横山先生の存在は、英語のハノンで知りました。Twitterで発信される内容から、英語の教育法に対するただならぬ信念を感じてはいましたが、その背景を本書で知りました。
私は商社に勤めており、海外のビジネスパーソンと接する機会はあります。中途である為にまだ駐在経験もなく、恥いることの多い日々ですが、先生の研究の一つの結晶である、英語のハノンを取り組みを通じて、日本人として恥じない英語を身に付けたいと強く思いました。
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英語バカのすすめ (ちくまプリマー新書) 新書 – 2020/3/6
横山 雅彦
(著)
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本気で英語力を身につけたいのなら、全身全霊を傾け、「英語バカ」になることだ。自称「英語バカ」の著者の学びの道のりを追い「学ぶ方法」とその意味を考える。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2020/3/6
- 寸法10.9 x 1.5 x 17.5 cm
- ISBN-104480683739
- ISBN-13978-4480683731
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2020/3/6)
- 発売日 : 2020/3/6
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4480683739
- ISBN-13 : 978-4480683731
- 寸法 : 10.9 x 1.5 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 317,186位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 271位外国語学習法・旅行会話集 (本)
- - 323位ちくまプリマー新書
- - 426位語学習得
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964年兵庫県生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了。筑波大学大学院博士課程哲学・思想研究科中退。専門は地域研究(アメリカ)、宗教史学。ECC外語学院一般英会話講師を経て、トフルアカデミー・ソフィア早慶予備校講師、SPS(スーパー・プレップ・スクール)英語科主任、東進ハイスクール・東進衛星予備校講師を歴任。独自に体系化した「横山雅彦のロジカル・リーディング®」による幅広い英語教育・言語論理教育を展開している。
横山雅彦のロジカル・リーディング公式サイト
http://logicalreading.jp
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月21日に日本でレビュー済み
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この本は英語だけでなく、他のことについても同様に頑張れば、道は、開かれるとものだという教訓を
得ました。
得ました。
2022年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英語学習の参考にと購入しましたが、全く参考になりませんでした。
他の著作が素晴らしいだけに残念です。
散々京都外国語大学時代のことを話しておきながら経歴に記載がないのも不思議です。
いずれにせよ手に取るだけ無駄です。
他の著作が素晴らしいだけに残念です。
散々京都外国語大学時代のことを話しておきながら経歴に記載がないのも不思議です。
いずれにせよ手に取るだけ無駄です。
2020年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同世代の先生の英語人生。当時の大学や予備校の英語学習状況のなかで「英語バカ」を生きる先生の姿のイメージ喚起され、私の学生時代とかさなって面白く一気に読みました。どんな分野でもバカになることに苦を感じない人間でないと一流にはなれないでしょう。たくさんの若い人にこういう本をたくさん読んで欲しい。
自慢話云々というレビューがいくつかありますがバカになれない二流三流の妬みだから、横山先生は気になさらない方がいいです。
自慢話云々というレビューがいくつかありますがバカになれない二流三流の妬みだから、横山先生は気になさらない方がいいです。
2020年3月11日に日本でレビュー済み
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本書は、英語勉強法といったような実用書や参考書ではなく、横山雅彦先生(勝手ながら先生と呼ばせて頂きます)の英語人生を事細かに記した自伝です。読後の感想としては率直に最高でした。
具体的な英語の勉強法が書かれているわけではありませんが、本書から英語の本質とはどういうものかを教えて頂きました。
