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リーダーシップ論: いま何をすべきか 単行本 – 1999/12/1
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日1999/12/1
- ISBN-104478372896
- ISBN-13978-4478372890
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
ビジネス社会は大変革の時期を迎え,優れたリーダーシップがかつてないほどに求められている。とはいえ,重要なことは誰にもわかっているが,一方でとらえどころがないのも,このリーダーシップというものである。本書は,アメリカビジネス社会の生々しい実例をもとに,その本質に迫ろうとした好著。
著者によれば,リーダーシップとは「人と組織文化に訴えることで機能する柔軟で熱いもの」であり,変革の根源的な原動力となる。予算,統制,人員配置などによって既存のシステムを運営するマネジメントと混同される傾向があるが,まったく別物である。マネジメントは公的組織ルートを通じて実行されるのに対し,リーダーシップは非公式の人的ネットワークを構築して組織に働きかける。したがってその発揮のためには,人を心底から動かすための力をいかにして獲得し効果的に行使するかが,本質的に重要な課題となる。
著者は,ハーバード・ビジネス・スクールの教授。1000回以上のインタビューを含む企業調査で収集した事例を整理し,具体的な方法を述べている。人々の信頼をかち取る正攻法のほかに,恩を売り,懐柔し,反対に回りそうな人には花をもたせてとり込む,時にマキャベリスティックにさえ見える術策も取り上げる。個人単位で仕事に取り組むアメリカのビジネスマンにとって,これは日本以上にリアルな現実なのだろう。
変革に着手したら,みなが究極の成功を確信できるような証拠を早いうちに見せつけよ,などというアドバイスは,アメリカならではのものであり,日本の場合の時間的視野は少し長いと思う。ビジネス風土の違いは念頭においておく必要があるが,この問題を真剣に考えている企業人には,学ぶところが多い本であろう。
ハーバード・ビジネス・レビュー誌に著者が寄稿した6つの独立の論文に書き下ろしの序章がついており,そのため一冊の本としては各章の連携にやや問題があるが,内容は豊富で,アメリカ企業経営の内側からのレポートとしても面白く読める。訳文もこなれている。 (財団法人 産業研究所 国際経済研究センター 所長 松本 厚治)
(Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
-- ブックレビュー社
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (1999/12/1)
- 発売日 : 1999/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 245ページ
- ISBN-10 : 4478372896
- ISBN-13 : 978-4478372890
- Amazon 売れ筋ランキング: - 423,935位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 849位リーダーシップ (本)
- - 14,079位経営学・キャリア・MBA
- - 27,817位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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こなしました。
リーダーはこうあるべき論かと思いましたが、
実態はイノベーティブな組織を構築するためのシステム力学の理論が満載で
なおかつ能力の高いマネージャーの要素をえぐり記載している
極めて理論色の強い好著。
いい意味でこなす前の予想が裏切られ、amazing!の一言。
私は、リーダーシップ論よりも、この文献に記載された
イノベーティブな組織構築理論が素晴らしいとの評価。
変革に必要な意思が「リーダーシップ」であり、それを見守る事が「マネージメント」であるとし、リーダーとマネージャーの役割の違いを明確にしたことで知られますが、この件は社内研修などでも使われるほど一般的な概念として企業に定着しているようです。ただし、改革派によって保守派を無理矢理でも動かさねばならない、そのためには多少の無茶もやるんだ的な、少々鼻息荒い、処世術的ノウハウ文章も少なからず見受けられます。
