中野翠さんですから、やっぱり、ちょっと、解説が少なかったですね。ただ、解説のセンスはさすが、と、思いました。もともと樋口一葉は好きでしたが、この本で、ますます好きになりました。
電子にもしてもらいたいものですが、あのレイアウトあってこそ、と、それもあるので電子化は難しいですかね。
中野さんに「バカでも楽しめる古典文学」を書いてもらいたいです。
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明治の文学 第17巻 樋口一葉 単行本 – 2000/9/1
闇桜,うもれ木,琴の音,やみ夜,大つごもり,たけくらべ,ゆく雲 他
- 本の長さ470ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2000/9/1
- ISBN-104480101578
- ISBN-13978-4480101570
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2000/9/1)
- 発売日 : 2000/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 470ページ
- ISBN-10 : 4480101578
- ISBN-13 : 978-4480101570
- Amazon 売れ筋ランキング: - 260,443位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 67位日本文学の全集・選書
- カスタマーレビュー:
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2001年2月21日に日本でレビュー済み
―文学は劇薬だ。読者とは、日常に飽きた精神病みの別名に他ならない。効き目のない本に目を通したことにより、つまらない時間の浪費をしたと憤る人を私は知っている。
にごりえ、たけくらべ・・・この絵巻物にこめられたものは、一葉の怨念である。文学にとりつかれ、命を切り売りした者の復讐の声である。世の退屈な書物に取り巻かれている哀れな読者よ!是非この劇薬のはいった杯を見事かたむけ、喉に灼けつくような痛みを味わうがいい。
にごりえ、たけくらべ・・・この絵巻物にこめられたものは、一葉の怨念である。文学にとりつかれ、命を切り売りした者の復讐の声である。世の退屈な書物に取り巻かれている哀れな読者よ!是非この劇薬のはいった杯を見事かたむけ、喉に灼けつくような痛みを味わうがいい。
2013年2月15日に日本でレビュー済み
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文語体と口語体の過渡期にある文章なので、スラスラ読むというわけにはいかないが、脚注が充実しているので当時の生活文化がよくわかる。このシリーズを通しての編集者の苦心に感謝。
2004年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
明治、大正の小説などを読むときに、難しいと感じることのひとつに、すでに私たちの周りから消えてしまった風情、風俗を理解することができない、ということがあります。
登場人物の描写に「唐桟ぞろいの着物に島田髷」とあっても、それらがどういうもので、そうした身なりがどんな人物を表しているのかが分からないのです。
この本では、本文の下の欄に図解と注釈があるので、その都度巻末を参照する手間がなく、とても便利で分かりやすくなっています。
またこの本には、一葉の小説のほかに、日記が抄録されています。一葉の日記は、日々の暮らしの記録というレベルのものではなく、その文章はとても美しく読み応えがあります。
登場人物の描写に「唐桟ぞろいの着物に島田髷」とあっても、それらがどういうもので、そうした身なりがどんな人物を表しているのかが分からないのです。
この本では、本文の下の欄に図解と注釈があるので、その都度巻末を参照する手間がなく、とても便利で分かりやすくなっています。
またこの本には、一葉の小説のほかに、日記が抄録されています。一葉の日記は、日々の暮らしの記録というレベルのものではなく、その文章はとても美しく読み応えがあります。
2009年6月28日に日本でレビュー済み
5000円札に描かれた樋口一葉の顔はしっていても、彼女がどんな文学作品を書いたのか、読んだ人はそれほど多くはあるまい。
一葉の文学については数限りない論説が書かれているので、ここで素人の私が一葉論を展開してもはじまらない。
あえて、この書物がどんな書物かについて書かせてもらうと、だれでも一葉文学を原文で読めるという利点がある。
まず、すべての漢字にはルビが降ってあるため、辞書を引く必要がない。
つぎに、書物の脚注に難しい明治の用語はすべてと言って良いほど説明がしてある。
さらに、用語説明には必要とあらば、一目見て分かるような図解がある。丸髷、高島田などの日本髪、建長垣、まがきなどの垣根類、数え上げたらきりがないが、将に眼で見て分かる明治風俗図鑑でもある。
この書物を足がかりにして、明治古典文学に親しもう。なお、本書には「にごりえ」「たけくらべ」「十三夜」「おおつごもり」などの名作のほか、一葉の日記の抜粋も収録されていて、半井桃水に対する一葉のもの狂おしいまでの恋心が良く分かるようになっている。
一葉の文学については数限りない論説が書かれているので、ここで素人の私が一葉論を展開してもはじまらない。
あえて、この書物がどんな書物かについて書かせてもらうと、だれでも一葉文学を原文で読めるという利点がある。
まず、すべての漢字にはルビが降ってあるため、辞書を引く必要がない。
つぎに、書物の脚注に難しい明治の用語はすべてと言って良いほど説明がしてある。
さらに、用語説明には必要とあらば、一目見て分かるような図解がある。丸髷、高島田などの日本髪、建長垣、まがきなどの垣根類、数え上げたらきりがないが、将に眼で見て分かる明治風俗図鑑でもある。
この書物を足がかりにして、明治古典文学に親しもう。なお、本書には「にごりえ」「たけくらべ」「十三夜」「おおつごもり」などの名作のほか、一葉の日記の抜粋も収録されていて、半井桃水に対する一葉のもの狂おしいまでの恋心が良く分かるようになっている。