英語の勉強と聞くと、どうしても英検やTOEICなど資格試験の勉強と結びつけてしまっていましたが、「TOEIC満点ではまるで使い物にならない。英検一級やTOEIC満点でやっと英語のプロの戸口に立つことができ、そこから本当の英語コミュニケーションが始まる」という言葉に身が引き締まる思いがしました。
本当の英語力を身につけたいのであれば、「英語バカ」になって英語と格闘すること。単純ですが、これが真理であると感じました。先生が特別な試験対策なしに英検一級やTOEIC満点を取れたのも英語が大好きで、長い間英語と格闘してきたから。
自分も英語が大好きです。英語を学ぶのではなく英語で学問をできるように勉学に励みたいと本書を読んで強く思いました。
一読の価値は大いにあります。
具体的な英語の勉強法が書かれているわけではありませんが、本書から英語の本質とはどういうものかを教えて頂きました。
英語の勉強と聞くと、どうしても英検やTOEICなど資格試験の勉強と結びつけてしまっていましたが、「TOEIC満点ではまるで使い物にならない。英検一級やTOEIC満点でやっと英語のプロの戸口に立つことができ、そこから本当の英語コミュニケーションが始まる」という言葉に身が引き締まる思いがしました。
本当の英語力を身につけたいのであれば、「英語バカ」になって英語と格闘すること。単純ですが、これが真理であると感じました。先生が特別な試験対策なしに英検一級やTOEIC満点を取れたのも英語が大好きで、長い間英語と格闘してきたから。
自分も英語が大好きです。英語を学ぶのではなく英語で学問をできるように勉学に励みたいと本書を読んで強く思いました。
一読の価値は大いにあります。
2020年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は最高によかったです。
ですが、著者横山雅彦さんがYouTube上でprefaceを「プリフェイス」と発音されているのを聞き、残念に思いました。「英語バカ」なのに、よくある学習者の間違いをしているのが、少し残念です。
ですが、著者横山雅彦さんがYouTube上でprefaceを「プリフェイス」と発音されているのを聞き、残念に思いました。「英語バカ」なのに、よくある学習者の間違いをしているのが、少し残念です。
2020年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の「英語ひとすじの道」と言ってもよい、自らの英語を如何に高めて来たかを赤裸々に記した本(空手の師範でもあられ、空手の道についても記載はあるけれど)。著者と同年代の小生にとっては、本当にいろいろ重なるところが多く、東後勝明先生と松本道弘先生に私淑した世代の者にとっては、「嗚呼、我らの世代の『英語バカ』此処にあり!」と、読了後本当に感動した。主張されるところに全面的に同意する。特に、著者が述べておられるように、東後・松本両先生のようなオールラウンドなロールモデルがいなくなった今、自分(=著者)が学生達のロールモデルになりたい!と志を立てられている著者を心から尊敬するし、応援するし、ついていきたいと思わせてくれた。小生のような、市井の、中年の、英語関連の仕事はしておらず著者の一億分の一ぐらいしか英語を勉強していない・・・けれど多少は残る向上心を持ち続けている者にとって、十分な動機付けとなった。よくぞ本書を執筆してくれたと思う。本棚にある数多くの英語の達人と称される先生方の自伝的書籍の隣に、しっかり並べさせていただく。
2020年12月3日に日本でレビュー済み
今でも思い出しますね。
2002年の夏季講習の【地上最強の英文速読マラソンゼミ】。
10日間(2週間)で普通の予備校の2年分の英文読解を行う講習ですね。
ほんと、授業は緊張感があって、脱落者も出る、前日は、眠れないぐらい怖い授業でした。あの頃は、受験業界、予備校業界が、バブルでしたね。今は書店の参考書コーナを見ても、何か暗く感じますね。受験知識が、
完全にイキイキさを失っている感じがしますね。
受験生が、この20年で半分近く減っているからもあるでしょうし、教育の最終先である日本の大学が、もうグローバル化の波に完全に対応出来ずにいるからでしょう。東大の凋落は、もう目を当てられないぐらい酷いですね。
世界で最も勉強をしない大学生、社会人が、これほど大量に出現している国は、他にはありません。
これは、英語云々というより、日本の近代化、戦後の在り方、日本人の行動様式が、もう世界的な変化に対応できていないからでしょう。若い人は全く知らないでしょうが、かつて日本の経済は世界の20%近くを占める経済大国(今の中国と同じくらい経済的な影響力がありました)でした。それが、たったの30年で6%と3分1近くになってしまいました。
どうして、こんな短期間に日本が衰退してしまったのか、
その一つのヒントとして、日本人の英語学習を考えることは、
これから、自分がよりよく生きる上でも、非常に有効な示唆を与えてくれると思います。
その真っ只中にいた横山先生の話しは、非常に価値があると思います。
この本は、横山先生の自伝です。
いやはや、凄まじい内容です。
これを読むと、気分が高揚して、「自分も英語を極めるぞ!」とか「何かを死ぬ気でやるぞ」と、
一種のカンフル剤になるはずです。
ただ、甘くないですよ(笑)
