産科崩壊についてはいくつか本が出されていますが、現場の実情をかなり踏み込んだ点で大いに評価されるべき内容ではないでしょうか。内診問題などは現場ではタブー視されていたりして、触れられることはほとんどありません。この点を抜きにして産科医師、助産師の関係はなかなか理解できません。その点について踏み込んでいることなど、現場の本質を良く見抜いていると思います。出産する国民側と医療などを提供する医師、助産師そして看護協会の側のそれぞれの問題点をバランスよく取り上げている点でも評価されるべきだと思います。
同じルポライターの河合蘭さんの本
安全なお産、安心なお産 「つながり」で築く、壊れない医療
や産科医の大野明子さんの本
お産と生きる―なぜ、自然なお産か産科医からのメッセージ 大野明子対談集
を併せて読むと違った視点から考えることができ、また本書の良さも御理解いただけると思います。
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ルポ産科医療崩壊 (ちくま新書 798) 新書 – 2009/8/1
軸丸 靖子
(著)
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- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2009/8/1
- ISBN-104480064966
- ISBN-13978-4480064967
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2009/8/1)
- 発売日 : 2009/8/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 221ページ
- ISBN-10 : 4480064966
- ISBN-13 : 978-4480064967
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- - 2,625位ちくま新書
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年8月30日に日本でレビュー済み
著者は若手の医療ライター(元Medical Tribune編集部員)。
半年間、周産期医療現場を取材し、多角的にまとめた本。
これから出産の当事者視点から、「なぜ、お産がこうも危機的になってしまったのか?」を問いつつ、現状をルポしています。医療サイドにも患者サイドにも偏らず、医学監修もしっかりしており、文章も簡潔で読みやすいです。
但し、全体的に広く浅くなっている点と、ルポ(事実)より説明(意見)が多いのが、少し気になりました。
半年間、周産期医療現場を取材し、多角的にまとめた本。
これから出産の当事者視点から、「なぜ、お産がこうも危機的になってしまったのか?」を問いつつ、現状をルポしています。医療サイドにも患者サイドにも偏らず、医学監修もしっかりしており、文章も簡潔で読みやすいです。
但し、全体的に広く浅くなっている点と、ルポ(事実)より説明(意見)が多いのが、少し気になりました。
2009年9月12日に日本でレビュー済み
医療費の増大を無理に抑えつつ、要求水準ばかり高まっていった
結果の医療崩壊。
崩壊しかかっていたころに警告を発していた現場の声は、
「医師のわがまま」と非難の対象となっていましたが、崩壊して
やっとまともに取り上げられるようになってきたようです。
崩壊して困るのは、医師ではなく、国民の方なのにね。
結果の医療崩壊。
崩壊しかかっていたころに警告を発していた現場の声は、
「医師のわがまま」と非難の対象となっていましたが、崩壊して
やっとまともに取り上げられるようになってきたようです。
崩壊して困るのは、医師ではなく、国民の方なのにね。
2009年8月31日に日本でレビュー済み
この3、4年で、表面化した産科医療不足について、医師、妊産婦双方の側から問題点を指摘する。ブログなどのネットでは、バカな妊婦や家族が無茶を言って、疲弊させているという論調が支配的で、マスメディアは、医局崩壊で医師を引き上げているというのもあって、私も産科崩壊の理由はそんなのだろうかと思っていたのだが、本書を読むと、異常分娩が増えている、ということが大きな要因担っていることが分かる。手間のかかる高齢・多胎妊娠や早産、あるいはその結果としてのNICU対応が急増し、忙殺されているようだ。昔なら助からなかった命が助かる代償として、産科の疲弊がある。
著者は、出産には死のリスクが伴うことを強調し、不妊治療や高齢出産にはちょっと脅し過ぎじゃないかと感じる位に、産科もあるが、母子のためにも不妊治療、高齢、多胎、早産の回避努力を訴える。スタンスとしては、やや医師よりかなとも感じるが、大野病院の遺族の心情を慮った寄り添う記述もあり、とかく非難の応酬になりやすい医療ジャーナリズムの中で、比較的公平中立に見ているのではないか。そのほかも政策面、助産師と産科医の対立構造など、目配りも広い。ルポとして、主張も現場取材もしっかり盛り込まれた佳作だと思う。
著者は、出産には死のリスクが伴うことを強調し、不妊治療や高齢出産にはちょっと脅し過ぎじゃないかと感じる位に、産科もあるが、母子のためにも不妊治療、高齢、多胎、早産の回避努力を訴える。スタンスとしては、やや医師よりかなとも感じるが、大野病院の遺族の心情を慮った寄り添う記述もあり、とかく非難の応酬になりやすい医療ジャーナリズムの中で、比較的公平中立に見ているのではないか。そのほかも政策面、助産師と産科医の対立構造など、目配りも広い。ルポとして、主張も現場取材もしっかり盛り込まれた佳作だと思う。
2009年8月22日に日本でレビュー済み
医療崩壊ものの書籍は出尽くした観があるが、その最前線である産科に絞って書かれている本は意外とすくない。
助産所での出産は1%という現状の指摘など、打開策として希望視されている施策の問題点を的確に指摘している点がある一方、無過失補償制度への評価など、指摘が弱いと思われる点もある。
産科医療をとりまく問題を網羅しており、平易な文章で書かれている点からも、産科問題を知る一助になる本と思える。
助産所での出産は1%という現状の指摘など、打開策として希望視されている施策の問題点を的確に指摘している点がある一方、無過失補償制度への評価など、指摘が弱いと思われる点もある。
産科医療をとりまく問題を網羅しており、平易な文章で書かれている点からも、産科問題を知る一助になる本と思える。
2009年9月3日に日本でレビュー済み
総合病院から産婦人科がなくなっていく、分娩を扱わない産科が増える、たらい回しされる妊婦・・・。少子化が問題となっている一方での出産のお寒い現状を、患者の立場から、医療者の立場から、丹念に取材した貴重なルポルタージュ。
高まるリスクを回避する医療現場、リスクを理解しない妊婦など、それぞれの問題を、きわめて平易に描き出している。一方で、必死に頑張る医療現場の医師や看護師の苦悩もとてもよく理解できる内容になっている。あくまでもルポルタージュなので、「ではどうしたらよいのか」という解決策の提案までには至っていない。本書は問題提起が目的であり、読者がそれぞれ考えることが、著者から与えられた宿題といったところか。
高まるリスクを回避する医療現場、リスクを理解しない妊婦など、それぞれの問題を、きわめて平易に描き出している。一方で、必死に頑張る医療現場の医師や看護師の苦悩もとてもよく理解できる内容になっている。あくまでもルポルタージュなので、「ではどうしたらよいのか」という解決策の提案までには至っていない。本書は問題提起が目的であり、読者がそれぞれ考えることが、著者から与えられた宿題といったところか。