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ゾンビ学 単行本 – 2017/4/18
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- 本の長さ340ページ
- 言語日本語
- 出版社人文書院
- 発売日2017/4/18
- 寸法13.2 x 2.3 x 18.9 cm
- ISBN-104409241109
- ISBN-13978-4409241103
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 人文書院 (2017/4/18)
- 発売日 : 2017/4/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 340ページ
- ISBN-10 : 4409241109
- ISBN-13 : 978-4409241103
- 寸法 : 13.2 x 2.3 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 346,391位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
岡本 健(おかもと たけし)
近畿大学 総合社会学部 准教授
専門は観光社会学、コンテンツツーリズム学、メディア・コンテンツ論、ゾンビ学
アニメ聖地巡礼、ゾンビ、ゲームを中心に、
広く、メディア、コンテンツ、ツーリズムの
研究を進めている。
2007年 北海道大学 文学部卒業(専攻:認知心理学)
2009年 北海道大学大学院 国際広報メディア・観光学院 観光創造専攻 修士課程修了(修士:観光学)
2012年 北海道大学大学院 国際広報メディア・観光学院 観光創造専攻 博士後期課程修了(博士:観光学)
2012年 京都文教大学 総合社会学部 文化人類学科 特任(任期付)講師(2012年4月~2013年3月)
2013年 奈良県立大学 地域創造学部 専任講師(2013年4月~2015年3月)
2015年 奈良県立大学 地域創造学部 准教授(2015年4月~2019年3月)
2019年 近畿大学 総合社会学部 准教授(2019年4月~)
2022年 近畿大学 情報学研究所 ICT教育部門(2022年4月~)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ゾンビ系の映画で1本きちんと観たのは、ロメロ【注2】の『ゾンビ』と、21世紀になってバイオハザードシリーズ、その他では『28日後…』、『28週後…』だけかもしれない。後半の2作品は、いわゆる“走るゾンビ”に誘われたわけだ。しかしこの“新”属性に新味を感じたということは、それまでにわたしの中でいわゆるゾンビのイメージが定着していたということで、それらは1本まるまる観ていなくても、『サンゲリア』や『バタリアン』といった映画も、わたしのゾンビイメージを固めるソースとなっていたのだろう。
ついでに言えば、映画全般の雑学教養の一部として、ロメロのゾンビシリーズ第一作が、『ゾンビ』ではなくて、『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』であることや、ハイチ島のブードゥーにおける実存するゾンビ現象についても聞きかじって知っていた。【注3】
といったわたし個人の“ゾンビ”体験からすれば、このモンスターの一般への知名度の拡散は、ロメロ作品からであることに間違いないと思っている。だからわたしの興味は、そこからの拡散の背景・理由の深堀りであったり、ゾンビがもう一段広いパイを獲得した『バイオハザード』によるゲームへの拡散についての、やはりその背景・理由の深堀りである。
このあたりに対する著者の分析では、ロメロ作品で膾炙したゾンビの基本性質が、映画やゲームと親和性が高いことを挙げている。
すなわち、
・動きが遅い。
・単体ならば、一般人でも撃退可能。
・怯むことなく集団で襲ってくるのが脅威。
・最初は味方でも、噛まれて敵となる可能性。
などといった性質のこと。ゾンビの数や配置で、脅威のレベルをコントロールしやすく、また親兄弟や友人・恋人・自分のゾンビ化などで、視聴者の情緒を揺さぶるエピソードの追加も容易だ。
ところで、著者の専門は認知心理学らしいが、本書中盤に書かれたわたしの興味範疇を終えると、社会状況の移り変わりとゾンビコンテンツの拡散を結びつけようとする。
だが残念ながら、このあたりには然程感銘を受けなかった。
ゾンビという極めて小さなカテゴリーの中で、新たな作品を作ろうとすれば、当然先行作品と何らかの違いを打ち出さないといけないわけで、やれ走るゾンビが現われた、ゾンビに自我が生じた、ストーリー開始時はゾンビハザードの発生時なのか、拡散しきった安定期なのか、はたまたストーリーの終了時点は収束系なのか開放系なのかとか、そんなものは作者のあたりまえの努力であって、社会変化と結び付けるものではないと思う。
認知心理学として、サブカルチャー全体の流れと社会学を結び付けることは有効だろうが、小さなカテゴリーでゾンビ学とかつけちゃうから、無理が生じている。【注4】
せっかく、映画カテゴリーでは、年代ごとにゾンビ映画の本数の推移をまとめているのだから、単に21世紀に入ってめっちゃ増えたということに留まらず、例えば他のモンスターを扱った映画の本数推移と比較してみてほしかった。
他モンスターも同様に増えているのなら、それらをひっくるめて枠を一回り広げたうえで社会情勢との関係を試みるとか、ゾンビ作品が跳び抜けて本数が増えているのなら、その考察をするとか、もう少し工夫があってもよかったと思う。【注5】
ちなみに、著者は学者のようだから、そこを前面に出すべく本書2章くらいまでは理論武装に力点を置いている。
しかし一皮めくれば素地はやはりオタクなのだろう。キモカワあたりの例示だったと思うが、きゃりーぱみゅぱみゅの名前が出てきた時点で、正式名称がきゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみゅだなんて注釈でわざわざ述べるあたりで確信した…。だからどーだということはないが。
【注1】しかも『バイオハザード4』以降の敵対物は、いわゆるゾンビではなくなってくる。
【注2】まさに本書を読んでいる間に、ロメロ御大の訃報が入った。御冥福をお祈りします。
【注3】実在のゾンビ現象については、やはり催眠術と薬物による脳内ホルモンの異常であろう。
【注4】企画や方向付けは編集サイドかもしれないが。
【注5】検証なしの個人的な印象では、他のモンスター映画も増えているのかに関してはYESで、その理由は社会情勢よりもCG技術の発展が大きいと思う。またモンスター映画の中でもゾンビ映画の増加が著しいのであれば、その理由は、90年代後半のバイオハザードシリーズ(ゲーム)のヒットと、映画へのフィードバックによるスパイラル効果…かな。