再掲
図書館本
非常に読みやすく、経済音痴な自分の疑問を分かりやすく解いてくれる。
新書ではあるが、知人には絶対勧めたい一冊である。
種々の研究者のデータを用い分析する、そして物事を決め付けない態度は読んでいて安心できるし、説得力を持つ。リーマンショック以降、経済の明るい話題は無いし、最近ではEUでのギリシャ危機、円高やTPPでの関税問題。普通に世界恐慌前夜的な舞台が着々と準備されているようにも思えてならない。
いつものように備忘録メモ
国による価値観の違い。国の責任か個人の責任か?
勤勉より運やコネを重要視する日本人(フランスも同様)不況の影響もあり
任期付き正社員の必要性
ウイキノミクスの政府での必要性(情報の公開とアイデアの募集)
市場競争が結局は格差の縮小に貢献すると考えない人が多い。日本
市場競争のメリットを最大限に生かし、デメリットを小さくするような規制や再分配政策を考えるという、市場競争に対する共通の価値観をもつべき。
出生時体重と成人後の経済状態の関係
日本全体での所得不平等化は高齢化が原因である
アメリカ:努力、学歴、才能。 日本:努力、運、学歴の順の価値観、だからアメリカ人はそれほど格差を感じない?(ただし、2011年秋のウォール街でのデモは大きな格差をアメリカ人が感じている)
特定の世代の政治力が強くなることを抑制することが必要(年金問題、介護保険等)
世代別の選挙制度や子供の数による投票権の付与等も考慮に値する
正社員の既得権益にはメスを入れる必要性がある。(解雇規制の緩和)
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競争と公平感: 市場経済の本当のメリット (中公新書 2045) 新書 – 2010/3/1
大竹 文雄
(著)
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- ISBN-104121020456
- ISBN-13978-4121020451
- 出版社中央公論新社
- 発売日2010/3/1
- 言語日本語
- 本の長さ245ページ
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2010/3/1)
- 発売日 : 2010/3/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 245ページ
- ISBN-10 : 4121020456
- ISBN-13 : 978-4121020451
- Amazon 売れ筋ランキング: - 391,298位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,720位中公新書
- - 40,349位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前著者の「経済学的思考のセンス」を読み、啓発された記憶がありこの本を読んだ。
・不況が価値観に影響を与えている。「人生の成功は努力よりも運による」という考え方は就職期が
不況で就職に苦労した世代は上記のような人生観を持ち、その後年をとっても変わらない傾向がある。そしてこのような考えは市場競争のメリットを認めたがらない。このような風潮は憂うべきこと。
・非正規雇用:正規雇用の解雇法制の弾力化、任期付正社員などの制度化、現在の非正規よりも
雇用期間の長期化。
法的な対応策 非正規社員の削減には正社員の削減を義務付け
・事業仕分け:”ウイキノミクス” ~データの公開
経済問題の解決にデータの公開が有効ではないか。
最低賃金の引き上げの影響等のサーベイ
・独占禁止法:競争のメリット 独占禁止法は消費者の利益のために存在するのに、消費者庁なるも
のができた。
・有権者の高齢化→政治的に年金、医療への関心が偏重、教育費への支出が減少のおそれ。
・増えた祝日:有給休暇の付与が個人ベースのため取得が進まない事の反射的影響ではないか。
・外国人労働者 移民:国内労働者のどのセグメントと補完的か否かの視点
上記のような論点がでており、大変興味深かった。このような見方があるのかという快い驚きを
感じられ有益であった。
