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悪の民主主義: 民主主義原論 単行本 – 1997/11/1

4.8 5つ星のうち4.8 20個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

腐敗官僚、戦後教育の荒廃、真のエリートの不在等、現在日本を亡国へと導くのは悪が根付いた民主主義であることを指摘。自由、平等、議会政治等を含め民主主義を根源から説き起こし、現代の病根を鮮やかに抉る。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 青春出版社 (1997/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1997/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 270ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4413030850
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4413030854
  • カスタマーレビュー:
    4.8 5つ星のうち4.8 20個の評価

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小室 直樹
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
議会の存在そのものが民主主義であると錯覚させられて生きてきたんだと、強く思いました。啓蒙の書です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とっても勉強になりました。
2014年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
民主主義は初めは悪とされ、認知されていなかった事がこの本を通じてわかった
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社会科学者 小室直樹氏の著作
本書では、民主主義の真の理解を試み、民主主義の進行過程について述べています

◯酒鬼薔薇事件の犯人である中学生の無目的殺人は、戦後民主義教育の致命的欠陥を思い知らせ、日本人の民主主義無理解を露呈させてくれた
犯罪を押しとどめるストッパーは外面的には権力による処罰で内面的には良心である
しかるに、歴史を知らない日本人に人権の本当の意味を理解することは困難で、少年の特権が被害者の人権を蹂躙しても平気で、法を変えて社会的要請に応えようとしない
また、社会規範の内面化したものが良心であるが社会規範を内面化させるのは父性の権威であり、父なき社会(父親不在)はアノミー(無連帯)を生み、精神的にまったく健全な人が如何なる狂者よりも狂的になるが、このアノミーの発生の背後に日本の民主主義が抱える問題とその誤解がある
父親不在という理由に加え、戦後民主主義の誤った平等という概念から生じた受験戦争が連帯を引き裂いてしまった

◯自由主義とは人びとの権利を国家権力より守ることで、民主主義とは人びとが国家権力に参加することである
日本で民主主義が行われていないのは民主主義を少しも知らないからである
戦後一貫して民主主義教育が行われていたが、実はアメリカ式教育からほど遠い、似而非民主主義教育であった
戦後日本の教育は国民としての誇りを持たせ、国家への忠誠心を育てることをしない、高校までキリキリ勉強させ反日教育をする(日本史は犯罪の歴史であると教えたので、日本人は国家との同一化を失った)
しかるに、アメリカでは特に重視するのが歴史教育で民族精神の涵養を目的としている
明治日本の宿願は不平等条約の撤廃にあったが、日本は前期的資本が活動しているものの、それが範疇変換を遂げて資本主義になりきっていない半国家として取り扱われていた
明治日本は資本主義になることを目指し、資本主義を受けいれる象徴とし、人びとの手本させる人物として資本主義の体得者 二宮金次郎を小学校教育の手本に据え、またアメリカの教科書を日本語に翻訳して持ち込みピューリタンの精神を叩きこもうとしたが、明治維新を推進したイデオロギー崎門学の山崎闇斎や弟子の浅見絅斎の思想は不思議なことに抜け落ちてしまった(国史教育の欠如)

◯聖書の論理は予定説で一貫している
予定説ではキリスト教における救済とは神の恩恵を与えられ永遠の生命を得ることであるが、恩恵を与えられる人は(天地創造がなされるときに)すでに決まっているとされ、選択は人の行いや人的属性と無関係になされる
さて、アメリカ独立宣言では、全ての人間は平等に造られ生まれながらにして平等であるとされるが、予定説的に読み解くと、実際にはこの世は不平等であるがこれは初期点にすぎず歴史的過程を通じ必ず平等は実現されると、解される
この予定説を信じることで、アメリカ人は資本主義とデモクラシーと近代法を作り上げていった
このアメリカ史の進行過程から、デモクラシーは過程であって状態ではないことは明白で、このことは民主主義理解に重要である

◯ジョン・ロックは、社会的要素をすべて捨象した自然人のモデルを考え、自然人は自己保存のため自然の資源から生活手段とり生きていかなければならないが、その資源は有限ではなく人間の労働により増加しうると考え、労働によって増加した資源は労働を投下した人間に属すると考えた(所有権)(従って所有権は自然権であり社会・国家の発生する以前から発生していたと結論される)
ロックのモデルではすべての人は自由にどんな契約も結べるし、自由に労働を投下でき、契約において平等であり、私有財産獲得において平等である
ロックのモデルは社会的要素をすべて撤去した自然状態であるが、社会の存在を前提とすると私有財産に対し紛争が生じることがあり、紛争解決の手段として国家は契約により作られたとされる
アメリカにおける国作りは契約によるものであり、英国の名誉革命も契約(議会における言論の自由を確立した権利宣言を認める代わりにウィリアムとメアリの2人とも英国王位につけるという契約であり、自由主義の基礎ができ王権は大きく制限された統治契約である)による国づくりである
ロックはこうして自然人におのずと存在する自由と平等から国家を導き出した

