昭和初期、交通機関の整備などによって「庶民の為の旅行」が始まった。
筆者は冒頭、「旅」と「旅行」という言葉の表現の違いを柳田国男の発言をふまえながら説明します。思わず、「なるほどな」と言ってしまいました。
その後は、修学旅行・新婚旅行・団体旅行などの旅行スタイルが、戦前においてどのように認識され、位置づけられていったかを丹念にまた平易な文章で綴っています。
私には非常に面白く、読みやすい表現でなかなかよかったです。
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旅行ノススメ: 昭和が生んだ庶民の新文化 (中公新書 1305) 新書 – 1996/6/1
白幡 洋三郎
(著)
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1996/6/1
- ISBN-104121013050
- ISBN-13978-4121013057
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1996/6/1)
- 発売日 : 1996/6/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4121013050
- ISBN-13 : 978-4121013057
- Amazon 売れ筋ランキング: - 458,199位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,965位中公新書
- - 2,896位地理・地域研究 (本)
- - 45,835位ビジネス・経済 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年1月18日に日本でレビュー済み
日本の旅行史と言えば土佐日記、近世の「伊勢参り」、近代については明治のエリート留学以外はあまりなく戦後についてはディズカバージャパンの一辺倒というのが定番ですが、こちらは昭和2年の旅行ブーム(日本新八景の設定)や近現代の修学旅行の意味など、普段取り上げられない歴史上の事例や身近な話題まで網羅されていて面白いし、参考書にもなります。また、巻末に筆者が、なにはともあれ見聞を広める、経験を積むという意味での旅行は大切だから多いに奨励したいという主旨のことを書かれていますが、ストレートなアドバイスとして心に響きました。2014年現在絶版のようですが、日本の「旅行」「旅」についての手堅い入門書としてお薦めです。
2014年6月17日に日本でレビュー済み
修学旅行、団体旅行、社員旅行、新婚旅行に海外旅行。
日本人にとって、旅行が身近に、日常的になってきた経緯を詳細に追った新書です。
大戦時は当然、旅行を楽しむ雰囲気などなかった、ただ庶民の心には旅行に対するあこがれはあった。
旅行に意義や意味を求めるのではなく、日常から離れる旅行という行為が非日常なのだからそれを楽しむべきだ、と著者は一貫して主張。
…わかります。
日本人にとって、旅行が身近に、日常的になってきた経緯を詳細に追った新書です。
大戦時は当然、旅行を楽しむ雰囲気などなかった、ただ庶民の心には旅行に対するあこがれはあった。
旅行に意義や意味を求めるのではなく、日常から離れる旅行という行為が非日常なのだからそれを楽しむべきだ、と著者は一貫して主張。
…わかります。