海上輸送が、如何に私達にとって大切であるかを、教えてくれる一冊です。
まさに眼から鱗です。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥1,760¥1,760 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥1,760¥1,760 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥471¥471 税込
配送料 ¥240 6月4日-6日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】 販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
¥471¥471 税込
配送料 ¥240 6月4日-6日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
完全図解 海から見た世界経済 単行本(ソフトカバー) – 2016/3/18
山田 吉彦
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,760","priceAmount":1760.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,760","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"rq2gcQ2XS3Ms%2B0Ehugw82Cic%2BwuDcIR9gM8RYTUlsJJsh7%2Blt2YDM1YgUab15bgMMNpwdygpd5gI%2FGn5ivxmIogiA15v%2FGvDyEJdcWDabAAiWf8%2F%2F5uXY9ziVnttcUJ%2B9xnR1DKrFk8%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥471","priceAmount":471.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"471","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"rq2gcQ2XS3Ms%2B0Ehugw82Cic%2BwuDcIR9Pr38DeHDurcg4PqViMmjVuuUg7s5wGCOBbikTpCH8yMQjQpoJHcDbFn7vpQGejCYbTe%2F7phAv7AONU38jKmzzYTI%2FRQBjrT2CoHQ1QBVeEacVpEFOVoxUDbx4mfBQ0k0mj%2FfLjQeDWBTg9018c4JIw%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
海がわかれば、経済がわかる。
激変する世界をつかむ新しい視点!
経済予測・分析に使えるデータ満載!
各種データ、航路図などなど、図解でわかりやすい!
今、「海」の主導権を握ろうと、世界が血眼になっています。
・世界各地で進む海洋資源(石油・天然ガスetc)開発と利権争い
・南シナ海、マラッカ海峡といった海の通り道(シーレーン)争奪戦
・7つの海で繰り広げられている水産資源の奪い合い
四方を海に囲まれた日本にとって、これらは死活問題です。
海と経済のつながりは今後どんどん深くなり、
ビジネスにおいても、その影響力を増していくでしょう。
東海大学海洋学部教授であり、
「海と経済」の第一人者である著者が、
経済の「新しい視点」を提示します!
【内容抜粋】
●日本の貿易は、99.7%が「海」で行われる
●貿易から読み解く、日本の強さと弱点
●南シナ海は、20兆円の貿易圏である
●2015年の原油安、その黒幕とは?
●石油の採算分岐価格。ロシアは1バレル50ドル、サウジアラビアは18ドル
●「海運(海上輸送)」から読み解く、マーケットの動向
●北極海航路の開拓で、日本、ヨーロッパ、ロシアはどう変わる?
●魚の消費量は、50年で5倍に増えた
●日本は、世界で最も魚を輸入する国
●海洋富国――海を活かす国々とは?
●世界をつなぐ三大海峡と二大運河。その経済的価値
●海を巡る長き戦い――ロシアVSヨーロッパ
●日本に眠る時価100兆円の海底資源とは?
●捕鯨がもたらした「富」と「つながり」
●クルーズ客船の「隠れたビジネスチャンス」とは?
激変する世界をつかむ新しい視点!
経済予測・分析に使えるデータ満載!
各種データ、航路図などなど、図解でわかりやすい!
今、「海」の主導権を握ろうと、世界が血眼になっています。
・世界各地で進む海洋資源(石油・天然ガスetc)開発と利権争い
・南シナ海、マラッカ海峡といった海の通り道(シーレーン)争奪戦
・7つの海で繰り広げられている水産資源の奪い合い
四方を海に囲まれた日本にとって、これらは死活問題です。
海と経済のつながりは今後どんどん深くなり、
ビジネスにおいても、その影響力を増していくでしょう。
東海大学海洋学部教授であり、
「海と経済」の第一人者である著者が、
経済の「新しい視点」を提示します!
【内容抜粋】
●日本の貿易は、99.7%が「海」で行われる
●貿易から読み解く、日本の強さと弱点
●南シナ海は、20兆円の貿易圏である
●2015年の原油安、その黒幕とは?