◯もともと議会政治は民主政治とは縁もゆかりもなかったが、議会が範疇変換を遂げ民主主義が機能するのに議会は不可欠な存在となった
自由な議論を通じて国策を決定し国権の最高機関として立法を行うことが議会の最大の機能であり、ロックの思想の根本は、立法権(議会権力)による執行権(行政権、外交権)の制御にある
浜田国松代議士のハラキリ問答と斎藤隆夫代議士の反軍演説は軍部の言論弾圧下における言論の自由の存在を実証するのに重要である
浜田国松代議士のハラキリ問答に対し、軍部は議会の解散か浜田代議士の除名を迫まりいずれも受け入れられない場合陸相の単独辞職と時の広田弘毅内閣に通告し広田内閣辞表となったが、浜田代議士はいかなる懲罰も受けなかった
しかるに斎藤隆夫代議士の反軍演説に対し軍部からは迫害は起こらず社会大衆党から聖戦目的を侮辱したとの声が上がり斎藤代議士は衆議院を除名され議会政治の灯火は消えた

◯中世における王は貴族のトップにすぎなかった
農奴は黒死病により人口減少し農奴の立場は有利となり権威は拡大し農民と呼べる姿に脱皮した
農民は豊かさを求め年に逃散し、中世的農村は解体していき諸領主の勢力は弱わまっていった
しかるに王は都市に集まった商工業者を援助することで都市から金銭を受け取るようになっていった
議会は封建領土の国王の家臣として会議が開かれ身分制議会というかたちで発足したが、議会の主機能は各領主の所有物である領土から王が租税を取るために当該領主の同意を得ることが目的だった
国内の各階級の代表を会議に送り込むことで一つの国民を形成していき、そのための意識と連帯を作りあげていった
国民感情、連帯感情の育つ中で国境も作られていった
この国民国家が生成する過程は多数決原理が成立していく過程でもあるが、この過程は少数意見の尊重など多数決原理を補充していく過程でもあった

◯名誉革命の成果である権利章典は議会を最終的にデモクラシーの方向に向けたがその思想はロックの論理であった
しかしロックの論理がストレートに名誉革命に実現されたのではない〜ロックの理論で国づくりがなされてのはアメリカ合衆国であった
アメリカ革命はロックの理論だけでなく、イングランドの清教徒革命における全軍評議会の水兵派の思想(水兵派は自然法における生得権を主張し、身分ある者の特権である自由を万人の人権にまで転換し、自由を平等に結びつけた)まで掘り起こして実現した
アメリカ革命のとき身分と特権は相当打破されたが、依然として特権階級は残っていた
ジャクソン大統領はこれに戦いを挑み公立学校の普及、24州中20州に男子普通選挙件の付与を行った(ジャクソニアン・デモクラシー)
奴隷制こそアメリカ合衆国の原罪であったが、1964年に新公民権法が制定され法律上黒人にいかなる差別もできなくなった

小室氏の著作の特徴は、例は長いが要点はさりげなく書いてあり気をぬくと見逃してしまうので、読んでいて緊張を強いられるところでしょうか
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても綺麗な本で、読みやすかったです。
帯があると、なおよかったです。
2013年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
民主主義はいいものだと思っていました。しかし、そうとも言えないのだと思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年7月7日に日本でレビュー済み
著者は立憲政治とはどんなものかということを、1840年代英国議会での保守党ロバート・ピールとディズレーリーの大論争を紹介して論じている。このときに立憲政治の基礎が確立された。第一に選挙公約はあくまでも守らなくてはならない。守れないなら下野すべし。第二に対立政党の政策を勝手に盗んではいけない。そして一番大事なことは、議会における論争によって国策や政権党が決まること。それまでは多数の獲得は金だったのが、ディズレーリーによって数は弁論、議会における自由な討議によって獲得するという前例が明確に確立された。

現在民主党の菅内閣は国会での議論を回避して参議院選挙に突入し、消費税は上げないといって政権を獲得したのに自民党の消費税10%案を横取りする形で提案した。著者は「原論」ということで、民主主義の成り立ちを根本のところで示したのだが、まさに今の政治で「民主主義」が問われている。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年3月20日に日本でレビュー済み
著者の作品に初めて触れた。

というか、いままで疑うことをしらなかった部分。

我々の年代・世代は(当方三十路前)民主主義とは確固とした理念というか、疑うことのない前提として過ごしてきたと思う。学校教育においては、今思い返すと左派的概念を否応なしに植え付けられ日本というのはなんと駄目な国なのだろうという認識を持っていた。(三十路世代の方どうですか?)

必然、私の目は海外に向かった。むこうで生活すると何かが違う。どうも他国の人間と話すと、自分が根無し草のような浮いているような感覚があった。なんだろう?という疑問が残ったのだが・・・。帰国して全く興味のなかった政治に目が向いてきた。

漠然と次第にハッキリと自分は日本のことについて何もしらないということに気づいた。

この本は民主主義とはなにか?ということについて「自由」「平等」「人権」「議会」という観点から説いてくれる。非常にわかりやすく、ホ〜ホ〜と疑問が氷解していく快感がある。

ただ私の無知ゆえ、内容についての裏付けができない。その意味での★4つである。裏をかえすとそんな素人でも楽しむことができるということである!
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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