.
著者の安西徹雄氏は上智大学名誉教授。私はこれまで氏の著作(『
英語の発想
』(1983年)、『
英文翻訳術
』(1995年))を読んできて、大いに得るところがあったと実感してきました。氏の著作に未読のものがあると知り、入手しました。これは1995年に筑摩書房から出た書を文庫化したものとのことです。
新聞のコラム記事を8本取り上げ、精読していくというスタイルの本です。
どのコラムも慈愛に溢れた人間讃歌ともいうべき味わいの文章ばかりで、読んでいてとても清々しい思いにとらわれます。特に定年退職した父に同僚たちが催してくれたパーティに出席した息子の感慨を描いたコラムは、息子が父を半分しか知らないという事実の「発見」を描いていて、ある父の息子であった私の心をざわつかせました。
さて、私はこの書でいくつも英文読解術を仕入れることができました。
◇進行形は情緒的な強調を表す場合がある。
I’m being made a sucker of. (カモにされている)
◇感情を表す名詞は複数形を使う事が多い。
suspicions, hopes, expectations, fears, misgivings
◇現在の習慣、あるいは一般的傾向を表すwillがある。
Criminals will always get guns. (犯罪者はいつでも銃を手に入れる)
◇no+比較級+thanは「反対の同程度」と覚えると便利。
no older than=as new as
◇contentは「多少の不満はあってもこれで良しと思う」
satisfiedは「十分に満足している」
◇ask A of Bで「BにAを求める/期待する」
We today ask a great deal more of marriage.
◇partに不定冠詞がつかない場合は、「単なる一部分」ではなく、「全体と切っても切り離せない必然的な一部」の意。
◇I would have to guess he was in his early thirties.のwould have to guessは「~だろうと考えざるをえなかった」の意。
◇should have beenは過去の状況に対する推量。「~だったにちがいない」
◇the slightest reflection will show~で最上級は「evenを補ってやるべき場合」にあたる。「たとえいささかでも思い直して見るならば」
◇any number of は「いくつ、いくつと数えられないほど多い」の意。
I have told you any number of times to keep the door shut. 何度言えばわかるんだ。
.
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥990¥990 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥990¥990 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥193¥193 税込
配送料 ¥350 6月10日-11日にお届け
発送元: もったいない本舗 ※通常24時間以内に出荷可能です。 ※商品状態保証。 販売者: もったいない本舗 ※通常24時間以内に出荷可能です。 ※商品状態保証。
¥193¥193 税込
配送料 ¥350 6月10日-11日にお届け
発送元: もったいない本舗 ※通常24時間以内に出荷可能です。 ※商品状態保証。
販売者: もったいない本舗 ※通常24時間以内に出荷可能です。 ※商品状態保証。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
英文読解術 (ちくま学芸文庫 ア 10-4) 文庫 – 2007/6/1
安西 徹雄
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥990","priceAmount":990.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"990","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"w28TwdMwlGigeMe52fX133G2fgsAbVaEfXRFOL7H0ae2R0zae%2FTYTRpyJtfkYoU7u1ZyCzeCV10brYRHGwq%2FeKyLn8wrYMWyWWfcatNHGCPgyL3mGUVaL5HJhTTCWIsG","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥193","priceAmount":193.