●石油の採算分岐価格。ロシアは1バレル50ドル、サウジアラビアは18ドル
●「海運(海上輸送)」から読み解く、マーケットの動向
●北極海航路の開拓で、日本、ヨーロッパ、ロシアはどう変わる?
●魚の消費量は、50年で5倍に増えた
●日本は、世界で最も魚を輸入する国
●海洋富国――海を活かす国々とは?
●世界をつなぐ三大海峡と二大運河。その経済的価値
●海を巡る長き戦い――ロシアVSヨーロッパ
●日本に眠る時価100兆円の海底資源とは?
●捕鯨がもたらした「富」と「つながり」
●クルーズ客船の「隠れたビジネスチャンス」とは?
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2016/3/18
- 寸法15 x 1.3 x 21 cm
- ISBN-104478066825
- ISBN-13978-4478066829
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 完全図解 海から見た世界経済
¥1,760¥1,760
最短で6月3日 月曜日のお届け予定です
残り1点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
山田吉彦(やまだ・よしひこ)
1962年、千葉県に生まれる。東海大学海洋学部教授、博士(経済学)。
学習院大学経済学部を卒業後、金融機関を経て、財団法人日本船舶振興会(日本財団)に勤務。
海洋安全、造船技術振興、海洋環境保全などの事業を担当。海賊対策における国際的な枠組みつくり、
北朝鮮工作船の展示。沖ノ鳥島の有効利用案の提示など、それまでにない斬新的な海洋関係事業に奔走。
その中で、「海洋」に「経済」という視点を取り入れ研究したいという思いを持つようになり、
勤務の傍ら埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程を修了する。
その後、日本財団を退職し、東海大学海洋学部教授に就任。実地における経験を活かし、
海洋を経済、政策、外交、環境、安全保障など横断的に研究している。
「海と経済」の第一人者であり、テレビ出演も多数。
著書には、『海の政治経済学』(成山堂書店)、『日本の国境』(新潮新書)、『国境の人びと: 再考・島国日本の肖像』(新潮選書)、
『日本は世界4位の海洋大国』(講談社+α新書)、『海洋資源大国 日本は「海」から再生できる』(海竜社)などがある。
1962年、千葉県に生まれる。東海大学海洋学部教授、博士(経済学)。
学習院大学経済学部を卒業後、金融機関を経て、財団法人日本船舶振興会(日本財団)に勤務。
海洋安全、造船技術振興、海洋環境保全などの事業を担当。海賊対策における国際的な枠組みつくり、
北朝鮮工作船の展示。沖ノ鳥島の有効利用案の提示など、それまでにない斬新的な海洋関係事業に奔走。
その中で、「海洋」に「経済」という視点を取り入れ研究したいという思いを持つようになり、
勤務の傍ら埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程を修了する。
その後、日本財団を退職し、東海大学海洋学部教授に就任。実地における経験を活かし、
海洋を経済、政策、外交、環境、安全保障など横断的に研究している。
「海と経済」の第一人者であり、テレビ出演も多数。
著書には、『海の政治経済学』(成山堂書店)、『日本の国境』(新潮新書)、『国境の人びと: 再考・島国日本の肖像』(新潮選書)、
『日本は世界4位の海洋大国』(講談社+α新書)、『海洋資源大国 日本は「海」から再生できる』(海竜社)などがある。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2016/3/18)
- 発売日 : 2016/3/18
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 176ページ
- ISBN-10 : 4478066825
- ISBN-13 : 978-4478066829
