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シンデレラの謎 (なぜ時代を超えて世界中に拡がったのか) 単行本(ソフトカバー) – 2017/6/10
浜本 隆志
(著)
童話「シンデレラ」は、古代エジプトで誕生した? 地域、時代を超えた伝搬の謎を太古の人類大移動にまで遡って解明する知的な冒険。
【目次より】
第一章 シンデレラ譚の基本構造
1 継母のいじめによるヒロインの試練
2 援助者の出現
3 非日常世界としての宴会や舞踏会
4 花嫁テスト
5 結婚によるハッピーエンド
第二章 古代エジプトからヨーロッパルートのシンデレラ譚
1 古代エジプトの「ロドピスの靴」
2 宗教的シンデレラ譚——「エステル記」
3 ビザンツ帝国の「シンデレラ」——テオドラ
4 イタリアのバジーレの「灰かぶり猫
5 ドイツのグリム兄弟の「灰かぶり」
7 ディズニーのアニメ映画『シンデレラ』
トピックI ヨーロッ系「シンデレラ」(灰かぶり)の正体
トピックII シンデレラ譚のミッシングリンクの謎
第三章 中近東からアジアルートのシンデレラ譚
1 『アラビアンナイト』の「足飾り」
2 イエーメンの「可愛いヘンナ」
3 ペルシャの「月の顔」
4 チベットの「奴隷の娘」
5 中国の「葉限」
6 ベトナムの「タムとカム」
7 ミャンマーのカレン族の「雨季のおこり」
8 朝鮮半島の「コンジ・パッジ」(豆福と小豆福)
9 日本の「糠福と米福」
トピックIII シンデレラ譚の日本伝播——明治以前と以後の二重構造
トピックIV シンデレラ譚に登場する援助者のメタモルフォーゼ
第四章 変貌するシンデレラ類話とその連鎖
1 「イグサ頭巾型」・「姥皮型」のシンデレラ類話
トピックV 変身によるカムフラージュと花嫁のヴェール
2 「ロバの皮型」シンデレラ類話の系譜
トピックVI 「ロバの皮型」の近親相姦願望と「白雪姫」の謎
トピックVII 一種の仮面劇としてのシンデレラ譚の変身
3 復讐型継子いじめ譚の類話
トピックVIII 再婚と継子いじめ譚の成立
第五章 ホモ・サピエンスの大移動と神話・民話の伝播
1 シンデレラ譚の普遍性と伝播の関係
2 ホモ・サピエンスの大移動の経路
3 『聖書』が語るホモ・サピエンスの移動
4 一万年——五〇〇〇年前の殺人事件
5 移動と殺人が組み込まれたシンデレラ類話
6 移動における外婚制と女性の役割
トピックIX 古代ギリシアのデメテル神話と日本神話の類似性
トピックX ロマ(「ジプシー」)の民族移動と神話・民話の伝播
第六賞 シンデレラ譚の伝播とメディア
1 口承という方法と語り手
2 書承の特色
3 翻訳・翻案と異文化受容
4 絵本、挿絵という視覚メディア
5 アニメ映画、DVD,インターネットのメディア
終章 なぜシンデレラ譚は人気があるのか
1 もう一人の主役である継母
2 ヒロイン、援助者、読者だけが知る真実
3 靴のシンボル
4 呪力から魔法昔話へ
5 シンデレラストーリー——没落と上昇のパースペクティブ
6 結婚願望と見果てぬ夢
【目次より】
第一章 シンデレラ譚の基本構造
1 継母のいじめによるヒロインの試練
2 援助者の出現
3 非日常世界としての宴会や舞踏会
4 花嫁テスト
5 結婚によるハッピーエンド
第二章 古代エジプトからヨーロッパルートのシンデレラ譚
1 古代エジプトの「ロドピスの靴」
2 宗教的シンデレラ譚——「エステル記」
3 ビザンツ帝国の「シンデレラ」——テオドラ
4 イタリアのバジーレの「灰かぶり猫
5 ドイツのグリム兄弟の「灰かぶり」
7 ディズニーのアニメ映画『シンデレラ』
トピックI ヨーロッ系「シンデレラ」(灰かぶり)の正体
トピックII シンデレラ譚のミッシングリンクの謎
第三章 中近東からアジアルートのシンデレラ譚
1 『アラビアンナイト』の「足飾り」
2 イエーメンの「可愛いヘンナ」
3 ペルシャの「月の顔」
4 チベットの「奴隷の娘」
5 中国の「葉限」
6 ベトナムの「タムとカム」
7 ミャンマーのカレン族の「雨季のおこり」
8 朝鮮半島の「コンジ・パッジ」(豆福と小豆福)
9 日本の「糠福と米福」
トピックIII シンデレラ譚の日本伝播——明治以前と以後の二重構造
トピックIV シンデレラ譚に登場する援助者のメタモルフォーゼ
第四章 変貌するシンデレラ類話とその連鎖
1 「イグサ頭巾型」・「姥皮型」のシンデレラ類話
トピックV 変身によるカムフラージュと花嫁のヴェール
2 「ロバの皮型」シンデレラ類話の系譜
トピックVI 「ロバの皮型」の近親相姦願望と「白雪姫」の謎
トピックVII 一種の仮面劇としてのシンデレラ譚の変身
