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戦略外交原論 単行本 – 2011/4/1

4.4 5つ星のうち4.4 20個の評価

国家戦略の基本となる外交。国益をどう守るか、国際環境をどのように読めばよいのか、日米同盟をどうとらえれば良いのか――。日本に必要な戦略的外交の思考法を第一線の外交官が体系的に解説する待望のテキスト。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2011/4/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/4/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 498ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4532134056
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4532134051
  • 寸法 ‏ : ‎ 15 x 3 x 21 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 20個の評価

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兼原 信克
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カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は、世界経済史を中心に読み漁ってきたが、近現代史をここまで掘り下げた本に出合ったことはなかった。お見事、の一語に尽きる。
中国のジセダイの若者に、是非読んでほしいと、読んでいて何度も思った。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年10月12日に日本でレビュー済み
一読しかしていなくてコメントするのは著者に申し訳ないが非常に面白かったのであえて筆をとった。
国際情勢を歴史的、大局的に把握していること、とくに欧米の歴史をゲルマン人の歴史で捉え、日本の歴史と比較する著者の視点には共感をおぼえる。
日本を取り巻く国際情勢の現状と今後についての認識、これからの日本にとって日米同盟が死活的な重要性をもつ理由、積極的な平和外交推進の必要性などは、日本の安全保障に関する議論の出発点として誰もが認識を共有しておくべき教科書的な価値がある。
著者は、日本の外交戦略は、普遍的な倫理基盤の上に立った普遍的な価値観がなければならないとう。そしてその価値観は、法の支配、人間の尊厳、基本的人権、権力の分割、普通選挙、国家間の暴力の否定、市場経済と自由貿易、とりわけ民主主義制度であるというが、同感である。
著者は、これらの価値観は、欧米諸国の啓蒙思想と抵抗者の闘争の歴史を経て結実したものではあるが、人間集団の自己保存の本能からでてくる「良心」に源を発するものなので、日本の古典にも同じような発想を見ることができ、人類に共通する普遍的な価値観になりうるという。
その上で著者は、欧米先進国と共有するこの価値観を新興後発工業国に対して広めること、つまり関与政策をすすめることがこれからの日本の対中、対ロシア外交の基軸になるという。

しかし、この点については一考する必要があるように思う。
外交には相手がある。日本人が自分は欧米先進国と価値観を共有していると思っていても、欧米諸国の側が日本と価値観を共有していると考えるかどうかはわからない。これまでの経験からすれば、国益が鋭く対立した場合、日本は民主主義の国ではない、日本は異質な国であると見られる可能性が高い。
また、欧米諸国はいままで民主主義や人権などの価値観を国際関係で自分たちの国益を実現するための政治的なイデオロギーとしてつかってきた。そのような欧米の価値観を日本が口にする場合には、新興後発工業国からはより強い反発を招くのではないだろうか。
一般的に日本人はとかく自らの価値観を欧米人のそれと同一視する傾向がある。違いを主張することはほとんどない。日本人は、日本人自身が外部からどう見られているかをあまり知らないし、また、欧米人とは違う日本人自身の姿を客観的に説明することができるほどには自分のことをわかってはいない。
戦略的外交を考える場合、日本は本当に欧米と価値観を共有しているのかどうか。日本人の考えは欧米人とどこが違い、どこが同じで、それが良いことなのか、悪いことなのかを明らかにする必要があるように思う。
目指す外交の方向は倫理の実現であり、民主主義等の普遍的価値観の普及であるにしても、それを日本の外交として推進するにあたっては、欧米との価値観の同一性を前提にして出発するよりも、欧米とは違った日本人らしいものの見方、考え方、価値観を示した外交を展開する必要があるのではないだろうか。
著者の東西の古典についての知識の豊富さには敬服する。しかし、国際社会に貢献することのできるような欧米とは違う日本人の価値観について触れられていないのは残念だ。これは難しい課題であるが、それこそ読者が、そして国際社会が期待していることなのではないだろうかと思う。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年7月16日に日本でレビュー済み
骨太で知的刺激に満ちた、これまでにない戦略論だ。

本書は早稲田での講義録がベース。日本に国家戦略がなかった理由、
そして自分の頭で考えないと国の存立が危ないことがよくわかるし、
考えるための基礎知識も提供してくれる。この30年さまざまな外交論を読んだが、
本書は頭一つ抜けた画期的な本だ。「現役の外務省幹部がここまで言っていいの?」
というラディカルで本質的な発言が随所にある。厳しい使命感だけでなく
不思議な明るさも感じさせる本だ。分厚いが、読者に対する配慮がある。
「横綱、大関」、「米軍だけが相手にパンチを打ちこめる」などのたとえがあり、
縦横無尽ながら経験に裏打ちされた議論は掛け値なしに面白い。

「平和憲法があるから平和」的幻想は論外として、「日本は端っこでいい」的現状追認でも、
アジアに唾するだけでも、日本は更に沈む。「とにかくアングロサクソンと組め」では不足。

世界情勢が見えていない東京、一方で海千山千の各国、その狭間の現場で戦う外交官は、
初めから安全な場にいる研究者や政治家と鍛えられ方が違う。
マキャベリもジョージ・ケナンも外交官だった。
「日本の重さと軽さを知っている」著者のような勉強家が日本外務省に多いと信じたい。
政治家が思いつきや人気取りで外交を動かすと困る。外交は他人事でなく、
我々や次世代の幸不幸を左右するからだ。
役人たたきのポピュリズムに我々日本国民は浮かれてはいけないはずだ。
経験豊富で視野の広い実務者のほうを私は信頼する。