- 寸法 : 15 x 1.3 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 401,190位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 38位アメリカの世界経済
- - 2,907位経済学・経済事情
- - 26,537位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
舶用関係の業務部署に異動したため、鳥瞰図的な視点が欲しいと思って購入しました。
視点はほぼ期待どおりでしたが、個々の論点の掘り下げは期待を大きく下回り、
「海運業界研究のための就活生向け」には良いという程度だと思います。
立ち読みしてれば買わなかったと思います。期待とのミスマッチですが、本の帯などの
能書きからすると誇大広告だと思いました。
視点はほぼ期待どおりでしたが、個々の論点の掘り下げは期待を大きく下回り、
「海運業界研究のための就活生向け」には良いという程度だと思います。
立ち読みしてれば買わなかったと思います。期待とのミスマッチですが、本の帯などの
能書きからすると誇大広告だと思いました。
2016年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんにちは、古舘健です。
海って聞いて思い出すのは、小学生のときに家族でいったキャンプです。
夏休み、キャンプ場の先には海岸が広がっていました。モリで魚をつき、火をおこして焼いて食べました。夜には真っ暗な空にオリオン座流星群の流れ星がたくさん見えました。裏の海に潜ると、岩には大きなアワビやウニがはりついていました。父から大きなアワビやウニは採っちゃいけないんだよ。って言われたのを覚えています。「なぜ?」と私は聞きました。「漁師さんの権利だからだよ」と父は言いました。海の中にも権利があるんだということにビックリしました。
先日、 南シナ海: アジアの覇権をめぐる闘争史 を読み、歴史を知りました。日本の生命線がマラッカ海峡と南シナ海であることを知り、それから海に興味がわいています。海のもつ可能性と日本がもつ権利を知りたくて、本書を手に取りました。
まず、南シナ海について本書で確認しましょう。
「国連海洋法条約では、『通航は、沿岸国の平和、秩序または安全を害しない限り、無害とされる』と定めでいます。(中略)仮に領海であって中国はアメリカ軍艦の航行を妨げることはできません。(中略)中国は、1974年にはベトナム戦争末期、(中略)パラセル(西沙)
諸島を(西沙)1988年にはスプラトリー諸島に侵出し、ベトナム軍とジョンソンン南礁で衝突しています。また、1995年には、フィリピンから(中略)ミスチーフ礁を占領しました。(中略)2012年にはフィリピンが領有権を主張するスカボロー礁も軍事占領しました。(中略)日本が輸入する原油の8割は、この南シナ海を通過しています。(中略)南シナ海を通行する貿易額は、輸出入合わせて20兆円。南シナ海は、アジア経済の大動脈なのです。(P52-53)」
やはり、南シナ海は、経済学的にも重要なのですね!
海がもつ可能性にワクワクしています。
例えば、日本近海の120兆円を超えるメタンハイドレートの可能性(P86-88)や、7億5000万トンの金、銀、銅などの海底資源(P90-92)や、時価100兆円を超えるコバルトリッチクラス(P98)などです。
著者は、海と経済の第一人者です。
日本財団で、海洋安全、造船技術振興、海洋環境保全などの海洋関係の事業を担当しながら、経済学の博士課程を修めました。その後、日本財団を退職し、東海大学海洋学部教授を務め、海を経済、政策、外交、環境、安全保障などから横断的に研究されています。
他にも気になったトピックがありました。
例えば、世界の魚介類の消費量は爆発的に伸びる(P104)。日本は年間180億ドルものエビ、サケ、マグロを世界で一番輸入している(P107-108)などです。
日本は四方を海に囲まれているため、海のもつ可能性をどれだけ生かせるかが勝負になってくるはずです。
グラフや図が豊富で理解しやすく読みやすかったです。すべてのビジネスパーソンにオススメの一冊です。
