前半部分は専ら英語教員批判が展開されます。元々優秀な人間は教員にならないとか、県名教育大学には優秀な生徒は進学しないとか、辞書指導をしない教員がいるとか。
この前段は、読み進めていくうち、著者の心理誘導だということが判ります。「私はこういうダメ教員とは違うのですよ」と思わせて、後段の本論へと導きます。
さて、この方はどんな凄いことを教えてくれるのだろう、と期待して後段を読みましたが、「ダメ教員」のひとりである私でさえ知っていることが書かれているだけでした。しかも、マニュアルと言うほど体系化されてはいない印象です(こう言うと、「だからダメ教員なんだよ」と著者から言われるのでしょうね)。
雑誌のレベルならともかく、他人を敢えて貶めて自分の評価を高めるやり方は、こういう学術書には馴染まないと思います。つまり、前半は不要で、後半の活用事例をもっと多くすれば、この本の価値は上がったと思います。
今は絶版になっているそうですが、さもありなんというのが印象です。
英文読解というより、文法の活用について、雑学的に知識を広げたい方はどうぞ。
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英文読解完全マニュアル (ちくま新書 375) 新書 – 2002/11/1
澤井 繁男
(著)
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- 本の長さ220ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2002/11/1
- ISBN-10448005975X
- ISBN-13978-4480059758
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2002/11/1)
- 発売日 : 2002/11/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 220ページ
- ISBN-10 : 448005975X
- ISBN-13 : 978-4480059758
- Amazon 売れ筋ランキング: - 575,764位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2015年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の評価するべき本質点からは、ズレてるんですが、著者の体験談が迫力があって面白かったです。
娘のために学校に怒鳴りこんでいくバカ親。そのバカ親から見える心理風景描写が、下手な小説より面白かった。
娘のために学校に怒鳴りこんでいくバカ親。そのバカ親から見える心理風景描写が、下手な小説より面白かった。
2021年10月1日に日本でレビュー済み
発行時に700円+税だったこの本が絶版になって古書で2倍以上の値段になっているが、そんな価値は無い。主張している内容がどうのという前に、著者の英文読解がデタラメ過ぎて説得力がまるでないのである。著者と編集者は出版前に原稿をよく読んだのであろうか、はなはだ疑問である。英文に当たらなくても日本語訳を読んだだけで誤訳とわかるものがいくつも見つかるのだ。3つだけ例を挙げる。
①【 p.106】学校教育の上手な活用法は、後年、自分がやりたいと思う事柄ならどんな事柄にも学習技術を応用するように物事を習得するのでなく、学ぶ技術を教えることにある。
②【 p.110】おそらく子供の頃はじめて、書物が私たちの生き方に何らかの深い影響を及ぼすのであろう。大きくなって、すでに抱いているいくつかの考え方を修正するかもしれないが、それまでに心の中にあるものの唯一の確証を書物の中に見出すことが多い。
③【p.123】偶然は、人を出世させうる力以上の利点とずいぶん関係している。
上の3つの訳文を一読して、何を言わんとしているのか理解できるであろうか。なるべく元の訳文の語句を活かして作った試訳を以下に掲げる。
①【試訳】学校教育の上手な活用法は、知識を授けてもらうことよりも、学ぶ技術を身に着けることにある。後年、自分がやりたいと思うどんな事柄にも学習技術が応用できるようにするのだ。