私個人的には、この考え方の全てには賛成できないところがあります。そのような「強引さ」を進める人間にはある種の特権があるように読めるからです。どのようにして、組織内の人間の考え方の、どれが革新的でどれが保守的なのかを決めるのでしょう。一見すると保守的に見える発言が、実は内情的には極めて積極的な改革を前提とする場合さえあります。「革新」「保守」のような2項対立は、スローガンとしては目につきやすく、また同意も得られやすいため、コマーシャルとしては使いやすいのではないでしょうか。つまり、そのような2項対立は改革を単純化しすぎており、少々軽率のように見える、と言うのが私の所感です。
しかしながら、企業を支えるものが、従業員の「リーダーシップ」によって支えられるとし、それがマネージメントシップとは異なることを知らしめたことは、コッターの偉大な業績なのでしょう。また、終わりの方に書かれているジェネラルマネージャー(日本では部長・部門長)の行動分析も、一介の会社員である私には知らない世界だけに、とても興味深いものでした。
独自の発想と思想に基づくが、
たいへん考えさせられるところ有り。
「なるほど」と思うところ多数。
ためになる。
ジェネラルマネジャーとは、企業組織の中で、広範囲な機能を有し・プロフィットセンターの責任者であり・直接コントロールすることは不可能でシステムとして責任を持つ人である。この人を9社から69人を選定し、その優れた資質の共通点を探った。その結果は、野心的な人・楽観的な人・勘のさえている人・親しみやすい人という4点で個人の性格に関係することのみであった。すなわち、このような性格は根が深く、容易に変わることのないもので、「生まれ育ちが全て」と言っているに等しい。筆者は、そんな考え方を持つ人物である。「コッターの主張=社長の資質は生まれが全て」(すなわち、後でどれだけ勉強しても・仕事をこなしても無駄、社長になれない)と覚えればよい。
なお、この本自体は、序章が書き下ろしである以外は、すべて「ハーバード・ビジネス・レビュー」に掲載された論文のコレクションであり、第1章・第4章・第5章がリーダーシップ論について、第2章・第3章・第6章はマネジャー論について述べられている。
マネジメントとリーダーシップの違い、マネジャーとリーダーの違いはどこかなど見るべき個所はいくつかはある。ただし、個人的にはその主張はあまり好きでない。
優秀なリーダーはこうであるとは書いてあるが、優秀なリーダーになるためにこうしなさいとは書いていないため、結局リーダーシップは才能によるのか?と思ってしまった。
マネジメントとの比較においてリーダーシップとは何かについての定義、変革を進める上でのプロセスについては為になった。
リーダーシップとマネジメントの違いを分かりやすく説明してくれている。またリーダーシップの最大の発揮しどころとなる組織変革についても触れている。
【つまみ食い】
・リーダーシップとマネジメントはまったく別物である。リーダーシップは神秘のベールに包まれているわけでも、怪しげなものでもない。次のような見方はいずれも真理を突いたものではない。
〜カリスマ性など特殊な資質をもっていないとリーダーになれない。
〜リーダーシップは一部のエリートのみに許される聖域である。
〜リーダーシップはマネジメントに勝るもの、またマネジメントの代わりになりうるもの。
・各役割はマネジメントは複雑さに対処し、リーダーシップは変革を推し進めること。
・今日米企業ではマネジメント過剰とリーダーシップ不足に陥っている。リーダーシップが育つ土壌づくり、リーダーシップを尊ぶ価値観の醸成が重要。
・リーダーシップのみが突出してマネジメントが手薄になってしまうことは、逆の場合と同様に困ったこと、あるいはいっそう手に負えないこと。優れたリーダーシップ力とともにマネジメント力を併せ持ち、これらを上手くバランスさせることに真価がかかる。
【所感・解釈】
・多くの人が、マネジメントを学習して修得しやすいもので、リーダーシップを学習できない類のものだ、ととらえている。結果マネジャーになっても、リーダーシップは自分の職分ではないと諦観してしまう人が多数なのではなかろうか。その一方で、マネジャーに昇格したとたんリーダーたろうと無手勝流にリーダーシップを前面に出し空回りする人も多いのではないか。
・リーダーシップへのこうした無思考で非学習的態度はどこからくるのか?人は子供の頃から身近なリーダーの存在を見て成長する。子供リーダーは自然に当然のようにリーダーシップをとっている。この原体験が、リーダーシップは生まれながらに備わった資質だ、と間違った学習をしてしまうのではないだろうか。