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"193","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"w28TwdMwlGigeMe52fX133G2fgsAbVaEr209G%2FipCRXPJExbXEQxVlyedo2z05Wih3s8dzKMYJljupCi8KgAKgdsUmzPlvhalWMHwjGXEF%2FhmURVJo3I%2FR0MMJ9Xuk4ajpatM8RPnK7faiZc01DQA2e13wakPVXk4zu29YZIF4MOzv71PnENag%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2007/6/1
- ISBN-104480090681
- ISBN-13978-4480090683
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 英文読解術 (ちくま学芸文庫 ア 10-4)
¥990¥990
最短で6月9日 日曜日のお届け予定です
残り4点(入荷予定あり)
¥968¥968
最短で6月9日 日曜日のお届け予定です
残り14点(入荷予定あり)
¥880¥880
最短で6月9日 日曜日のお届け予定です
残り13点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2007/6/1)
- 発売日 : 2007/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 221ページ
- ISBN-10 : 4480090681
- ISBN-13 : 978-4480090683
- Amazon 売れ筋ランキング: - 80,583位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
13グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2024年1月16日に日本でレビュー済み
2016年2月13日に日本でレビュー済み
ふと何かで大学受験の超長文対策にいいということで読みました。
著者は英文解釈の参考書のようなものは作りたくないとの思いがあったようですが、
実際の中身としては英語長文の受験参考書のようなものです。(だからと言って悪い本だというものでもありません。)
ただ英文に出てくる語彙は、一般的な受験参考書をやっていたのではなかなか見かけない単語が散在します。
解説は丁寧というわけではなく、かなりさらっとした感じになっています。
およそは大まかに「ここは具体例だ」「ここは前に出てきたどこどこの言い換えだ」等々です。
パラグラフリーディングで行われる、段落内容をまとめるのとほぼ同じです。
解説はほとんどが文章の展開のことで、文法事項に触れるにしても基本的な力があるのを前提に、
それを確認するような説明や注意点を少しだけ触れる程度なので、構文を把握する力のない人には厳しいと思います。
著者は英文解釈の参考書のようなものは作りたくないとの思いがあったようですが、
実際の中身としては英語長文の受験参考書のようなものです。(だからと言って悪い本だというものでもありません。)
ただ英文に出てくる語彙は、一般的な受験参考書をやっていたのではなかなか見かけない単語が散在します。
解説は丁寧というわけではなく、かなりさらっとした感じになっています。
およそは大まかに「ここは具体例だ」「ここは前に出てきたどこどこの言い換えだ」等々です。
パラグラフリーディングで行われる、段落内容をまとめるのとほぼ同じです。
解説はほとんどが文章の展開のことで、文法事項に触れるにしても基本的な力があるのを前提に、
それを確認するような説明や注意点を少しだけ触れる程度なので、構文を把握する力のない人には厳しいと思います。
2016年3月28日に日本でレビュー済み
たった3人だけによる少数のコラムを難度とスタイルで分類して著者の気持ちを汲み取るための指南書。
持っているのは新書版。前半は見開き2ページ、後半は4ページに英文が伸びていく。4ページなら手頃な長さだ。上智大学および大学院の英文学の講義で使われたもののようだ。名詞構文の紐解き方や脚注の語彙解説などに文法やその他語学としての説明があったりするが、受験のような一文一文細かな英文理解という解説はしていない。