・不況が価値観に影響を与えている。「人生の成功は努力よりも運による」という考え方は就職期が
不況で就職に苦労した世代は上記のような人生観を持ち、その後年をとっても変わらない傾向がある。そしてこのような考えは市場競争のメリットを認めたがらない。このような風潮は憂うべきこと。
・非正規雇用:正規雇用の解雇法制の弾力化、任期付正社員などの制度化、現在の非正規よりも
雇用期間の長期化。
法的な対応策 非正規社員の削減には正社員の削減を義務付け
・事業仕分け:”ウイキノミクス” ~データの公開
経済問題の解決にデータの公開が有効ではないか。
最低賃金の引き上げの影響等のサーベイ
・独占禁止法:競争のメリット 独占禁止法は消費者の利益のために存在するのに、消費者庁なるも
のができた。
・有権者の高齢化→政治的に年金、医療への関心が偏重、教育費への支出が減少のおそれ。
・増えた祝日:有給休暇の付与が個人ベースのため取得が進まない事の反射的影響ではないか。
・外国人労働者 移民:国内労働者のどのセグメントと補完的か否かの視点
上記のような論点がでており、大変興味深かった。このような見方があるのかという快い驚きを
感じられ有益であった。
2011年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
市場競争はつらいけれども、つらいからこそ社会の発展がある、つらさから反市場主義に走ったり、つらさを煽りたてて反市場主義的政策で人気を得ようとすると、発展を阻害する、というのが筆者が最も主張したいことなのだと推察できる。しかし筆者はそれを強く押し出す代わりに、国内外の関係研究成果を無数に引用している。その知識ベースの広さは驚異に値する。それを新書版に詰め込んだことにまた驚く。個々の問題に対して他書に見られない本質を突く深い洞察があり、読者は新鮮な視点を得て視野を広げることができる。誰にでも書ける本ではない。
市場主義に賛成の人も反対の人も、本書で主張を裏付けしたり磨いたりできるだろう。その意味で、昨今話題に上ることが多い競争の是非や公平性に関心のある人には必読の書である。しかも新書だから気負い込まなくても読破できる。
本書の話題の一部には本題に関連が薄いものもあるが、それはご愛嬌ないし休憩室と思えばよい。
市場主義に賛成の人も反対の人も、本書で主張を裏付けしたり磨いたりできるだろう。その意味で、昨今話題に上ることが多い競争の是非や公平性に関心のある人には必読の書である。しかも新書だから気負い込まなくても読破できる。
本書の話題の一部には本題に関連が薄いものもあるが、それはご愛嬌ないし休憩室と思えばよい。
2011年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「経済学」は幾度となく繰り返されてきた根源的な過ち(恐慌やデプレッション)を防げなかったように思える。それは根源的に人間の行為から生じるためなのだが、経済活動が「社会の幸福につながる」と信じることで、自己の利益追求のあくどさを隠してきたように見える。著者は、経済活動の規制を緩和することが社会の幸福につながり、その結果生じた経済格差は政府が代償すればよい、と何度も主張しているように読んだ。しかし、この理屈は日本人には通用しない。著者は、これは世界でも日本だけにしか類を見ない事象であると書いている。それはおかしな言い方である。戦後の日本人では、競争をするような教育は押しつぶされてきたのであり、小学校の運動会で遅い子供は早い子供より前からスタートするような教育がなされてきた。このような教育下で育った人たちが、格差を生じるような社会を望むとは思えないし、したがってその解消を政府に期待するなど思いもつかないのである。読んでいて一番気になるのは、誰のための経済なのかがよくわからなくなることである。極論すると、「経済学」は方便やいいわけばかり主張し、科学の分野に属すようには感じられなくなる。
2011年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私が本書を読み感じたことは、経済学というより日本人の心理の研究のようにも感じました。
全体的に他の書物でも触れてある内容が多いと感じました。