以下はメモのために抜粋します。
------------------------------------------------
P14
「地球上には、72億8000万人(2015年11月時点)の人々が暮らしています。地球上の表面積は、5億1006万5600平方キロメートル。その中で陸地の総面積は1億4724万4000平方キロメートルです。全面積に占める割合は約28.9%。つまり地球の中で人々が暮らせる場所は、3割にも満たないのです。」
P17
「日本は四方を海に囲まれているため、貿易物資の99.7%を海上輸送に依存しています。」
P28
「海上輸送量は、1990年には約43億トンでしたが、この24年間で2倍以上に増えています。(中略)世界経済の基盤を支える資源エネルギーの輸送が、海上輸送全体の50%以上を占めています。」
P34
「海は、基本的に公海と領海に分けることができます。(中略)公海は、人類の共通財産と考えられています。対して、沿岸国の国家主権の及ぶ海域が領海です。」
P34-35
「海洋法の議論は、24年間にわたり続けられ、その結果、国連海洋条約が1982年に採択され1994年に発行しました。
この条約では、沿岸国の主張できる領海の幅を12海里(約22キロメートル)としています。(中略)経済的な権益を独占することができる『排他的経済水域』が最大で200海里(中略)世界中の海で、広範囲に海洋資源開発を進めてきたアメリカは、いまだに国連海洋法条約を批准していません」
P36
「領土、領空の上空が『領空』です。領空を通過する場合には、当該国の許可が必要です。無断で領空に入った場合、領空侵犯となり撃墜の対象となります。(中略)
海は原則、自由に通航できますが、空には自由はありません。」
P44
「世界をつなぐ海の道、シーレーンには、チョークポイントと言われる航行の要衝がいくつかあります。アジアをつなぐマラッカ海峡、地中海と大西洋の結節点であるジブラルタ海峡、国会と地中海を結ぶトルコ海峡(ボスポラス海峡はトルコ海峡の一部の名称)(中略)
またアジアとヨーロッパを結ぶスエズ運河、太平洋と大西洋をつなぐパナマ運河(中略)
マラッカ海峡は年間10万隻ほどの船舶が通航する世界で最も通行量が多い海峡です。日本の輸入する石油の80%が通過するため日本の生命線とも言われています。」
P56
「イスラムの商人は、同じイスラム教徒であれば信用取引に応じ、品物を預け、その品を売ることを認めました。(中略)そのため、マラッカ王国では国王みずからイスラム教に入信するなど、瞬く間に東南アジア全域にイスラム教徒が増え、イスラム文化が根づき始め」
P61
「ロシアが最後に頼れる海域は日本海です。2014年12月、プーチン大統領はウラジオストクを自由港にするとの計画を発表しました。(中略)そのためには、津軽海峡、対馬海峡、宗谷海峡、この3つの海峡のいずれかを通過しなければなりません。(中略)ロシアは極東地域の経済開発を進めるために、日本との関係を波立てないようにしなければならないのです。」
P79
「日本における石油の海外依存率(2011年)は99.6%、天然ガスは96.9%です。日本は、エネルギーとして、なくてはならない石油、天然ガスとともに海外に頼り切っているのが現状です。」
P102
「1961年には、30億人ほどでしたので、およそ50年間で2倍以上に増えています。(中略)2050年までには96億人に達すると予測されています。(中略)現在、約8億人が慢性的な飢餓状態にあると言われています。
P104
「全世界の人々が1年間に食べた魚介類は、1人当たり18.9キログラム(2011年)で、50年(1961年)の9キログラムから2倍以上に増えているのです。(中略)今後、さらに国際的な水産流通システムが整備されることにより、魚介類の需要はますます拡大していくことでしょう。
(中略)今後、さらに養殖業へのニーズが高まり、水産業の中心が養殖業に移っていくのは確実でしょう。」
P170
「島国根性の本来の意味は、『逆境をも乗り越え前に進む、不屈の精神。チャレンジ精神』」
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!