3 復讐型継子いじめ譚の類話
トピックVIII 再婚と継子いじめ譚の成立
第五章 ホモ・サピエンスの大移動と神話・民話の伝播
1 シンデレラ譚の普遍性と伝播の関係
2 ホモ・サピエンスの大移動の経路
3 『聖書』が語るホモ・サピエンスの移動
4 一万年——五〇〇〇年前の殺人事件
5 移動と殺人が組み込まれたシンデレラ類話
6 移動における外婚制と女性の役割
トピックIX 古代ギリシアのデメテル神話と日本神話の類似性
トピックX ロマ(「ジプシー」)の民族移動と神話・民話の伝播
第六賞 シンデレラ譚の伝播とメディア
1 口承という方法と語り手
2 書承の特色
3 翻訳・翻案と異文化受容
4 絵本、挿絵という視覚メディア
5 アニメ映画、DVD,インターネットのメディア
終章 なぜシンデレラ譚は人気があるのか
1 もう一人の主役である継母
2 ヒロイン、援助者、読者だけが知る真実
3 靴のシンボル
4 呪力から魔法昔話へ
5 シンデレラストーリー——没落と上昇のパースペクティブ
6 結婚願望と見果てぬ夢
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2017/6/10
- 寸法12.8 x 1.8 x 18.2 cm
- ISBN-104309625053
- ISBN-13978-4309625058
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商品の説明
著者について
1944年生まれ。関西大学名誉教授。専攻はドイツ文化論、比較文化論。著書に『ねむり姫の謎』『指輪の文化史』『魔女とカルトの文化史』『紋章が語るヨーロッパ史』など多数。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2017/6/10)
- 発売日 : 2017/6/10
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 240ページ
- ISBN-10 : 4309625053
- ISBN-13 : 978-4309625058
- 寸法 : 12.8 x 1.8 x 18.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 608,374位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2019年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シンデレラ譚については、別の本で「ガラスの靴とギリシア神話のエディプス王が足を引きずることとは関係がある」とか、南方熊楠が中国のシンデレラ譚を紹介していたなど、以前から興味があり、題名をみて思わず購入しました。グリム兄弟が取集した当時のドイツの歴史的背景に根拠を求める説などもテレビでは紹介されていました。当時の時代背景を反映したものというよりは、人類に普遍的にある事柄と関係がある、という説の方が興味深かったです。
2017年7月11日に日本でレビュー済み
『シンデレラの謎――なぜ時代を超えて世界中に拡がったのか』(浜本隆志著、河出ブックス)には、3つの点で驚かされました。
驚きの第1は、シンデレラ物語と基本構造が同じ物語は、フランスのシャルル・ペローの「サンドリヨン(=シンデレラ)」が登場する遥か以前から世界中に存在したということ。古代エジプト、西南アジア(トルコ、アラビア、ペルシャ)、インド、東アジア(チベット、ジャワ、中国、タイ、ミャンマー、ベトナム、朝鮮)、南北アメリカ(ネイティヴ・アメリカン、南米先住民)などに広く分布しており、日本もその例外ではないというのです。
第2は、シンデレラ物語が世界中に広がったのは、ホモ・サピエンスの世界拡散と関係が深いという仮説が提出されていること。「ホモ・サピエンスの『アフリカ単一起源説』に注目し、その根拠にしたがって、原話の世界伝播の可能性を検討することは、一考に値するのではなかろうか。人類というのは同一的な思考方法をもつと同時に、移動して文明を伝えてきたのは事実であるからだ。したがって本書では前者の発想の同一性と、後者の民族の大移動の複合的要因によって、シンデレラ譚の世界伝播が起こり得たのではないかという立場に立つ」。
第3は、フランスのペローの『ペロー童話集』に収録された「サンドリヨン」と、ドイツのグリム兄弟――ヤーコブ・グリムとヴィルヘルム・グリム――の『グリム童話集』に収められた「灰かぶり(=シンデレラ)」では、内容が異なること。そして、アメリカのウォルト・ディズニーのアニメーション映画『シンデレラ』はペローの物語に基づいていること。
