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生命の星の条件を探る (文春文庫 あ 76-1) 文庫 – 2018/6/8

4.5 5つ星のうち4.5 46個の評価

もし地球の水の量が10分の1だったら? もし太陽系に木星がなかったら?
「生命の存在する星は、地球にも必ずあるはずだ」という信念のもと、
様々な「if」を想定しながら、生命が存在できる惑星の条件を、
宇宙生命学の世界的研究者・阿部豊氏が明快に答える。
2016年科学ジャーナリスト大賞受賞作!

解説は、阿部豊氏ご夫人の阿部彩子さん(東京大学大気海洋研究所教授)と、
2015年に大宅壮一ノンフィクション賞を受けた須田桃子さん(毎日新聞科学環境部記者)。

【目次】
序 章 地球以外のどこかに
第1章 水
第2章 地面が動くこと
第3章 大陸
第4章 酸素
第5章 海惑星と陸惑星
第6章 惑星の巨大衝突
第7章 大気と水の保持
第8章 大きさ
第9章 軌道と自転と他惑星
第10章 恒星
結 び 「ドレイクの方程式」を越えて
補 遺 磁場は生命に必要なのか

解 説――「信念」を「科学」に変える 阿部彩子

文庫版のための解説――科学は「人の営み」 須田桃子
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2018/6/8)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/6/8
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 266ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167910950
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167910952
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 46個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
46グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年6月21日に日本でレビュー済み
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普段読書しないくせに文系のアホの俺でも分かりやすく目が滑らない文章だった。中学生くらいなら理解できると思うので読ませたくなった。
2021年6月23日に日本でレビュー済み
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文系にもわかりやすく宇宙について説明されていて読みやすかった
2015年9月15日に日本でレビュー済み
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地球型生命の条件を探った本。読む前には、地球型生命とは違う生命について知りたかったのだけれど、それは空想であって科学ではないということでふれられてはいない。それはそうか。で、本の説明のところにあるように、いろいろな条件が書かれているのだけれど、何といってもまだ解明されていないことも多く、一般向けというほどには分かりやすくない。文字だけでは理解できないので、NHK当たりで映像化してくれないだろうか。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年10月28日に日本でレビュー済み
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これは名著である。

生命の惑星を考えるためには、様々な学問を統合して考えなければならない。

そして本書は、まさにそういう試みを科学的には誠実に、素人にも分かりやすく、しかもあらゆる「もし」を思考実験として繰り出しながら展開している。

例えば、ぼくは地球型惑星という言葉は知っていたが、その中をさらに海惑星と陸惑星とに区別して考えることで、惑星環境は大きく異なってくることが明らかにされる。

海惑星とは、地表の水のほとんどがつながっていて水の移動が水の中を通じて行われる惑星のことであり、陸惑星とは水がつながっておらず、その移動は大気を通じて、つまり蒸発と雨によって行われる惑星である。

本書では、地球の水がもし10分の1であれば、すなわち陸惑星であれば、生命が保持できる期間は30億年だが、現状の水の量では逆に10億年と短いことを明らかにする。

これはほんの一例で、現在の地球環境が、ものすごく微妙なバランスの結果によって成立していることが、さまざまな観測やシミュレーションを駆使し論証されている。

地球の水は地球表面の7割を覆い、その平均水深は3000メートル。

地表をならしてしまうと、すべての陸は水没して、地表全体が2000メートルの海に覆われることになる。

しかし、それでも、水は地球の質量の0.023%に過ぎない。

これが0.1%になっただけでも、地球の陸はすべてなくなる。

0.023%であることは行幸の産物かもしれない。

驚きはたくさんあるのだが、しかし筆者は「地球は奇跡の星」ではないというスタンスを貫いている。

生命の星は、必ず一定の割合で存在していると。

ぼくも同感である。

と同時に、生命がありふれたものであったとしても、人類のような知的生命体へと発展しうる可能性は極めて低いとも思う。

ドレイク定数というのが以前からあって、銀河系の恒星系が約1000億あったとして、そこに地球型惑星(ガス星ではなく地殻で覆われた星という意味)がある確率をかけ、そこに水がある確率をかけ、と繰り返して知的生命体(電波が使えるほどの)が存在する確率は1960年代の試算ではわずか「10」ほどであったという。