海って聞いて思い出すのは、小学生のときに家族でいったキャンプです。
夏休み、キャンプ場の先には海岸が広がっていました。モリで魚をつき、火をおこして焼いて食べました。夜には真っ暗な空にオリオン座流星群の流れ星がたくさん見えました。裏の海に潜ると、岩には大きなアワビやウニがはりついていました。父から大きなアワビやウニは採っちゃいけないんだよ。って言われたのを覚えています。「なぜ?」と私は聞きました。「漁師さんの権利だからだよ」と父は言いました。海の中にも権利があるんだということにビックリしました。
先日、 南シナ海: アジアの覇権をめぐる闘争史 を読み、歴史を知りました。日本の生命線がマラッカ海峡と南シナ海であることを知り、それから海に興味がわいています。海のもつ可能性と日本がもつ権利を知りたくて、本書を手に取りました。
まず、南シナ海について本書で確認しましょう。
「国連海洋法条約では、『通航は、沿岸国の平和、秩序または安全を害しない限り、無害とされる』と定めでいます。(中略)仮に領海であって中国はアメリカ軍艦の航行を妨げることはできません。(中略)中国は、1974年にはベトナム戦争末期、(中略)パラセル(西沙)
諸島を(西沙)1988年にはスプラトリー諸島に侵出し、ベトナム軍とジョンソンン南礁で衝突しています。また、1995年には、フィリピンから(中略)ミスチーフ礁を占領しました。(中略)2012年にはフィリピンが領有権を主張するスカボロー礁も軍事占領しました。(中略)日本が輸入する原油の8割は、この南シナ海を通過しています。(中略)南シナ海を通行する貿易額は、輸出入合わせて20兆円。南シナ海は、アジア経済の大動脈なのです。(P52-53)」
やはり、南シナ海は、経済学的にも重要なのですね!
海がもつ可能性にワクワクしています。
例えば、日本近海の120兆円を超えるメタンハイドレートの可能性(P86-88)や、7億5000万トンの金、銀、銅などの海底資源(P90-92)や、時価100兆円を超えるコバルトリッチクラス(P98)などです。
著者は、海と経済の第一人者です。
日本財団で、海洋安全、造船技術振興、海洋環境保全などの海洋関係の事業を担当しながら、経済学の博士課程を修めました。その後、日本財団を退職し、東海大学海洋学部教授を務め、海を経済、政策、外交、環境、安全保障などから横断的に研究されています。
他にも気になったトピックがありました。
例えば、世界の魚介類の消費量は爆発的に伸びる(P104)。日本は年間180億ドルものエビ、サケ、マグロを世界で一番輸入している(P107-108)などです。
日本は四方を海に囲まれているため、海のもつ可能性をどれだけ生かせるかが勝負になってくるはずです。
グラフや図が豊富で理解しやすく読みやすかったです。すべてのビジネスパーソンにオススメの一冊です。
以下はメモのために抜粋します。
------------------------------------------------
P14
「地球上には、72億8000万人(2015年11月時点)の人々が暮らしています。地球上の表面積は、5億1006万5600平方キロメートル。その中で陸地の総面積は1億4724万4000平方キロメートルです。全面積に占める割合は約28.9%。つまり地球の中で人々が暮らせる場所は、3割にも満たないのです。」
P17
「日本は四方を海に囲まれているため、貿易物資の99.7%を海上輸送に依存しています。」
P28
「海上輸送量は、1990年には約43億トンでしたが、この24年間で2倍以上に増えています。(中略)世界経済の基盤を支える資源エネルギーの輸送が、海上輸送全体の50%以上を占めています。」
P34
「海は、基本的に公海と領海に分けることができます。(中略)公海は、人類の共通財産と考えられています。対して、沿岸国の国家主権の及ぶ海域が領海です。」
P34-35
「海洋法の議論は、24年間にわたり続けられ、その結果、国連海洋条約が1982年に採択され1994年に発行しました。
この条約では、沿岸国の主張できる領海の幅を12海里(約22キロメートル)としています。(中略)経済的な権益を独占することができる『排他的経済水域』が最大で200海里(中略)世界中の海で、広範囲に海洋資源開発を進めてきたアメリカは、いまだに国連海洋法条約を批准していません」
P36
「領土、領空の上空が『領空』です。領空を通過する場合には、当該国の許可が必要です。無断で領空に入った場合、領空侵犯となり撃墜の対象となります。(中略)