シンデレラ物語は、「継母のいじめによるヒロインの試練→援助者の出現→非日常世界としての宴会や舞踏会→花嫁テスト→結婚によるハッピー・エンド――という基本構造を共有しています。なぜ、この物語が世界中で人気を得たのかという設問に対しても、興味深い考察が展開されています。
驚きの第1は、シンデレラ物語と基本構造が同じ物語は、フランスのシャルル・ペローの「サンドリヨン(=シンデレラ)」が登場する遥か以前から世界中に存在したということ。古代エジプト、西南アジア(トルコ、アラビア、ペルシャ)、インド、東アジア(チベット、ジャワ、中国、タイ、ミャンマー、ベトナム、朝鮮)、南北アメリカ(ネイティヴ・アメリカン、南米先住民)などに広く分布しており、日本もその例外ではないというのです。
第2は、シンデレラ物語が世界中に広がったのは、ホモ・サピエンスの世界拡散と関係が深いという仮説が提出されていること。「ホモ・サピエンスの『アフリカ単一起源説』に注目し、その根拠にしたがって、原話の世界伝播の可能性を検討することは、一考に値するのではなかろうか。人類というのは同一的な思考方法をもつと同時に、移動して文明を伝えてきたのは事実であるからだ。したがって本書では前者の発想の同一性と、後者の民族の大移動の複合的要因によって、シンデレラ譚の世界伝播が起こり得たのではないかという立場に立つ」。
第3は、フランスのペローの『ペロー童話集』に収録された「サンドリヨン」と、ドイツのグリム兄弟――ヤーコブ・グリムとヴィルヘルム・グリム――の『グリム童話集』に収められた「灰かぶり(=シンデレラ)」では、内容が異なること。そして、アメリカのウォルト・ディズニーのアニメーション映画『シンデレラ』はペローの物語に基づいていること。
シンデレラ物語は、「継母のいじめによるヒロインの試練→援助者の出現→非日常世界としての宴会や舞踏会→花嫁テスト→結婚によるハッピー・エンド――という基本構造を共有しています。なぜ、この物語が世界中で人気を得たのかという設問に対しても、興味深い考察が展開されています。
2022年10月27日に日本でレビュー済み
世界中でみられるシンデレラストーリー。その歴史と類似した物語の分析です。どこかを起点に拡がったのか、あるいは人類の普遍的な願望としてそれぞれの地域で発生したのか、あるいはそれらのハイブリッドなのか。新鮮な驚きとともに学問の世界の楽しさを教えてくれます。
2017年9月9日に日本でレビュー済み
過去、この分野では「グリム童話と日本昔話」高木 昌史を読んだ。
この本の方が、世界各地になぜ似た民話があるかを仮説に基づき説明しており、納得感が高い。
シンデレラに着目したのも目の付け所が良いといえよう。
この本の方が、世界各地になぜ似た民話があるかを仮説に基づき説明しており、納得感が高い。
シンデレラに着目したのも目の付け所が良いといえよう。
2019年3月2日に日本でレビュー済み
古代エジプト「ロピドスの靴」の娼婦の物語を原型とし、ディズニー映画までを追う。シンデレラ=サンドリオン=「灰かぶり」の原意って、娼婦からして「灰にまみれた尻(または陰✖)」の意味合いもあるとか。
気に入ったのがバジーレ『ペンタローネ』の「牝熊」のストーリー。王国の王妃が「私と同じくらいの美人が現れるまで再婚しないで」と言い残し死ぬ。王は再婚相手を探すなか、母親譲りの美しさを持つ実の娘を再婚相手に選んでしまう。困った王女は魔法使いからもらった棒を口に咥えて熊に変身する(詳細は読んで欲しい)。
後半、ミトコンドリア・イブ仮説を展開し、シンデレラタイプの物語の伝搬を考察しているが、ここは蛇足に感じた。落窪物語にも触れていたが、金色姫に関してはコメントが無かったのが残念。ただ膨大な「シンデレラ」類型の物語を収集しているのが圧巻。グリム兄弟が手抜きしていたことを知った。
気に入ったのがバジーレ『ペンタローネ』の「牝熊」のストーリー。王国の王妃が「私と同じくらいの美人が現れるまで再婚しないで」と言い残し死ぬ。王は再婚相手を探すなか、母親譲りの美しさを持つ実の娘を再婚相手に選んでしまう。困った王女は魔法使いからもらった棒を口に咥えて熊に変身する(詳細は読んで欲しい)。
後半、ミトコンドリア・イブ仮説を展開し、シンデレラタイプの物語の伝搬を考察しているが、ここは蛇足に感じた。落窪物語にも触れていたが、金色姫に関してはコメントが無かったのが残念。ただ膨大な「シンデレラ」類型の物語を収集しているのが圧巻。グリム兄弟が手抜きしていたことを知った。