これは、その分母の大きさから見れば、ゼロに限りなく近いということでもある。

もちろん、新たな発見によって、こういう我々の常識は打ち破られていくかもしれないし、それが科学の発達史でもあったわけだが、果たしてどうなんだろうか。

最後に筆者は、ホーキンス博士と同じALSを発症し、3年を費やして口述筆記で本書を完成させている。

それも含めて、素晴らしい書籍だ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 惑星に生命が存在する条件を、様々な視点から考察した本です。単純にH2Oの海の存在だけでなく、大陸の存在やプレート運動が気候を安定させていること、月や木星の存在が地球の気候の安定に一役買っていこと、中心星(太陽)が大きすぎても小さすぎても不都合が起こること、海の水は少ない方が気候が安定することなど。。。とても面白く、考えさせてくれる本でした。

 特に、最近発見されている「スーパーアース(巨大地球型惑星)」の状態を予想した第8章が面白かったです。スーパーアースは重力が大きいので、高い山が存在できす、起伏が小さい一方、存在する水の質量は多いので、地球より深い海が存在する、その結果、水浸し(ほぼ全面が海)になっているはず。。。この予想は、近い将来確かめられるかも知れませんね。

 以下、読んでいく中で、ど素人の私には理解しにくかった箇所です。自分への宿題にしておきます。

-------
>P17「この暴走温室状態の発生条件はほぼ惑星放射だけで決まっていて・・・惑星放射が約300ワットを超えると、起こりうると考えられます」

その根拠が書かれておらず、「何故だろう?」の疑問に取りつかれ、いったん先に進めなくなってしまいました。とりあえず以下のように理解して、先に進みました。

(A)水蒸気の増加→温室効果の強化→地上気温の上昇→赤外放射の増加→気温の低下→水蒸気の減少→元に戻る

(B)水蒸気の増加→温室効果の強化→地上気温の上昇→水蒸気の更なる増加→温室効果の更なる強化→気温のさらなる上昇(海が干上がるまで続く)

(A)が安定な状態、(B)が暴走温室状態。(A)になるか(B)になるかは、水蒸気圧(e)の温度(T)依存性de/dTと、赤外放射σT^4の関係で決まる。惑星放射の高い状況、つまりTが大きい時は、de/dTも大きいので、(B)の暴走温室状態となる。

温室効果の大小は、大気の厚みとも関係すると思うので、「約300ワット」というのは地球と同程度の重力をもつ惑星の話であると理解しました。
-------

 素人の私にこれだけ考えさせてくれただけでも、著者には感謝です。何度も読み直そうと思っています。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 水というのは、宇宙全体でもありふれた物質だろうという指摘には驚かされました。よく情緒的に「たったひとつの青い星」みたいな言い方がありますが、ビッグバンで宇宙が出来て以来、元素で多いのは化学進化によって水素、ヘリウム、酸素の順。このうちヘリウムは化学反応しないので、水は化学反応する物質の中で一番目と三番目に多いもので出来ているという説明には唸りました。

 水がなくても死なない生物はいますが、増殖・繁殖することはできないといいます。アポロ12号はサーベイヤー3号のカメラを回収し、そこにはカメラにくっついていた地球上の連鎖球菌が付着して生きていたことに全世界が驚愕したんですが、生きてはいても繁殖はできていなかったそうです。水も大気もないところで2年半も生きていたこと驚きですが、とにかく水がないと繁殖はできない、と(p.20)。

 しかも、水は分子量が小さいのに高温まで液体常態を保ち蒸発しないというんです。それは電荷の偏っている極性分子の構造を持っているから。極性のない油は溶かせないが、水はなんでもよくとかし、生物の細胞は水に溶ける性質と溶けない性質をうまく使って細胞膜をつくる、と。水って凄いな、というか、この本自体、生命に水は不可欠という自明と思われることを、改めて考えみる、みたいなところからスタートしたんだそうです。

 ATPの中にも含まれるリンは生命活動にはどうしても必要で、他の元素では対応できず、常に不足気味。特に海の生物では不足しており、逆にリンを含む合成洗剤が大量に放出されるとプランクトンが異常に増えて赤潮になるんだそうです(p.73-)。そうか、赤潮は生命の異常発生なのか、と。

 ちなみに、生命活動に不可欠な元素のリンのかわりにヒ素を取り込んで生きる細菌を見つけたとNASAが発表した論文は間違いだったそうです(p.214)。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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