②【試訳】書物が私たちの生き方に何らかの深い影響を及ぼすのは、おそらく子供の頃だけなのであろう。大きくなって、すでに抱いているいくつかの考え方を読書によって修正することもあるかもしれないが、すでに心の中にある考え方を書物の中で確認するだけのことが多い。
③【試訳】人が出世するのは、能力によるよりも偶然によるほうがずっと大きい。
著者が大切だと主張する文法や正確な読解力が、他ならぬ著者に欠けているのだから、誠に残念な本である。古書でこの本を買い求めて勉強しようなどとは思わない方がいい。使い道があるとすれば、充分に英文読解の力が付いた頃に、どれだけ誤訳を見つけられるかという目的で読むくらいだろう。なお誤植や誤った解説なども数えきれないほど多くあり、版元の良識も疑われる。
①【 p.106】学校教育の上手な活用法は、後年、自分がやりたいと思う事柄ならどんな事柄にも学習技術を応用するように物事を習得するのでなく、学ぶ技術を教えることにある。
②【 p.110】おそらく子供の頃はじめて、書物が私たちの生き方に何らかの深い影響を及ぼすのであろう。大きくなって、すでに抱いているいくつかの考え方を修正するかもしれないが、それまでに心の中にあるものの唯一の確証を書物の中に見出すことが多い。
③【p.123】偶然は、人を出世させうる力以上の利点とずいぶん関係している。
上の3つの訳文を一読して、何を言わんとしているのか理解できるであろうか。なるべく元の訳文の語句を活かして作った試訳を以下に掲げる。
①【試訳】学校教育の上手な活用法は、知識を授けてもらうことよりも、学ぶ技術を身に着けることにある。後年、自分がやりたいと思うどんな事柄にも学習技術が応用できるようにするのだ。
②【試訳】書物が私たちの生き方に何らかの深い影響を及ぼすのは、おそらく子供の頃だけなのであろう。大きくなって、すでに抱いているいくつかの考え方を読書によって修正することもあるかもしれないが、すでに心の中にある考え方を書物の中で確認するだけのことが多い。
③【試訳】人が出世するのは、能力によるよりも偶然によるほうがずっと大きい。
著者が大切だと主張する文法や正確な読解力が、他ならぬ著者に欠けているのだから、誠に残念な本である。古書でこの本を買い求めて勉強しようなどとは思わない方がいい。使い道があるとすれば、充分に英文読解の力が付いた頃に、どれだけ誤訳を見つけられるかという目的で読むくらいだろう。なお誤植や誤った解説なども数えきれないほど多くあり、版元の良識も疑われる。
2017年1月25日に日本でレビュー済み
前半の初めの方は、学校教育における(特に公立中学)に対する批判、不満、怒りであるが、特に教師に対する批判が中心。著者自身の体験も述べられているのだが、この内容が一方的で偏見に満ちている。たとえば、学校教師は知的関心を引くことのできる授業を心がけることができる教師はほとんどいないが、「いたとしても意識や学力の低い同僚に絶望して、予備校講師などに転身していきます」(p.21)とかいっている。ホントか。長らく予備校講師をしている著者なりの冗談だかなんだかわからないが、とにかく学校教師が嫌いらしい。ほかにも偏見に基づく悪口といっていいものが散見される。
さらに、公立中学に通う娘の英語の授業に不満をいだき、英語の先生にテストを受けろと迫ったり、娘から伝え聞いた教師が「辞書はひかなくて良い」といったという言葉を信じてクレームの手紙を書いて詰め寄ったり(結局学校側はそんなことは言っていないと否定している)…ようはモンスターペアレントなのだが、そのモンスターペアレントっぷりの記述はある意味、なかなかおもしろいかもしれない。
肝心の読解に関して。参考書の訳にケチを付けている。ある例を「珍訳」としてあげている(p.62)。it is saidの意味を「「はっきり言うと」くらいが妥当ではないでしょうか」と述べているが、ほんとにそうだろうか?ここは単に「~と言われているが」の意味で挿入されているに過ぎないと思う。いずれにしても著者はおかしいというだけで、自分ではどう訳すかを示さない。訳を作るのはどんな場合も難しいが、ケチを付けるのは簡単なのだ。ケチをつけるならせめて自分ではこう訳すという例を示すべきであろう。
ほかに本書の中心となる「参考書にはあまり出てこない、英文読解の要」という章では、参考文例がまずあげられ、そのなかの幾つかの点に関して文法的説明をするが、正直「参考書にはあまり出てこない」とはあまり思えない。ごく普通内容のごく普通の説明で終わっている。難点としてはとにかく構成が見づらいこと。これは新書という書籍フォーマットの問題もあると思うが、だらだらとあまり整理されずに続いているので、非常に散漫な印象をうける。
