「できる社員はやりすごす」以来の高橋伸夫先生のファンです。
日本全体が下降期に入ったので、昭和のころのような未来傾斜システムを維持し続けるのは難しいように思われます。
一方で、大手の正社員一人育てるのに、派遣や、請負や、系列会社といった外部の人材によるサポート(高橋先生風に言えば、”尻拭い”)が必要なことも現実です。
ところが最近は、派遣労働者たちが、均等待遇を求めて反乱を起こし始めました。
会社もプロパーの人材だけに気を使うわけにはいかなくなっています。
そして、同じ職種であっても、要求される技術、技能が多様化、専門化してきてもいるので、旧世代が、正確に下の世代の業務を把握するのも困難になっていると思います。
外部からの人材の活用や、業務の外への分散の必要性は高くなっていくと思います。
プロパーの育成のみを考えた、古典的な未来傾斜システムではなく、外部人材の育成まで考えた新しい未来傾斜システムが必要だと思います。
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組織力 宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ (ちくま新書 842) 単行本 – 2010/5/8
高橋 伸夫
(著)
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- ISBN-104480065482
- ISBN-13978-4480065483
- 出版社筑摩書房
- 発売日2010/5/8
- 言語日本語
- 寸法10.8 x 1.3 x 17.3 cm
- 本の長さ235ページ
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2010/5/8)
- 発売日 : 2010/5/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 235ページ
- ISBN-10 : 4480065482
- ISBN-13 : 978-4480065483
- 寸法 : 10.8 x 1.3 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 617,757位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,855位ちくま新書
- - 28,804位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の著書とかぶる部分があるが、最後に読者に呼び掛ける部分に大いに納得。
2011年8月1日に日本でレビュー済み
組織論や社会心理学に関心を持ち、Simon、Schein、Goffman、Weickなどを読んできました。この本から何か新しい知識を得られたかと言われると特にありませんでした。Marchらの論文やWeickの著作を元に、講演会などで受けの良い話題を選んだのでしょう。学問の発展に寄与することが目的ではなく、副業として大衆受けする本を書いたのだと思います。
会社の命令で講演会を聴きに行かされた人なら、過去に聞いた話でもうんうんと頷けるなら居眠り防止に有効でしょう。ですが、自腹で聴きに行って新しい情報が得られないなら不満が残るのではないでしょうか。この本は会社の命令で聴きに来た人に受けた話し方で書いてあるように感じます。一方的に聴くだけの人、自分で考えてみることをしない人です。
実在の企業の組織の話題もありますが、現実に体験したのではなく著者が垣間見た一部の事象を一般化しているように思います。「誰に聞けば良いかがわかれば、問題は8割方解決したも同じ」というのは、例えば新日鐵などがそうです。鉄という単一の商品、もちろん鉄と言ってもいろいろあるとの反論はあるでしょうが、その商品にまつわる「いろいろ」なことを膨大な人数が明治以来考え続けてきたわけですから、個人が短時間考える以上の深い知識が社内に眠っています。ですが、全くの新製品、まだ世界中の誰も考え出していない製品の場合はどうでしょう。社内にも社外にも知っている人はいません。