海は原則、自由に通航できますが、空には自由はありません。」
P44
「世界をつなぐ海の道、シーレーンには、チョークポイントと言われる航行の要衝がいくつかあります。アジアをつなぐマラッカ海峡、地中海と大西洋の結節点であるジブラルタ海峡、国会と地中海を結ぶトルコ海峡(ボスポラス海峡はトルコ海峡の一部の名称)(中略)
またアジアとヨーロッパを結ぶスエズ運河、太平洋と大西洋をつなぐパナマ運河(中略)
マラッカ海峡は年間10万隻ほどの船舶が通航する世界で最も通行量が多い海峡です。日本の輸入する石油の80%が通過するため日本の生命線とも言われています。」
P56
「イスラムの商人は、同じイスラム教徒であれば信用取引に応じ、品物を預け、その品を売ることを認めました。(中略)そのため、マラッカ王国では国王みずからイスラム教に入信するなど、瞬く間に東南アジア全域にイスラム教徒が増え、イスラム文化が根づき始め」
P61
「ロシアが最後に頼れる海域は日本海です。2014年12月、プーチン大統領はウラジオストクを自由港にするとの計画を発表しました。(中略)そのためには、津軽海峡、対馬海峡、宗谷海峡、この3つの海峡のいずれかを通過しなければなりません。(中略)ロシアは極東地域の経済開発を進めるために、日本との関係を波立てないようにしなければならないのです。」
P79
「日本における石油の海外依存率(2011年)は99.6%、天然ガスは96.9%です。日本は、エネルギーとして、なくてはならない石油、天然ガスとともに海外に頼り切っているのが現状です。」
P102
「1961年には、30億人ほどでしたので、およそ50年間で2倍以上に増えています。(中略)2050年までには96億人に達すると予測されています。(中略)現在、約8億人が慢性的な飢餓状態にあると言われています。
P104
「全世界の人々が1年間に食べた魚介類は、1人当たり18.9キログラム(2011年)で、50年(1961年)の9キログラムから2倍以上に増えているのです。(中略)今後、さらに国際的な水産流通システムが整備されることにより、魚介類の需要はますます拡大していくことでしょう。
(中略)今後、さらに養殖業へのニーズが高まり、水産業の中心が養殖業に移っていくのは確実でしょう。」
P170
「島国根性の本来の意味は、『逆境をも乗り越え前に進む、不屈の精神。チャレンジ精神』」
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!
2016年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても丁寧に海に関する経済のことを教えてくれました。
漁業、海底資源、海運など、異なる分野を連携させながら、具体的に説明しているので、理解が進みました。
何冊もの専門知識が一冊に集約されていて、海を学ぶ入門書としては最適だと思います。
特に具体的な数値や地名が示され、信頼できる本であると感じました。
できれば、次はもっと専門的な領域に踏み込んだ筆者の著書を読んでみたいと思います。
漁業、海底資源、海運など、異なる分野を連携させながら、具体的に説明しているので、理解が進みました。
何冊もの専門知識が一冊に集約されていて、海を学ぶ入門書としては最適だと思います。
特に具体的な数値や地名が示され、信頼できる本であると感じました。
できれば、次はもっと専門的な領域に踏み込んだ筆者の著書を読んでみたいと思います。
2020年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他のレビューを見て海運について紙数が割かれているのかと期待したが、買ってみると海運について書かれているのは全体の10%程度といったところだった。
2017年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
海から経済を見ると、これ程に納得いくのかと、驚いた。解りやすかった。
2020年7月19日に日本でレビュー済み
中国が武力で奪いに来ている日本の排他的経済水域。香港に尖閣、今は、沖ノ鳥島にやって来る。尖閣や沖ノ鳥島の周辺水域に、強力な海中地雷を浮かべた方が良い。
そして、中国側に、近寄ると軍艦でも吹っ飛ぶと警報する。スイッチ式にすれば日本船は大丈夫。
そして、中国側に、近寄ると軍艦でも吹っ飛ぶと警報する。スイッチ式にすれば日本船は大丈夫。