10日間連続で、毎日15時間ぐらい英文を読むことはできますが、
これを3年間毎日できますか?10年ぐらいかもしれません、っていうレベルですね。
それも、読む英文は、滅茶苦茶、難しい。日本語でも読んでも、大変な内容です。
横山先生は、一種の求道者だと思います。
この著作で横山思想のバックグランドが、少しわかった気がします。
何か自身に戒律があるんじゃないかというぐらい、、、
おそらくは、横山先生にとっての英語の学習は、宗教的な行為に近いものだと思います。
そういう事情を知らないで、マネをすると、大変ですよ(笑)。
私も、中国語を数年間、毎日、毎日、何時間も音読練習、読解練習しましたが、
ほんと、狂いそうでした(笑)。大学教授などのインテリは、
これに似たようなことをずっと続けるわけですから、
ほんと、凄いと思います。
好きなことを、ずっと人間はできません。
好きなことも、やり続ければ、必ず飽きます。
それでも、やる、やる、やる、そして、もうこれ以上できないぐらいやる、
そして、またやる(笑)、これできますか?って話しですね。
勉強もして、バイトもして、恋愛もして、旅行にもいって、、、なんてやっていたら、
まず無理ですね。ただ、本当に学問したいなら、求道者になるしかないのかもしれません、
ただ、それでも、食べていける人は、ほんのわずかです。
今の日本は、少子高齢化、大学も今後20年間で半分は倒産するでしょうから、
教授職も、もう安定とは言えません。
教授も失業したら、ルンペンです。
他に就職先を見つけることは困難でしょう。
その点、横山先生は、予備校という、人気商売、実力で生き抜いてきた人ですから、
全く大丈夫ですね。
日本の大学のレベルは、この20年間で、アジアのその他の大学と比べても、
非常にレベルが下がっています。アジアの優秀な留学生は、
まず、東大、京大には来なくなりました。
この先、より顕著になるでしょう。
ほんとのプロフェッショナルになるには、犠牲にすることは、ほんと多いですね。
横山先生の自伝を読んで、また自分の経験からも、そう感じます。
個人的には、横山先生の英語に対する情熱には本当に感服しました。
日本で英語を必要としているのは、本当に少ない、なのに、皆勉強しなくてはいけない、
勉強しても、使う機会が少ない、よほど意識的に使う機会を生み出さないと、難しい。
アジアの他の国々とは、近代化の仕方が全然違いますからね。
横山先生が指摘する通り、日本の近代化の核心は、
西洋諸国の近代化に必要とされた諸概念を、日本では、日本語を変えて表現し、現代文として、
日本人に教育したことですね。横山先生は、博士課程までの授業を母国語で受けられ、
必要とされる文献があるのは日本だけと言いますが、今ならば、中国もあります。
また、中国の大学の方が、日本よりも遥かにレベルが高いです。
もし、日本で英語が必要とされるならば、書店に洋書が並んでいるはずですよね。
しかし、書店に並んでいるのは、英語の学習方法や、それに関わる自己啓発、
TOEIC,TOEFLなどの資格参考書ばかりですね。日本人の英語力は、
アジアでは最下位に近い、これは、色んな見方がありますが、やはり社会的環境が影響していると思います。
私は長いこと外国で暮らしていましたから、日本に帰る度に面喰いますね、
ほんと、日本って外国語を使う環境にないと思います、それなのに、
なぜか、英語を勉強しなければいけない(と思ってる)。
たくさんの人が勉強しているが、外国語能力は、非常に低い。
私は洋書や中国語書籍を読むのが、一種、趣味化してるので、当たり前に外国語に触れますが、
欲しい本は書店にないので、Amazonや丸善に行って買い求めるしかありません。
ほんと、お金がかかります。でも需要がないのだから、仕方ないです。
需要がないのに、「英語を勉強する人」だけは、たくさんいる。
ほんと、わけわからないですね、日本の環境は。
日本は、英語のための英語ビジネスが、とんでもない規模ありますが、
これは、一種のコンプレックス産業じゃないかと思うぐらいです。
「英語をしゃべれないといけない、カッコ悪い」、
「TOEIC700点はないと、就活できない」っていう理由で「英語を勉強しなくちゃいけない」って感じですね。
この動機ならば、大学受験と同じですよね。
日本の大学生の学習時間は、世界最低なことは有名ですが、
受験に受かることが目的化しているからでしょう。これって、英語を学ぶ動機と同じですね。
果たして、自分がよりよく生きていく上で、その動機は適切なのかよくよく考えた方がいいかもしれません。
何でもそうですが、技能習得として1万時間ぐらい時間がかかります。
毎日3時間必死に練習をして、10年かかる計算です。
英語が本当にできるようになりたいなら、もちろんいいですが、なぁなぁで、
やっても、時間の無駄だと思います。
横山先生が言うように、戦後、日本人の英語力がピークだったのは70年代頃だと思います。
「アメリカに学ぶ」をスローガンに、多くの人が英語を学習したと思います。
今は、もう日本人には、学ぶロールモデルがなくなってしまいました。
それは、日本の国家しかりです。
大学受験のため、TOEICのため、キャリアアップのため、
これらは、非常にわかりやすい功利的な理由です。
果たして、この動機で、長く学習できて、自分の成長を味わえるでしょうか?
