似たような著者と似たようなタイトルの本で
新版 文学とは何か―現代批評理論への招待
があるが、これとは関係ない。
こちらはなかなかヘビーな内容だったが、本書は素人にも分かりやすく批評理論や文学研究が「何のために、どのように」行われているかを解説してくれる。
まず「カノン(聖典)志向」「作者志向」の読みを批判的に分析し、解釈がどのようになされるべきか考える。
ただし解釈は「何でもあり」ではない。であるとすれば一体何なのか。
文学は本当に中立でいられるか。
であるとすれば、なぜこれほどにも英文学をめぐる議論が起き、政治対立にまでなるのか(イギリスではそうなっているらしい)。
簡単に答えの出る問題ではないが、文学の世界が決して単純にはいかない問題に向き合っていることは分かる。
批評理論の最初の一冊としてなかなかいい本だと思う。
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「英文学」とは何か。 単行本 – 2003/7/11
ロバート・イーグルストン
(著),
川口 喬一
(翻訳)
今、なぜ、どのように「英文学をやる」のか?
20年前といまとでは、「英文学」は大きく変わっている。これからイギリス文学やアメリカ文学を研究しようという人、いま研究している人、また「文学研究」とは何かを知りたい読者のために、現在、「英文学」とは何をする学問なのかを、最新の考え方に基づいて紹介する。「英文学」に正しい答えはあるか?といった疑問から、文学理論とは何か?「英文学」で何を読むか?学際的な研究とは?といった疑問にまで、明快に答えてくれるガイドブック。
20年前といまとでは、「英文学」は大きく変わっている。これからイギリス文学やアメリカ文学を研究しようという人、いま研究している人、また「文学研究」とは何かを知りたい読者のために、現在、「英文学」とは何をする学問なのかを、最新の考え方に基づいて紹介する。「英文学」に正しい答えはあるか?といった疑問から、文学理論とは何か?「英文学」で何を読むか?学際的な研究とは?といった疑問にまで、明快に答えてくれるガイドブック。
- 本の長さ252ページ
- 言語日本語
- 出版社研究社
- 発売日2003/7/11
- ISBN-104327481440
- ISBN-13978-4327481445
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
英文学はいま大きく変貌している。「英文学」に正しい解答はあるのか? 「文学理論」とは何か? 「英文学」で何を読むか? といった疑問に答え、いま「英文学をやる」とはどういうことなのかを考える。
登録情報
- 出版社 : 研究社 (2003/7/11)
- 発売日 : 2003/7/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 252ページ
- ISBN-10 : 4327481440
- ISBN-13 : 978-4327481445
- Amazon 売れ筋ランキング: - 898,696位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,259位英米文学研究
- - 127,671位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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2006年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Robert Eagleston著「doing english, a Guide for Literature Students, second edition(2002)」の全訳本です。
”英文学といえば、シェイクスピア”という考え方がなぜ発生したのか、英文学初心者の私には面白い考察でした。
”英文学といえば、シェイクスピア”という考え方がなぜ発生したのか、英文学初心者の私には面白い考察でした。
2005年6月27日に日本でレビュー済み
ロバート・イーグルストンという英文学者による『「英文学」とは何かーー新しい知の構築のために』ときたら、誰もがテリー・イーグルトンの『文学とは何かーー現代批評理論への招待』を連想させられてしまう。イーグルトンの「入門書」が少々古びてきたので、新進気鋭のイーグルストンが新しい「入門書」を書き上げてしまったのではないか、と。だが、イーグルストンによって著されたこの本は、テリー・イーグルトンのものとは全く違うのだ!
テリー・イーグルトンの「入門書」は、訳者解説によれば、英米の高校生も読むポピュラーなものということになっていた。しかし、実際に手を取ってみれば、かなり難解な文学理論の書物であり、普通の大学生がそう簡単に読了できるものではなかった。だが、ロバート・イーグルストンの『「英文学」とは何か』は、誇大広告ではなく、正真正銘、本当の入門書なのである。若い大学生が求め、一気に読み進めるために書かれた本なのだ。章末には、要約が個条書きにしてあるというくらいの親切さである。
こんなに読みやすい入門書を読まない手はない。英文科を専攻しようか迷っているような若い高校生にも、ぜひ勧めたい本です。
テリー・イーグルトンの「入門書」は、訳者解説によれば、英米の高校生も読むポピュラーなものということになっていた。しかし、実際に手を取ってみれば、かなり難解な文学理論の書物であり、普通の大学生がそう簡単に読了できるものではなかった。だが、ロバート・イーグルストンの『「英文学」とは何か』は、誇大広告ではなく、正真正銘、本当の入門書なのである。若い大学生が求め、一気に読み進めるために書かれた本なのだ。章末には、要約が個条書きにしてあるというくらいの親切さである。
こんなに読みやすい入門書を読まない手はない。英文科を専攻しようか迷っているような若い高校生にも、ぜひ勧めたい本です。