そのような内容に触れた事がない方には新鮮かもしれませんが、多くの書物を読まれ本書も手にすることになれば、期待はずれになるかもしれません。
しかし、値段も安価ですので気になるのであれば手にしても損はまったくないと思います。
全体的に他の書物でも触れてある内容が多いと感じました。
そのような内容に触れた事がない方には新鮮かもしれませんが、多くの書物を読まれ本書も手にすることになれば、期待はずれになるかもしれません。
しかし、値段も安価ですので気になるのであれば手にしても損はまったくないと思います。
2011年4月9日に日本でレビュー済み
扱っている内容は極めて複雑で難しいものですが、文章が平易でまとめ方が優れており、
大変読みやすく、頭にも入りやすいです。経済政策を検討する上での問題事項について
概括的な知識をそれなりに得ることができます。
この本で注目したいのは、「大企業優遇と市場競争重視の同一視」が日本ではあること、
日本の経済・金融教育が基本的に貧困なものであること、という部分でしょう。
日本人はもともと感情的な国民ですが、経済・金融教育が貧困なため、まずます直感と
感情で経済政策に関する世論を形成しており、それを大企業や政治家が利用している部
分があるのではないか、ということは確かに感じられるところです。
既得権益層は、自らに有利な市場競争政策を肯定し、不利になる競争政策を否定します
が、国民の無知と競争への単純な反感を利用してそれを達成しようとしているフシがあ
るということです。
また、政府や公共機関はもっとデータを開示すべきという記述も注目すべきでしょう。
客観的な議論を行うには、知識もデータも必要です。
いずれにしても、日本の貧困問題・格差問題などに関する報道・政策形成・議論・世論
は、今のところあまりにセンチメンタルです。この本では、団塊世代の数と投票率が
日本を動かしているという記述がありますが、そういえば団塊世代はセンチメンタルで
精神論が好きだったかも知れません。経済や金融といったお金の話は嫌いでしょう。
作為も不作為も相まって、戦後日本はあまりに経済政策を決定するための最も大切な
土台作りを無視して来てしまったのではないかといううらみがあります。
今後日本が今の閉塞感を抜け出すには、とにかく客観的な資料に基づく正確かつ冷静な
議論と世論の形成が必要なのです。生活保護は怠けているとか、金持ちは守銭奴だとか
外国人は嫌いだとか、失業は自己責任だとか、お年寄りは大事にしようとか、いつまで
も感情論だけで話を進めている暇は最早ありません。
このような簡単な経済書が広く読まれるだけでなく、基礎的な経済学が最悪でも大学の
一般教養ではそれなりに広く必須科目となるようになり、かつ小学校などの義務教育
レベルでもある程度カリキュラムが組まれて、早く日本がそのようなレベルを脱するこ
とを望む次第です。
もちろん、国民性や感性というのは最後まで抜けないものですが、それはそれとして、
経済的な基本知識習得の大切さは変わらないのです。
健康教育はかなり浸透しました。カロリーや塩分・コレステロールを知らない国民は
多分いないでしょう。経済もやれば出来るはずです。やるべきだと思います。
大変読みやすく、頭にも入りやすいです。経済政策を検討する上での問題事項について
概括的な知識をそれなりに得ることができます。
この本で注目したいのは、「大企業優遇と市場競争重視の同一視」が日本ではあること、
日本の経済・金融教育が基本的に貧困なものであること、という部分でしょう。
日本人はもともと感情的な国民ですが、経済・金融教育が貧困なため、まずます直感と
感情で経済政策に関する世論を形成しており、それを大企業や政治家が利用している部
分があるのではないか、ということは確かに感じられるところです。
既得権益層は、自らに有利な市場競争政策を肯定し、不利になる競争政策を否定します
が、国民の無知と競争への単純な反感を利用してそれを達成しようとしているフシがあ
るということです。
また、政府や公共機関はもっとデータを開示すべきという記述も注目すべきでしょう。
客観的な議論を行うには、知識もデータも必要です。
いずれにしても、日本の貧困問題・格差問題などに関する報道・政策形成・議論・世論
は、今のところあまりにセンチメンタルです。この本では、団塊世代の数と投票率が