Marchらのゴミ箱モデルはもっと分かりやすく説明すべきでした。書き方から著者が原論文を読んでいることは伺えます。しかし、そこから抜き出すのではなく、全体から再構成した説明をしないと読者は理解しにくいと思います。その論文は問題が解決しない意思決定があることをはっきり示した点で歴史に残るものですが、それまでの研究者とてぼんやりと意識はしていました。Marchらの論文の価値は証拠を示した点にあると思います。それに小改良を加える試みはいくつかあります。著者のもそうでしょう。しかし、最初の論文の価値は大きいこと、小改良は他にもあることを明記すべきです。
経営学は学問が誕生してから歴史が浅く、いわば畳のように大きなカンバスに切手位の大きさの絵が所々描かれたようなのが現状と思います。新しい研究の余地はたくさんあります。先人の二番煎じではなく、独創的な意見を読みたかったのです。日本の経営学は欧米の研究者の著作を勉強して紹介することではないはずです。
付章でWeickの『 組織化の社会心理学 』を取り上げていますが、この説明で理解できる人は少ないと思います。本質的なところを省略して、些末的なことを詳しく書いています。たとえば、因果ループ(causal loop)で重要なのはプラスとマイナスの記号の付け方ですが、その説明がありません。そこから出る線や入る線で点の種類を分類するのは二次的なことですが、そこを詳しく書いています。どれが重要でどれが二次的かを著者は理解していないのでしょうか。「難解さの点でも群を抜いている」と書いていますが、それは翻訳書を読んだからでしょう。その本は歴史に残る珍訳です。著者が言う難解な「禅問答」は誤訳の結果です。詳しくはそちらの本のレビューに書きましたのでここで繰り返しません。
第二章の説明もWeickの主張の本質とずれているように感じました。たとえば、静止画ではなく動画で人物を同定する例を挙げています。ですが、Weickが組織を動的と言うのは、最初の目標に向かって進み続けるのでなく、結果に基づいて次の行動を変えている点です。また、ある時点では評価されたことも、次の時点では評価者も周りの環境も組織の方針も変わります。人物の判定の静止画、動画というのは、Weickの主張と掛け離れた説明に思えます。
何か新しい知識を得たいなら、この本ではなく、WeickやMarchらの文章を原文で読むほうが遥かに有用です。そして自分の理論を作りましょう。それでも、学生や新入社員や現実を知らないコンサルタントには参考になる点があるかもしれません。ですが、著者が引用した文献の原文に触れてほしいと思います。経営学の名著の多くは学生が訳したような珍訳です。また、研究者も誤読し、原文の意味を誤解していることが良くあります。
著者の生き方に私は干渉するつもりはありませんが、国のお金で研究しているなら世界を相手にする論文を書き、日本の経営学のぬるま湯のような環境を打破してほしいと思います。私は理系ですが、所属する分野は日本発の論文が多数発表され海外の研究者も引用しています。経営学では教授や准教授でも英語の論文が良くて二報か三報です。理系なら論文を英語で書くのは当たり前ですし、その数は院生にも劣ります。経営学のこの一方通行を非常に残念に思います。なお、レビューのタイトルはMax Weberの『 職業としての学問 』のもじりです。副業としての学問。
会社の命令で講演会を聴きに行かされた人なら、過去に聞いた話でもうんうんと頷けるなら居眠り防止に有効でしょう。ですが、自腹で聴きに行って新しい情報が得られないなら不満が残るのではないでしょうか。この本は会社の命令で聴きに来た人に受けた話し方で書いてあるように感じます。一方的に聴くだけの人、自分で考えてみることをしない人です。
実在の企業の組織の話題もありますが、現実に体験したのではなく著者が垣間見た一部の事象を一般化しているように思います。「誰に聞けば良いかがわかれば、問題は8割方解決したも同じ」というのは、例えば新日鐵などがそうです。鉄という単一の商品、もちろん鉄と言ってもいろいろあるとの反論はあるでしょうが、その商品にまつわる「いろいろ」なことを膨大な人数が明治以来考え続けてきたわけですから、個人が短時間考える以上の深い知識が社内に眠っています。ですが、全くの新製品、まだ世界中の誰も考え出していない製品の場合はどうでしょう。社内にも社外にも知っている人はいません。
Marchらのゴミ箱モデルはもっと分かりやすく説明すべきでした。書き方から著者が原論文を読んでいることは伺えます。しかし、そこから抜き出すのではなく、全体から再構成した説明をしないと読者は理解しにくいと思います。その論文は問題が解決しない意思決定があることをはっきり示した点で歴史に残るものですが、それまでの研究者とてぼんやりと意識はしていました。Marchらの論文の価値は証拠を示した点にあると思います。それに小改良を加える試みはいくつかあります。著者のもそうでしょう。しかし、最初の論文の価値は大きいこと、小改良は他にもあることを明記すべきです。
