新人賞に応募しようと書き始め、四年が経過してしまった文章を抱えている者です。そして
先日ついに5年目に突入しました。途中何とも言えない嫌悪感に何度も襲われながらも、とにかく書き上げる
という今年の目標だけは達成しようと思い書ききった後、その書き上げた文章に絶望して本書を読み始めました。
本書を読んだら、自分自身が書いた文章に対して感じた嫌悪感の理由がよくわかりました。それは私の
文章は小説ではなく自己満足の塊であり、それを押し付けられる人の気持ちを考えていないものだからです。
作品だと思っていた文章は、ただの作文でした。
ああ、あんな駄文を応募しなくてよかったと胸をなでおろしました。著者であるノア・リュークマン氏に心より
感謝申し上げます。
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プロになるための文章術: なぜ没なのか 単行本 – 2001/6/1
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2001/6/1
- ISBN-104309203515
- ISBN-13978-4309203515
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「文章は技術」である。多くのベストセラー作家を見つけ出し育てたアメリカの有名なエージェントが語る、作家になるための文章術。作家志望者だけでなく、翻訳家、編集者、学生、ビジネスマンなどにも役立つ異色の文章読本。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2001/6/1)
- 発売日 : 2001/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 232ページ
- ISBN-10 : 4309203515
- ISBN-13 : 978-4309203515
- Amazon 売れ筋ランキング: - 824,143位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英文の訳が稚拙すぎて読みすすめる意欲を殺ぐ。こういうマニュアル本が型を作り出すのは行き過ぎだと思う。これはダメ、あれもダメ、こうするべきだ云々。
もっと自由に書いて、それを結晶化したほうが何が飛び出すかわからない個性的な作品になると思う。
もっと自由に書いて、それを結晶化したほうが何が飛び出すかわからない個性的な作品になると思う。
2013年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカ人特有のだらだらと持論を展開する書き方ではあるが、
駄目な例、良い例、対策が載っている。
読みにくさを我慢すれば、自分の作品を見つめ直すよい指導書となる。
駄目な例、良い例、対策が載っている。
読みにくさを我慢すれば、自分の作品を見つめ直すよい指導書となる。
2015年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
故あって文章の勉強をしている。本書はかなり前に購入したのだが、このたび改めて初心に帰った。
これほど実践的なスキルを記載した文章術の本は稀だ。天才的な作家が書いた文章読本の傾向は天性のインスピレーションで書かれている為、あまり役に立たない事が多い。本書はアメリカの出版業界の実態だが、日本でも同じだ。文章---フィクション・ノンフィクション問わず---の熟達は始めの一枚目で決まる。そこで読者に一発麻薬を打ち込めるかどうかで勝負は決まるのだ。そして、文章---特に小説---は先天的な才能がすべてと思われている節があるが、とんでもない誤りだ。素質が必要なのは当たり前だが、とにかく乱読し、文章を毎日書き続ける。要はスキルにしなければならない。これ以外に道は無いのだ。
絶版になっているようだが、プロを目指す人には一度熟読して欲しい一冊。
これほど実践的なスキルを記載した文章術の本は稀だ。天才的な作家が書いた文章読本の傾向は天性のインスピレーションで書かれている為、あまり役に立たない事が多い。本書はアメリカの出版業界の実態だが、日本でも同じだ。文章---フィクション・ノンフィクション問わず---の熟達は始めの一枚目で決まる。そこで読者に一発麻薬を打ち込めるかどうかで勝負は決まるのだ。そして、文章---特に小説---は先天的な才能がすべてと思われている節があるが、とんでもない誤りだ。素質が必要なのは当たり前だが、とにかく乱読し、文章を毎日書き続ける。要はスキルにしなければならない。これ以外に道は無いのだ。
絶版になっているようだが、プロを目指す人には一度熟読して欲しい一冊。
2004年7月30日に日本でレビュー済み
もともとが英文で書かれたものなので、英語で書く人が読むとそれなりに得るところがある本。でも、英語で書くような人は原書を読むでしょう。
はじめの章はちょっとためになった。没にしよう、というところから始まる編集者の視点を理解させてくれる。でも、途中から、英語の原文を例文に使って話がすすむので、いまひとつ実感できなくて、途中でなげだしてしまった。使用されている言葉も妙に時代がかっているし。
翻訳にむいていなかったんじゃないかと思う。
はじめの章はちょっとためになった。没にしよう、というところから始まる編集者の視点を理解させてくれる。でも、途中から、英語の原文を例文に使って話がすすむので、いまひとつ実感できなくて、途中でなげだしてしまった。使用されている言葉も妙に時代がかっているし。
翻訳にむいていなかったんじゃないかと思う。
2003年11月6日に日本でレビュー済み
駄作の山に苦しめられている編集者、著作権代理人として、いかに最初の5ページで原稿を評価するかというおもしろい視点でかかれている。これまでまずい文章を読んだときにおぼろげに感じていたことを、一つ一つ解剖して見せてくれるありがたい本。悪い文章の例がややデフォルメされすぎているきらいはあり、初心者むけ。
2012年4月27日に日本でレビュー済み
米原万里の書評で褒められていた本です。米原さんほどの書き手が賞賛する文章術って、いったいどんな?
著者はニューヨークの敏腕著作権代理人(いわゆる純文学を主に扱ってるようです)。その立場から、いい文章の書き方でなく、どういう文章が悪いのか、どういう文章を没にするのかを分かりやすく解説してくれます。
なので、これから小説を書いてみようという人より、すでに書いている人や編集の初心者などが、ポイントをチェックするのに参考になりそうです。ただし悪文例がけっこう極端なので、ある程度のレベル以上に書けている人にはあまり役に立たないかも。
章立てがおもしろい。同じ没でも人によってどういうレベルの没かは違うということを、章立てによって端的に示してくれます。
第一章は「売り込み」。つまり、ダメなものはすでに売り込みの段階でダメということ。第二章が「形容詞と副詞」。文章を読むまでもなく形容詞と副詞を見るだけで書き手の力量が明らかになるということ。
このように十九章の「流れと進行」まで設定される数々のハードル。ひっかかればその時点でジ・エンド。すべてのハードルをクリアできてはじめて最後まで読んでもらえ、評価のまな板に載せてもらえる、というわけ。
著者はニューヨークの敏腕著作権代理人(いわゆる純文学を主に扱ってるようです)。その立場から、いい文章の書き方でなく、どういう文章が悪いのか、どういう文章を没にするのかを分かりやすく解説してくれます。
なので、これから小説を書いてみようという人より、すでに書いている人や編集の初心者などが、ポイントをチェックするのに参考になりそうです。ただし悪文例がけっこう極端なので、ある程度のレベル以上に書けている人にはあまり役に立たないかも。
章立てがおもしろい。同じ没でも人によってどういうレベルの没かは違うということを、章立てによって端的に示してくれます。
第一章は「売り込み」。つまり、ダメなものはすでに売り込みの段階でダメということ。第二章が「形容詞と副詞」。文章を読むまでもなく形容詞と副詞を見るだけで書き手の力量が明らかになるということ。
このように十九章の「流れと進行」まで設定される数々のハードル。ひっかかればその時点でジ・エンド。すべてのハードルをクリアできてはじめて最後まで読んでもらえ、評価のまな板に載せてもらえる、というわけ。