日本を動かしているという記述がありますが、そういえば団塊世代はセンチメンタルで
精神論が好きだったかも知れません。経済や金融といったお金の話は嫌いでしょう。
作為も不作為も相まって、戦後日本はあまりに経済政策を決定するための最も大切な
土台作りを無視して来てしまったのではないかといううらみがあります。
今後日本が今の閉塞感を抜け出すには、とにかく客観的な資料に基づく正確かつ冷静な
議論と世論の形成が必要なのです。生活保護は怠けているとか、金持ちは守銭奴だとか
外国人は嫌いだとか、失業は自己責任だとか、お年寄りは大事にしようとか、いつまで
も感情論だけで話を進めている暇は最早ありません。
このような簡単な経済書が広く読まれるだけでなく、基礎的な経済学が最悪でも大学の
一般教養ではそれなりに広く必須科目となるようになり、かつ小学校などの義務教育
レベルでもある程度カリキュラムが組まれて、早く日本がそのようなレベルを脱するこ
とを望む次第です。
もちろん、国民性や感性というのは最後まで抜けないものですが、それはそれとして、
経済的な基本知識習得の大切さは変わらないのです。
健康教育はかなり浸透しました。カロリーや塩分・コレステロールを知らない国民は
多分いないでしょう。経済もやれば出来るはずです。やるべきだと思います。
2010年12月13日に日本でレビュー済み
オリンピックで順位付けをせず、金・銀・銅のメダルも出さず、単に参加賞だけを選手に配っていたら、そんなオリンピック競技、誰が観るだろうか、そもそも選手も競技に参加するだろうか。
競争志向が強くないといわれている日本人でさえもこのようなオリンピックは観ないだろう。
そもそも「公平感」って何だろう。市場経済における自由な競争下において生じた「不公平」を解消することが「公平」ということではないのだろうか。行動経済学の最新の論理をも絡ませ、労働市場において生じている現実の「不公平感」を解消する具体案、たとえば正社員と非正社員間に生じる問題、貧困救済策の具体案等々が提示される。
最新の脳理論までに考え方が及ぶ、読んで楽しく見てうれしい労働経済学入門書である。
競争志向が強くないといわれている日本人でさえもこのようなオリンピックは観ないだろう。
そもそも「公平感」って何だろう。市場経済における自由な競争下において生じた「不公平」を解消することが「公平」ということではないのだろうか。行動経済学の最新の論理をも絡ませ、労働市場において生じている現実の「不公平感」を解消する具体案、たとえば正社員と非正社員間に生じる問題、貧困救済策の具体案等々が提示される。
最新の脳理論までに考え方が及ぶ、読んで楽しく見てうれしい労働経済学入門書である。
2011年2月26日に日本でレビュー済み
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中公新書の経済書と云う事で敷居は高いのであるが、流石はエコノミストの投票による2010年の『ベ
スト経済書』第一位に選出されただけある名著である。併読リスト(ストーリーとしての競争戦略、競争
の作法、フェイスブック若き天才の野望、そして本書)の一冊であったのだが、ついつい著者の巧みな展
開力に負け本著に没頭してしまった。格差、雇用、不況など我々が隣接している問題を通して金融リテラ
シーの必要性を淡々と説く。
経済的な知識を備えておくことで、人間の本能的な思考法を修正しながらより良い選択肢も用意できる。
特に経済的な思考が必要とされる局面(不動産購入や株式購入など)では正しい物差しになる筈であると。
サラリーマン、就活生必読の一冊である。
スト経済書』第一位に選出されただけある名著である。併読リスト(ストーリーとしての競争戦略、競争
の作法、フェイスブック若き天才の野望、そして本書)の一冊であったのだが、ついつい著者の巧みな展
開力に負け本著に没頭してしまった。格差、雇用、不況など我々が隣接している問題を通して金融リテラ
シーの必要性を淡々と説く。
経済的な知識を備えておくことで、人間の本能的な思考法を修正しながらより良い選択肢も用意できる。
特に経済的な思考が必要とされる局面(不動産購入や株式購入など)では正しい物差しになる筈であると。
サラリーマン、就活生必読の一冊である。