経営学は学問が誕生してから歴史が浅く、いわば畳のように大きなカンバスに切手位の大きさの絵が所々描かれたようなのが現状と思います。新しい研究の余地はたくさんあります。先人の二番煎じではなく、独創的な意見を読みたかったのです。日本の経営学は欧米の研究者の著作を勉強して紹介することではないはずです。
付章でWeickの『 組織化の社会心理学 』を取り上げていますが、この説明で理解できる人は少ないと思います。本質的なところを省略して、些末的なことを詳しく書いています。たとえば、因果ループ(causal loop)で重要なのはプラスとマイナスの記号の付け方ですが、その説明がありません。そこから出る線や入る線で点の種類を分類するのは二次的なことですが、そこを詳しく書いています。どれが重要でどれが二次的かを著者は理解していないのでしょうか。「難解さの点でも群を抜いている」と書いていますが、それは翻訳書を読んだからでしょう。その本は歴史に残る珍訳です。著者が言う難解な「禅問答」は誤訳の結果です。詳しくはそちらの本のレビューに書きましたのでここで繰り返しません。
第二章の説明もWeickの主張の本質とずれているように感じました。たとえば、静止画ではなく動画で人物を同定する例を挙げています。ですが、Weickが組織を動的と言うのは、最初の目標に向かって進み続けるのでなく、結果に基づいて次の行動を変えている点です。また、ある時点では評価されたことも、次の時点では評価者も周りの環境も組織の方針も変わります。人物の判定の静止画、動画というのは、Weickの主張と掛け離れた説明に思えます。
何か新しい知識を得たいなら、この本ではなく、WeickやMarchらの文章を原文で読むほうが遥かに有用です。そして自分の理論を作りましょう。それでも、学生や新入社員や現実を知らないコンサルタントには参考になる点があるかもしれません。ですが、著者が引用した文献の原文に触れてほしいと思います。経営学の名著の多くは学生が訳したような珍訳です。また、研究者も誤読し、原文の意味を誤解していることが良くあります。
著者の生き方に私は干渉するつもりはありませんが、国のお金で研究しているなら世界を相手にする論文を書き、日本の経営学のぬるま湯のような環境を打破してほしいと思います。私は理系ですが、所属する分野は日本発の論文が多数発表され海外の研究者も引用しています。経営学では教授や准教授でも英語の論文が良くて二報か三報です。理系なら論文を英語で書くのは当たり前ですし、その数は院生にも劣ります。経営学のこの一方通行を非常に残念に思います。なお、レビューのタイトルはMax Weberの『 職業としての学問 』のもじりです。副業としての学問。
2012年8月9日に日本でレビュー済み
組織にあってリーダーシップを発揮しなければならない人にとって、『組織力――宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ』(高橋伸夫著、ちくま新書)は恰好の書と言える。
著者は、若者に対して、エールを送っている。「私たちは、努力している若者が好きだ。人には見えていないような陰の部分でも手を抜かず、一生懸命にやっている若者が大好きだ。もう少し要領よくできないものかと、いつもハラハラしているが、たとえ、すぐに結果は出せなくても、私たちは、君たちのする事をずっと見守っている。だから、いつか、君たちの力を本当に必要とする日がきたとき、私たちは迷わず君たちを選ぶだろう。そして、君たちと仕事を共にできることを心から誇りに思うはずだ」。
「組織力を宿す」「組織力を紡ぐ」「組織力を磨く」「組織力を繋ぐ」の各章で、具体的、実践的なヒントに出合うことができる。「経営の本質とは、一人ひとりでは突破できない難関を、皆で何とか切り抜けることにある。そのためには『組織力』を高めることが欠かせない」という著者の熱い思いが伝わってくる。
「日本企業の人事システムの本質は、給料で報いるシステムではなく、次の仕事の内容で報いるシステム」、すなわち、「次の仕事に差のつく『仕事の報酬は次の仕事』」ということだ。そして、著者にとって一番シンプルでまともな評価は、「また君と一緒に仕事がしたい」だというのだ。