私はこの本を読んで、横山先生は、自分が人生をかけて臨んだ英語学習を通して、「自分の生き方」を、
若者に伝えたいんだと思いました。なぜなら、そういうオトナは、絶滅危惧種ですからね。
そういうオトナというのは、「主体的に自信を持っているオトナ」のことです。
周囲にいるオトナは、皆一様に自信がなく、○○をやると、良いことあるよ、頭よくなるよ、受験に受かるよ、
モテるよ、、、就活に有利だよ、そんなこという人ばかり、でもその人自身は、全然魅力的じゃない。
全く学習回路がない人が、ごまんといるのが日本です。
そのくせ、他人の批判や蹴落とすのは、一流です。
若者も、大人も、ある意味、絶望しているのでしょう、
そんな状況を少しでも打破したい、そんな思いで、
この書籍を書いたんじゃないかと思いました。
これは、一種、思想書に近い。平易な文で、読むのは簡単ですが、
横山思想の真髄は、武道や仏教にも通じているので、その「道」は、
険しいと思いますね。ただ、非常に面白かったです。
2002年の夏季講習の【地上最強の英文速読マラソンゼミ】。
10日間(2週間)で普通の予備校の2年分の英文読解を行う講習ですね。
ほんと、授業は緊張感があって、脱落者も出る、前日は、眠れないぐらい怖い授業でした。あの頃は、受験業界、予備校業界が、バブルでしたね。今は書店の参考書コーナを見ても、何か暗く感じますね。受験知識が、
完全にイキイキさを失っている感じがしますね。
受験生が、この20年で半分近く減っているからもあるでしょうし、教育の最終先である日本の大学が、もうグローバル化の波に完全に対応出来ずにいるからでしょう。東大の凋落は、もう目を当てられないぐらい酷いですね。
世界で最も勉強をしない大学生、社会人が、これほど大量に出現している国は、他にはありません。
これは、英語云々というより、日本の近代化、戦後の在り方、日本人の行動様式が、もう世界的な変化に対応できていないからでしょう。若い人は全く知らないでしょうが、かつて日本の経済は世界の20%近くを占める経済大国(今の中国と同じくらい経済的な影響力がありました)でした。それが、たったの30年で6%と3分1近くになってしまいました。
どうして、こんな短期間に日本が衰退してしまったのか、
その一つのヒントとして、日本人の英語学習を考えることは、
これから、自分がよりよく生きる上でも、非常に有効な示唆を与えてくれると思います。
その真っ只中にいた横山先生の話しは、非常に価値があると思います。
この本は、横山先生の自伝です。
いやはや、凄まじい内容です。
これを読むと、気分が高揚して、「自分も英語を極めるぞ!」とか「何かを死ぬ気でやるぞ」と、
一種のカンフル剤になるはずです。
ただ、甘くないですよ(笑)
10日間連続で、毎日15時間ぐらい英文を読むことはできますが、
これを3年間毎日できますか?10年ぐらいかもしれません、っていうレベルですね。
それも、読む英文は、滅茶苦茶、難しい。日本語でも読んでも、大変な内容です。
横山先生は、一種の求道者だと思います。
この著作で横山思想のバックグランドが、少しわかった気がします。
何か自身に戒律があるんじゃないかというぐらい、、、
おそらくは、横山先生にとっての英語の学習は、宗教的な行為に近いものだと思います。
そういう事情を知らないで、マネをすると、大変ですよ(笑)。
私も、中国語を数年間、毎日、毎日、何時間も音読練習、読解練習しましたが、
ほんと、狂いそうでした(笑)。大学教授などのインテリは、
これに似たようなことをずっと続けるわけですから、
ほんと、凄いと思います。
好きなことを、ずっと人間はできません。
好きなことも、やり続ければ、必ず飽きます。
それでも、やる、やる、やる、そして、もうこれ以上できないぐらいやる、
そして、またやる(笑)、これできますか?って話しですね。
勉強もして、バイトもして、恋愛もして、旅行にもいって、、、なんてやっていたら、
まず無理ですね。ただ、本当に学問したいなら、求道者になるしかないのかもしれません、
ただ、それでも、食べていける人は、ほんのわずかです。
今の日本は、少子高齢化、大学も今後20年間で半分は倒産するでしょうから、
教授職も、もう安定とは言えません。
教授も失業したら、ルンペンです。
他に就職先を見つけることは困難でしょう。
その点、横山先生は、予備校という、人気商売、実力で生き抜いてきた人ですから、
全く大丈夫ですね。
日本の大学のレベルは、この20年間で、アジアのその他の大学と比べても、