題材はコラムなので捻ったものがあるが、柴田元幸『翻訳教室』のような文学臭の強いものはない。むしろ社会人が英文雑誌なり、サイト記事なりを読むようなときによく出てきそうな英文が多い。さすが上智だけあって英語ができる人間が多いのだろう。和訳するところまではできるが、そのコラムニストのいいたいことまではわからないということで挙げられている。つまり、それぞれの構文分析などはできて当たり前で、問題はそこではない。だから、構文分析が中心にないと指摘するのは全くお門違い(『翻訳教室』と同様)。著者の翻訳実力は日本の英語の世界では有名だし、上智でも英語が得意な俊英たち(日本のトップクラス)を前に講義をしているわけで、要求しているものが全く違う。実際に中の解説も各パラグラフ毎に主に話の展開の仕方についてである。
長い英文は長いなりに入り組んだ展開をしているので、それらを解きほぐすことを目指している。翻訳志望の人は全訳が全部についているので著者と腕比べができる。この全訳に展開の手ほどきの結果が反映されていて、単純な和訳と異なることを認識できる。そのせいか、ぱっと見に受験参考書よりウケが悪いだろうし、本書の良さが見抜けないだろうと思う。
最難関は最後のラッセル・ベイカーのもの。これは難しい。著者も最初は読み切れなかったと言っている。大学院レベルと思われる。その他もさすが上智、教材としてレベルが高い。特に後半。話の内容そのものは為になるものは少ないが、アメリカ社会を覗き込むようなものばかりで、理解の助けになる。最後のものが読んで理解できるのであれば、TIMEなどを英語の鍛錬のために購読する必要はないだろう。それほどの実力があれば、TIMEの英文はあまりためにならないとわかるはずである。
大学受験のような視点から本書を読むと特に足しにもならないと、当初は評者もそう思えた。ところが英文を書くという段になると俄然ここでの展開の理解は有益だとわかる。難しい英文なら受験参考書の中にもたしかにある。それを活用するなら本書は不要と言えば不要だ。しかし、社会人としてまとまった英文を書くという場合に指標となるお手本が少数ではあるがまとまって本書にある。著者がそういう意識をしていたかどうかはわからないが、現代の英文の妙手たちの書き方を理解し、少しでも使えるようになってほしいとの思いがあったのではないかと。そういう意味で実力のある社会人向けと言える。
逆に、いつまでたっても入試からはみ出さずにうろちょろするのか、そこから抜き出てより広い世界に進むかを判断するマイルストーン的な書と言える。この領域の適切な書は意外にない。朱牟田夏雄のような誤訳もないように思うし、語彙力は脚注解説でさすがとわかる。本物というのは目立たないものだと思わせる1冊である。
東大閥でないからなのか、これだけ総合力に優れた教育者なのにとても損をされている気がする。よくあるように大学教員である筆者が受験参考書の類を書いていないこともあって、あまり評価していなかったのだが、それは単に自分がその外側にいただけだと読後に納得した。実務傾向と言っていいかと思う。
たった3作家でいくつも毛色の違うものを書いている。これが同一人物のスタイルかと思うのが結構あるが、やはり多様性が今一つに感じる。焦点をある程度絞って統一的な感じもするにはするが、それを崩さずに各コラム毎に別のコラムニストのものを用意してもらえたら多様でもっと有益だったのではないかと思う。著者がすでに他界されてしまっているのが残念だが、これらの英文を和訳できるような生徒たちに囲まれて幸せな教員生活を送られたことだろう。
持っているのは新書版。前半は見開き2ページ、後半は4ページに英文が伸びていく。4ページなら手頃な長さだ。上智大学および大学院の英文学の講義で使われたもののようだ。名詞構文の紐解き方や脚注の語彙解説などに文法やその他語学としての説明があったりするが、受験のような一文一文細かな英文理解という解説はしていない。
題材はコラムなので捻ったものがあるが、柴田元幸『翻訳教室』のような文学臭の強いものはない。むしろ社会人が英文雑誌なり、サイト記事なりを読むようなときによく出てきそうな英文が多い。さすが上智だけあって英語ができる人間が多いのだろう。和訳するところまではできるが、そのコラムニストのいいたいことまではわからないということで挙げられている。つまり、それぞれの構文分析などはできて当たり前で、問題はそこではない。だから、構文分析が中心にないと指摘するのは全くお門違い(『翻訳教室』と同様)。著者の翻訳実力は日本の英語の世界では有名だし、上智でも英語が得意な俊英たち(日本のトップクラス)を前に講義をしているわけで、要求しているものが全く違う。実際に中の解説も各パラグラフ毎に主に話の展開の仕方についてである。