著者は、「上司は部下をちゃんと見ているべきである。目が節穴では困るのである」と手厳しい。「細かいところまで見られなくても、『この上司は私がどんな仕事をしているか分かってくれている』と心のどこかで思うことができれば、部下は頑張れるものである」。私の経験から言っても、大いに納得できる。
著者は、若者に対して、エールを送っている。「私たちは、努力している若者が好きだ。人には見えていないような陰の部分でも手を抜かず、一生懸命にやっている若者が大好きだ。もう少し要領よくできないものかと、いつもハラハラしているが、たとえ、すぐに結果は出せなくても、私たちは、君たちのする事をずっと見守っている。だから、いつか、君たちの力を本当に必要とする日がきたとき、私たちは迷わず君たちを選ぶだろう。そして、君たちと仕事を共にできることを心から誇りに思うはずだ」。
「組織力を宿す」「組織力を紡ぐ」「組織力を磨く」「組織力を繋ぐ」の各章で、具体的、実践的なヒントに出合うことができる。「経営の本質とは、一人ひとりでは突破できない難関を、皆で何とか切り抜けることにある。そのためには『組織力』を高めることが欠かせない」という著者の熱い思いが伝わってくる。
「日本企業の人事システムの本質は、給料で報いるシステムではなく、次の仕事の内容で報いるシステム」、すなわち、「次の仕事に差のつく『仕事の報酬は次の仕事』」ということだ。そして、著者にとって一番シンプルでまともな評価は、「また君と一緒に仕事がしたい」だというのだ。
著者は、「上司は部下をちゃんと見ているべきである。目が節穴では困るのである」と手厳しい。「細かいところまで見られなくても、『この上司は私がどんな仕事をしているか分かってくれている』と心のどこかで思うことができれば、部下は頑張れるものである」。私の経験から言っても、大いに納得できる。
2010年7月11日に日本でレビュー済み
転職市場の発達は、労働者を「部品」化してしまい、結局、
労働者のためにはならない、と筆者は言う。
仕事の報酬は「賃金」ではなくて「次の仕事」であるのが望ましく、
「また君といっしょに仕事がしたい」というのが最高の報酬だという意味
のことを言っている。そのとおりだと思う。
組織の力は、構成員の力を合算したものではない。
チームとして機能することで、それ以上にもそれ以下にもなるから
能力の高い人をカネでかき集めただけでは、組織の力も発揮できない。
良い組織をつくる方法
1.組織力を宿す(やどす):結果だけではない。組織は生きている。
2.組織力を紡ぐ(つむぐ):仕事を本当の意味で共にする
3.組織力を磨く(みがく):長期的経営的スケール観を持つ
4.組織力を繋ぐ(つなぐ):目標を達成するだけではなくて、次の仕事を。
ちょっと新書では、筆者も言い足らなかった部分があるのではなかろうか。
次は、より体系化、フレームワーク化して単行本として出して頂きたい。
労働者のためにはならない、と筆者は言う。
仕事の報酬は「賃金」ではなくて「次の仕事」であるのが望ましく、
「また君といっしょに仕事がしたい」というのが最高の報酬だという意味
のことを言っている。そのとおりだと思う。
組織の力は、構成員の力を合算したものではない。
チームとして機能することで、それ以上にもそれ以下にもなるから
能力の高い人をカネでかき集めただけでは、組織の力も発揮できない。
良い組織をつくる方法
1.組織力を宿す(やどす):結果だけではない。組織は生きている。
2.組織力を紡ぐ(つむぐ):仕事を本当の意味で共にする
3.組織力を磨く(みがく):長期的経営的スケール観を持つ
4.組織力を繋ぐ(つなぐ):目標を達成するだけではなくて、次の仕事を。
ちょっと新書では、筆者も言い足らなかった部分があるのではなかろうか。
次は、より体系化、フレームワーク化して単行本として出して頂きたい。
2010年5月20日に日本でレビュー済み
優れた文章能力の持ち主である高橋氏の著作はどれも一読の価値はあるのだが、本書はやや物足りない。おそらく出版社の企画が先行したためだろうが、高橋氏の過去の学術的著作と『虚妄の成果主義』に代表される啓蒙的著作の再編集版というのが率直な読書感である。ストーリーの仕込みも他の著作のものと重複していて二番煎じ、三番煎じの感が否めない。Weickの著作の解説が主内容である付章「組織化の社会心理学」も紙幅を規定分量まで増量するための仕掛けにすぎないように思える。この章はおそらく高橋氏の講義ないしゼミためのメモの転用であろうか。学生諸君はともかく、現役のビジネスパースンは本書をどう評価するであろうか?
