという宇宙項が21世紀になって甦る可能性から、現代のエネルギー問題にまで話はつながる。一般相対性理論の重力とは何かという探求(ニュートン力学ではまさにそれは公理だったのだ!)は明かされつつある。物理学の
世紀は二十一世紀にも続く。まだまだ目が離せない。この手頃な教養書をもとに、次の世代に、本書のより、少年・少女向けの入門書の発刊が待たれる。
「光速度普遍の法則」は数学における公理のようなものなのだ。十九世紀の科学者が宗教者のように必死になってエーテルの存在を証明しようとするくだりは感動的だ。アインシュタイン自身が失敗だったという宇宙項が21世紀になって甦る可能性から、現代のエネルギー問題にまで話はつながる。一般相対性理論の重力とは何かという探求(ニュートン力学ではまさにそれは公理だったのだ!)は明かされつつある。物理学の
世紀は二十一世紀にも続く。まだまだ目が離せない。この手頃な教養書をもとに、次の世代に、本書のより、少年・少女向けの入門書の発刊が待たれる。
2005年5月7日に日本でレビュー済み
相対性理論についての解説書は数多くあるだろうし、優れたものも少なくない(だろう)。本書は、1905年に発表された特殊相対性理論に関する論文、「運動している物体の電気力学について」と「物体の慣性はその物体の含むエネルギーに依存するであろうか」、から数えて100年目にあたる本年に向けて執筆されている。門外漢でも大変分かりやすいにもかかわらず、極めて論理的に、整然と相対論の世界が解き明かされていく。そのうえ、数式も、ほとんど使われていない(付録にまとめられている)。読み終えて印象的であったのは、まず、世界=宇宙の根本原理を知ろうとする、アインシュタインの異常なまでの執念。「天才」を支えているのは、やはり努力と集中力であった。そして、相対性理論が、いまだ、進化の可能性を秘めていること。相対性理論といえども、もとよりいずれは、パラダイム・シフトの時を迎えるのであろうが、いわゆる「宇宙定数」の件などを読んでいると、改めて、アインシュタインが「ただ者」ではないことに驚かざるを得ない。