非常にレベルが下がっています。アジアの優秀な留学生は、
まず、東大、京大には来なくなりました。
この先、より顕著になるでしょう。
ほんとのプロフェッショナルになるには、犠牲にすることは、ほんと多いですね。
横山先生の自伝を読んで、また自分の経験からも、そう感じます。
個人的には、横山先生の英語に対する情熱には本当に感服しました。
日本で英語を必要としているのは、本当に少ない、なのに、皆勉強しなくてはいけない、
勉強しても、使う機会が少ない、よほど意識的に使う機会を生み出さないと、難しい。
アジアの他の国々とは、近代化の仕方が全然違いますからね。
横山先生が指摘する通り、日本の近代化の核心は、
西洋諸国の近代化に必要とされた諸概念を、日本では、日本語を変えて表現し、現代文として、
日本人に教育したことですね。横山先生は、博士課程までの授業を母国語で受けられ、
必要とされる文献があるのは日本だけと言いますが、今ならば、中国もあります。
また、中国の大学の方が、日本よりも遥かにレベルが高いです。
もし、日本で英語が必要とされるならば、書店に洋書が並んでいるはずですよね。
しかし、書店に並んでいるのは、英語の学習方法や、それに関わる自己啓発、
TOEIC,TOEFLなどの資格参考書ばかりですね。日本人の英語力は、
アジアでは最下位に近い、これは、色んな見方がありますが、やはり社会的環境が影響していると思います。
私は長いこと外国で暮らしていましたから、日本に帰る度に面喰いますね、
ほんと、日本って外国語を使う環境にないと思います、それなのに、
なぜか、英語を勉強しなければいけない(と思ってる)。
たくさんの人が勉強しているが、外国語能力は、非常に低い。
私は洋書や中国語書籍を読むのが、一種、趣味化してるので、当たり前に外国語に触れますが、
欲しい本は書店にないので、Amazonや丸善に行って買い求めるしかありません。
ほんと、お金がかかります。でも需要がないのだから、仕方ないです。
需要がないのに、「英語を勉強する人」だけは、たくさんいる。
ほんと、わけわからないですね、日本の環境は。
日本は、英語のための英語ビジネスが、とんでもない規模ありますが、
これは、一種のコンプレックス産業じゃないかと思うぐらいです。
「英語をしゃべれないといけない、カッコ悪い」、
「TOEIC700点はないと、就活できない」っていう理由で「英語を勉強しなくちゃいけない」って感じですね。
この動機ならば、大学受験と同じですよね。
日本の大学生の学習時間は、世界最低なことは有名ですが、
受験に受かることが目的化しているからでしょう。これって、英語を学ぶ動機と同じですね。
果たして、自分がよりよく生きていく上で、その動機は適切なのかよくよく考えた方がいいかもしれません。
何でもそうですが、技能習得として1万時間ぐらい時間がかかります。
毎日3時間必死に練習をして、10年かかる計算です。
英語が本当にできるようになりたいなら、もちろんいいですが、なぁなぁで、
やっても、時間の無駄だと思います。
横山先生が言うように、戦後、日本人の英語力がピークだったのは70年代頃だと思います。
「アメリカに学ぶ」をスローガンに、多くの人が英語を学習したと思います。
今は、もう日本人には、学ぶロールモデルがなくなってしまいました。
それは、日本の国家しかりです。
大学受験のため、TOEICのため、キャリアアップのため、
これらは、非常にわかりやすい功利的な理由です。
果たして、この動機で、長く学習できて、自分の成長を味わえるでしょうか?
私はこの本を読んで、横山先生は、自分が人生をかけて臨んだ英語学習を通して、「自分の生き方」を、
若者に伝えたいんだと思いました。なぜなら、そういうオトナは、絶滅危惧種ですからね。
そういうオトナというのは、「主体的に自信を持っているオトナ」のことです。
周囲にいるオトナは、皆一様に自信がなく、○○をやると、良いことあるよ、頭よくなるよ、受験に受かるよ、
モテるよ、、、就活に有利だよ、そんなこという人ばかり、でもその人自身は、全然魅力的じゃない。
全く学習回路がない人が、ごまんといるのが日本です。
そのくせ、他人の批判や蹴落とすのは、一流です。
若者も、大人も、ある意味、絶望しているのでしょう、
そんな状況を少しでも打破したい、そんな思いで、
この書籍を書いたんじゃないかと思いました。
これは、一種、思想書に近い。平易な文で、読むのは簡単ですが、
横山思想の真髄は、武道や仏教にも通じているので、その「道」は、
険しいと思いますね。ただ、非常に面白かったです。