2011年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
およそ30年間、円高ショック、バブル経済、失われた20年(90年代〜00年代)を通じて会社勤めをして来た者にとって、組織作り、人作りがどう変わったかを振り返り、今の状況を認識するために参考になる本である。
今後、どう良くして行くか(レビュー筆者は現状を望ましくないと考える)の方向性を打ち出すまでに、本書は至っていない。この点を物足りなく感じるが、会社Aにとっていいことが会社Bで出来るという訳でもない、現場の実情を考えれば、著者にそこまで求めることはないかも知れない。
むしろ、本書で拾い上げられているいいこと、良かったこと、悪いことを、読者が自分なりにもう一度考え直し、勤め先の現場に合った形で、解を見つければいいだろう。
このように考えると、不意に織り込まれている理論の説明、事例の解説も、読んでいて一貫性に欠けて読みにくいが、参考になる。
通勤電車での勉強に○である。
今後、どう良くして行くか(レビュー筆者は現状を望ましくないと考える)の方向性を打ち出すまでに、本書は至っていない。この点を物足りなく感じるが、会社Aにとっていいことが会社Bで出来るという訳でもない、現場の実情を考えれば、著者にそこまで求めることはないかも知れない。
むしろ、本書で拾い上げられているいいこと、良かったこと、悪いことを、読者が自分なりにもう一度考え直し、勤め先の現場に合った形で、解を見つければいいだろう。
このように考えると、不意に織り込まれている理論の説明、事例の解説も、読んでいて一貫性に欠けて読みにくいが、参考になる。
通勤電車での勉強に○である。
2014年9月4日に日本でレビュー済み
読後の印象としては中途半端さが残りました。
組織論の研究者の文献などを引用している部分は、予備知識がないと理解できないと思います。
とはいえ、文中で出てくる例では、サラリーマンならあぁ~と頷いてしまうわかりやすいものになっています。
「組織へと紡いでいくために」の中で出ていた、
『仕事のできる人』は金さえ払えば雇えるが、『仕事を任せられる人』は金では買えない
、さらにそういった人を育成するにはとにかく時間がかかる、という辺りも納得です。
最後は若者への言葉で締められています。
実際の企業トップの方々がこういった言葉を発するようになった時、日本はもっといい国になっているでしょう。
組織論の研究者の文献などを引用している部分は、予備知識がないと理解できないと思います。
とはいえ、文中で出てくる例では、サラリーマンならあぁ~と頷いてしまうわかりやすいものになっています。
「組織へと紡いでいくために」の中で出ていた、
『仕事のできる人』は金さえ払えば雇えるが、『仕事を任せられる人』は金では買えない
、さらにそういった人を育成するにはとにかく時間がかかる、という辺りも納得です。
最後は若者への言葉で締められています。
実際の企業トップの方々がこういった言葉を発するようになった時、日本はもっといい国になっているでしょう。