最近私の会社と中国系企業とのビジネスが始まりまった。失礼ながら、中国に対しては良くない噂やアドバイスにしか触れてこなかった。それらの情報は個人的に信頼おける日本人仲間の実体験も多かった。従ってどちらかというとビジネスの対象としては避けて来た。欧州ばかりとお付き合いをして来た。ところがこの度、深い友人の紹介から、ある意味止むを得ず中国系企業とのお付き合いを始めるに至った。そこで、自分のこれまで持って来た、中国人、中国系企業への先入観が、果たしてどの程度当たっているのか、あるいは外れているのかを検証することと、自分の未だ持っていない中国人への知識、認識を得たいとこの本を手にした。今のところ実際のビジネスの付き合いは短く、この本で得たものを検証する機会は多く無い。しかし、これから出会うかも知れない彼等中国人の行動に、特にこれまでの日本あるいは欧米の経営者との間で経験して来なかった、そしてこれから出会うかも知れない「異質」な経験に対する ”予防接種” 的な予備知識を得ることが出来たのではないかと思う。ただし私はこの類(中国人あるいは企業について)の本は、同著者の「日本人には言えない中国人の価値観」の他に読んでいないので、他のものとの比較はできない。
欲を言えば、著者にはもう少し日本人の特に田舎の中小企業の経営者にも出会ってもらい、もう少し日本人のことも良く知って頂けると良いのではないか、と思った。これからは、日本でも都会の経営者だけでなく、地方の田舎の経営者もどんどん海外に出向く時代だ。地方の経営者達はまた都会や大会社の彼等とは少し違った考え方を持つ人も多い。
次は逆に中国人向けの、日本の経営者との付き合いの仕方の本を中国国内で出版して頂くことが、あると更にこの本の存在意義も高まるのではないか、などと思っている。
お勧めといえばお勧め、だろう。
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中国人との交渉術: なぜ日本人はいつも中国人に交渉で負けるか 単行本 – 2000/12/1
李 年古
(著)
- 本の長さ193ページ
- 言語日本語
- 出版社学生社
- 発売日2000/12/1
- ISBN-104311603282
- ISBN-13978-4311603280
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「中国」と「中国人」を知らなければ、日本人は交渉では絶対勝てない。気宇壮大で官僚的な北京人、ケチで合理主義者の上海人、チャレンジ精神旺盛で商人気質の広東人など、中国人が明かす中国人とのビジネス交渉のコツ。
登録情報
- 出版社 : 学生社 (2000/12/1)
- 発売日 : 2000/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 193ページ
- ISBN-10 : 4311603282
- ISBN-13 : 978-4311603280
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,497,111位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 220位海外進出
- - 78,092位投資・金融・会社経営 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年10月2日に日本でレビュー済み
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本書は、著者(中国人)による日本人が中国人と交渉する際の心構えや
テクニックをまとめた本である。 日本人には言えない中国人の価値観―中国人とつきあうための68の法則 が
非常に参考になったので、本書も読んでみた。
日本人のにわか中国通が書いた本とは違い、洞察力が非常に深い。
中国人の交渉に当たっての強いところ、弱いところを解説している。
特に第1章3 中国人に特有な交渉の心理のところが良い。他書にはあまり見られない考察と分析である。
3 中国人に特有な交渉の心理
(1)「最高」「最大」「最先端」に弱い民族心理
(2)「求大同、存小異」−まずは大ざっぱに原則論から
(3)「好事多麿」−時間をかけて辛抱強く物事をこなす
(4)「和気生財」−当事者の面子をたてる
中国人を批判する文献は多いが、どうやって対処したら良いかを説いた数少ない本です。
テクニックをまとめた本である。 日本人には言えない中国人の価値観―中国人とつきあうための68の法則 が
非常に参考になったので、本書も読んでみた。
日本人のにわか中国通が書いた本とは違い、洞察力が非常に深い。
中国人の交渉に当たっての強いところ、弱いところを解説している。
特に第1章3 中国人に特有な交渉の心理のところが良い。他書にはあまり見られない考察と分析である。
3 中国人に特有な交渉の心理
(1)「最高」「最大」「最先端」に弱い民族心理
(2)「求大同、存小異」−まずは大ざっぱに原則論から
(3)「好事多麿」−時間をかけて辛抱強く物事をこなす
(4)「和気生財」−当事者の面子をたてる
中国人を批判する文献は多いが、どうやって対処したら良いかを説いた数少ない本です。