長い英文は長いなりに入り組んだ展開をしているので、それらを解きほぐすことを目指している。翻訳志望の人は全訳が全部についているので著者と腕比べができる。この全訳に展開の手ほどきの結果が反映されていて、単純な和訳と異なることを認識できる。そのせいか、ぱっと見に受験参考書よりウケが悪いだろうし、本書の良さが見抜けないだろうと思う。
最難関は最後のラッセル・ベイカーのもの。これは難しい。著者も最初は読み切れなかったと言っている。大学院レベルと思われる。その他もさすが上智、教材としてレベルが高い。特に後半。話の内容そのものは為になるものは少ないが、アメリカ社会を覗き込むようなものばかりで、理解の助けになる。最後のものが読んで理解できるのであれば、TIMEなどを英語の鍛錬のために購読する必要はないだろう。それほどの実力があれば、TIMEの英文はあまりためにならないとわかるはずである。
大学受験のような視点から本書を読むと特に足しにもならないと、当初は評者もそう思えた。ところが英文を書くという段になると俄然ここでの展開の理解は有益だとわかる。難しい英文なら受験参考書の中にもたしかにある。それを活用するなら本書は不要と言えば不要だ。しかし、社会人としてまとまった英文を書くという場合に指標となるお手本が少数ではあるがまとまって本書にある。著者がそういう意識をしていたかどうかはわからないが、現代の英文の妙手たちの書き方を理解し、少しでも使えるようになってほしいとの思いがあったのではないかと。そういう意味で実力のある社会人向けと言える。
逆に、いつまでたっても入試からはみ出さずにうろちょろするのか、そこから抜き出てより広い世界に進むかを判断するマイルストーン的な書と言える。この領域の適切な書は意外にない。朱牟田夏雄のような誤訳もないように思うし、語彙力は脚注解説でさすがとわかる。本物というのは目立たないものだと思わせる1冊である。
東大閥でないからなのか、これだけ総合力に優れた教育者なのにとても損をされている気がする。よくあるように大学教員である筆者が受験参考書の類を書いていないこともあって、あまり評価していなかったのだが、それは単に自分がその外側にいただけだと読後に納得した。実務傾向と言っていいかと思う。
たった3作家でいくつも毛色の違うものを書いている。これが同一人物のスタイルかと思うのが結構あるが、やはり多様性が今一つに感じる。焦点をある程度絞って統一的な感じもするにはするが、それを崩さずに各コラム毎に別のコラムニストのものを用意してもらえたら多様でもっと有益だったのではないかと思う。著者がすでに他界されてしまっているのが残念だが、これらの英文を和訳できるような生徒たちに囲まれて幸せな教員生活を送られたことだろう。
2018年5月19日に日本でレビュー済み
英文学者の取り上げる文章はとかく文学が多く、一般実務で英語を使用する者にはなかなか手に取りづらいのですが、
本書は、エッセーや短い論説文を取り上げて、その読み方を示しています。
一つ一つの文章の「構成」を振り返って分析しているセクションは特に有用で、先にレビューいたしました、三森ゆりか著『外国語で発想するための日本語レッスン』(白水社)に紹介されていた、文章を分析的に読む読み方の実例になっていると思いました。
英文の読解において有益だった記述はたとえば以下のようなものがありました。
"suspicions"が複数形になっているのはなぜか。本来なら不可算名詞のはずだが、英語では、例えばfearsとかmisgivings
、あるいはhopes、expectationsのように、感情を表す名詞は、複数形を使うことが多い。(21頁)
tubes that are still operable 注目したいのは、この関係代名詞”that”である。関係代名詞の意味を的確に把握するには、接続詞を補ってみることが有効な場合が少なくない。この例ならtubes, although they are still operableと読み解くのである。(24頁)
名詞をただ名詞として読むのではなく、言外の主語や目的語を想定し、文章の形に読みほどいて理解するという、名詞読解の大原則 (26頁)
No laws will stop criminals 無生物主語の構文だ。主語を副詞節に、他動詞を自動詞に、目的語を新しい主語に置き換える工夫をすれば、「どんな法律を作ってみても、犯罪者はおもいどとまるものではない」という文意がきっちり読み解けるのではあるまいか。(40頁)
the bar 日本語のいわゆる「バー」、つまり酒類を出す店そのものではなく、いわゆるカウンターのこと。 (44頁)