ちくま新書には、副島隆彦『英文法の謎を解く』 『続・英文法の謎を解く』というトンデモ本があり、流石にそれに比べると遥かにマシだが、それでもあえて本書を買って読む意味はないと思う。
さらに、公立中学に通う娘の英語の授業に不満をいだき、英語の先生にテストを受けろと迫ったり、娘から伝え聞いた教師が「辞書はひかなくて良い」といったという言葉を信じてクレームの手紙を書いて詰め寄ったり(結局学校側はそんなことは言っていないと否定している)…ようはモンスターペアレントなのだが、そのモンスターペアレントっぷりの記述はある意味、なかなかおもしろいかもしれない。
肝心の読解に関して。参考書の訳にケチを付けている。ある例を「珍訳」としてあげている(p.62)。it is saidの意味を「「はっきり言うと」くらいが妥当ではないでしょうか」と述べているが、ほんとにそうだろうか?ここは単に「~と言われているが」の意味で挿入されているに過ぎないと思う。いずれにしても著者はおかしいというだけで、自分ではどう訳すかを示さない。訳を作るのはどんな場合も難しいが、ケチを付けるのは簡単なのだ。ケチをつけるならせめて自分ではこう訳すという例を示すべきであろう。
ほかに本書の中心となる「参考書にはあまり出てこない、英文読解の要」という章では、参考文例がまずあげられ、そのなかの幾つかの点に関して文法的説明をするが、正直「参考書にはあまり出てこない」とはあまり思えない。ごく普通内容のごく普通の説明で終わっている。難点としてはとにかく構成が見づらいこと。これは新書という書籍フォーマットの問題もあると思うが、だらだらとあまり整理されずに続いているので、非常に散漫な印象をうける。
ちくま新書には、副島隆彦『英文法の謎を解く』 『続・英文法の謎を解く』というトンデモ本があり、流石にそれに比べると遥かにマシだが、それでもあえて本書を買って読む意味はないと思う。
2011年6月8日に日本でレビュー済み
私は以前から、英語を正確に読み取りたいと強く願っていました。今もそうなりたいと努力を続けています。読んでいる英文の内容が、これしかないという形で正確に読み取れているのか自信がありませんでした。それで、そのような英語の読み方を教えてくれる本はないのか、長い間探していました。その結果、古谷専三先生、伊藤和夫先生、薬袋善郎先生の本を見つけることができました。
大学受験参考書を終え、英文読解に多少自信のある者が読む本として適している。英文法を基本に英文を正確に読み取る方法を教えてくれる、本当に読む価値のある一冊です。
本書もすでに絶版のようですが、本書のような優れた英文読解の手引書が忘れ去られてしまうことが残念でなりません。英語の参考書は新しいものが古いものより優れているとは限らない。
大学受験参考書を終え、英文読解に多少自信のある者が読む本として適している。英文法を基本に英文を正確に読み取る方法を教えてくれる、本当に読む価値のある一冊です。
本書もすでに絶版のようですが、本書のような優れた英文読解の手引書が忘れ去られてしまうことが残念でなりません。英語の参考書は新しいものが古いものより優れているとは限らない。
2003年11月21日に日本でレビュー済み
日本の英語教育界では、おかしなことに「文法」と、「読解」「作文」「会話」といった英語の運用が大きく乖離してしまっている。「文法」が
得意だと言うと、多くの人は例の4択式問題のことを想像するようだ。しかしながら、文法こそは道具であって、「使えない道具」は何の役にも立たない、ということを本書は分からせてくれる。そして、真に英文を「読む」ための文法というのが如何なるものであるのか、それを垣間見ることのできる、まさに受験生にとっての必読書と言えるだろう。高級問題集として読むべき本である。
得意だと言うと、多くの人は例の4択式問題のことを想像するようだ。しかしながら、文法こそは道具であって、「使えない道具」は何の役にも立たない、ということを本書は分からせてくれる。そして、真に英文を「読む」ための文法というのが如何なるものであるのか、それを垣間見ることのできる、まさに受験生にとっての必読書と言えるだろう。高級問題集として読むべき本である。