no older than=as new as 一般にno₊比較級₊than の構文は、反対の同程度と覚えておくと便利だ。つまり、no more than=as little as(=only)
、no less than=as much asと考えればいい。(57頁)
different ...than "different"に続く前置詞は、from ばかりではなく、to(イギリス英語)やthan(アメリカ英語)も用いられるが、英・米語とも,後に(名詞ではなく)節が来る場合は、than が用いられることが多い。(64頁)
want lower taxes 英語では名詞を中心にして、「より低い税金を望む」という言い方をするが、日本語なら動詞を中心にして、「税金を下げるように望む」という言うところだろう。(91頁)
be making the detours 進行形には強調の効果、特に、繰り返して行われることに対する苛立ちなど、感情的にコミットした表現になる使い方がある。 例 I am telling the truth. 現に事実を言っているんだ。 (109頁)
be going to というよう表現は、単に近い未来のことを表すというばかりではなく、主語ノ意図ないしは主観的判断を暗示する場合が多い。(192頁)
以上です。
再版される際には196頁7行目の誤字を訂正なさるとよろしいと思います。
誤 「改種」
正 「各種」
本書は、エッセーや短い論説文を取り上げて、その読み方を示しています。
一つ一つの文章の「構成」を振り返って分析しているセクションは特に有用で、先にレビューいたしました、三森ゆりか著『外国語で発想するための日本語レッスン』(白水社)に紹介されていた、文章を分析的に読む読み方の実例になっていると思いました。
英文の読解において有益だった記述はたとえば以下のようなものがありました。
"suspicions"が複数形になっているのはなぜか。本来なら不可算名詞のはずだが、英語では、例えばfearsとかmisgivings
、あるいはhopes、expectationsのように、感情を表す名詞は、複数形を使うことが多い。(21頁)
tubes that are still operable 注目したいのは、この関係代名詞”that”である。関係代名詞の意味を的確に把握するには、接続詞を補ってみることが有効な場合が少なくない。この例ならtubes, although they are still operableと読み解くのである。(24頁)
名詞をただ名詞として読むのではなく、言外の主語や目的語を想定し、文章の形に読みほどいて理解するという、名詞読解の大原則 (26頁)
No laws will stop criminals 無生物主語の構文だ。主語を副詞節に、他動詞を自動詞に、目的語を新しい主語に置き換える工夫をすれば、「どんな法律を作ってみても、犯罪者はおもいどとまるものではない」という文意がきっちり読み解けるのではあるまいか。(40頁)
the bar 日本語のいわゆる「バー」、つまり酒類を出す店そのものではなく、いわゆるカウンターのこと。 (44頁)
no older than=as new as 一般にno₊比較級₊than の構文は、反対の同程度と覚えておくと便利だ。つまり、no more than=as little as(=only)
、no less than=as much asと考えればいい。(57頁)
different ...than "different"に続く前置詞は、from ばかりではなく、to(イギリス英語)やthan(アメリカ英語)も用いられるが、英・米語とも,後に(名詞ではなく)節が来る場合は、than が用いられることが多い。(64頁)
want lower taxes 英語では名詞を中心にして、「より低い税金を望む」という言い方をするが、日本語なら動詞を中心にして、「税金を下げるように望む」という言うところだろう。(91頁)
be making the detours 進行形には強調の効果、特に、繰り返して行われることに対する苛立ちなど、感情的にコミットした表現になる使い方がある。 例 I am telling the truth. 現に事実を言っているんだ。 (109頁)
be going to というよう表現は、単に近い未来のことを表すというばかりではなく、主語ノ意図ないしは主観的判断を暗示する場合が多い。(192頁)
以上です。
再版される際には196頁7行目の誤字を訂正なさるとよろしいと思います。
誤 「改種」
正 「各種」