細かい点では注文もある。主題でない哲学論(孔子孟子や仏教)や歴史論がやや過剰で
読みにくいところもあるが、本書の価値を損ねるものでは全くない。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年4月15日に日本でレビュー済み
 本書は、現役の外交官がその30年間の外交活動を総括し纏め上げものである。外交を志す人だけでなく、これからの日本の将来を真摯に考える全ての人が目を通すべき、思想史、政治史、政治学、国際法、国際関係論に関わる本である。

 著者は、学者ではなく「外交の現場で200近い国々の人々を相手にしている」(181頁)実務家でありながら、広く古今東西の思想に言及しつつ、人間社会の認識論から国際情勢の現実と歴史・価値観に触れた上で、具体的な日米同盟の運用、対中・対ロ政策に見事に論及している。講義の後に学生から何時間も質問攻めにあったとのことで、外交の最前線の経験をもち幅広い見識を有する著者と知的交流の時間を過した学生諸氏が本当にうらやましい。

 ただ、戦後65年の間に、警察予備隊が自衛隊に変わり、防衛庁が防衛省に改称されている中で、「戦争放棄」を第2章で堂々と掲げる平和憲法を有するわが国の国家公務員である著者が、ガンジーの絶対平和主義を「現実の安全保障政策としては、無責任」と退け、日本の平和主義について「平和を実現する手段に関する議論が欠落した精神論」(301頁)と断じている点について、平和主義を目指す人々は、これを踏まえた上で理論武装すべきであろう。

 敢えて難点を指摘すれば、著者自身も「現代戦では、開戦から十数分で数多くのミサイルが政経中枢や軍事施設に向かって飛来する」としながら、将来の日本周辺の有事は「島嶼や海洋権益を奪い合うローカルな海戦と空戦が主体となる」(426頁)として、紛争がエスカレートして日本の商船を狙うようになると論じている点は、現在ロシアも中国も北朝鮮も首都東京及び日本各地の原子力発電所を十分に攻撃できるミサイルを有している時代に、「竹槍」で本土決戦を訴えた旧日本軍の時代錯誤の主張とダブって思えるのだが、どうであろうか。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年3月17日に日本でレビュー済み
安全保障、日本の伝統的価値観について、国益とは何か?日本の戦略とはどうあるべきか?国家の安全とは何か?簡潔に書かれていて読みやすい。倫理の欠落した日本の国際政治論など、読み応えがあります。外交の技術、戦略眼を磨くためには絶対に必要なことがたくさん書かれています。久しぶりに素晴らしい本が読めて嬉しかったです!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年7月6日に日本でレビュー済み
本名にあるように戦略について書かれており、やはり「我が国の戦略の欠如」が指摘されています。

第一部に「国益とは何か」とあり、国の安全、繁栄、価値観について述べられているますが、まさしく、「日本としての価値観」を日本人全体として共有化することが必要だと考えます。
私は、現憲法に価値観がすでにあると考えており、これから起きるであろう是非とも憲法の議論の中で国全体として「日本としての価値観」を考えるべきだと思います。
注:今国会で参議院にも憲法改正を議論する憲法審査会が設置され、また、民主党内にも県境調査会が設置されたところ。憲法改正の議論が動き出しそうな状況です。

あと、個別の分野毎・国毎の外交政策が書かれていますが、外交白書から外れていないのはやはり現役外交官が書かれたからでしょうか。

本書を読んで感じたのは、著者の哲学、特に東洋哲学に関する知識です。
ヨーロッパの外交官と会うと、歴史や哲学を勉強した外交官が非常に多い印象があります。著者は法学部出身なのでおそらく独学で哲学などを学んだと思います。私も自分なりに哲学が好きで勉強していますが、著者のカバーしている範囲の広さには驚かされました。
私もまだまだ勉強が足りないと痛感した次第です。

本書や孫崎先生、薮中元外務次官をはじめ現場を経験された外交官が書く外交論が増えていることはいいことだと思います。しかしながら、やはり学術的な分析も重要であり、現場と論理がKる馬の両輪にならなければ著者が指摘する「戦略」は生まれないでしょう。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年8月27日に日本でレビュー済み
佐藤優氏が「君たち知っておくべきこと」の中で指摘しているように、この本には事実誤認が多々あります。なんで校閲が通ったのでしょう。。
こういう間違いだらけの本が普通に出版され、大学の講義でも使われているということを知るにはいいサンプルでしょう。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年11月8日に日本でレビュー済み
宗教改革はイタリアから起こった!?
「15世紀にはスフやザヴォナローラが…」
名誉革命ののちにマグナカルタ!?
ルネサンスと宗教改革を間違えたにですかね。そもそも宗教改革ってドイツからじゃ…
スフってどなたですか?もしかしてヤン・フスのことですか?
1215年の出来事が1689年の名誉革命の後に起こるそうです。
今風に言うと民主党への政権交代の後に武家諸法度が定められた感じですかねw
もうこの辺まで来ると、出版社チェックが入っているのか疑うレベルです。
もう、煽ってくれと言わんばかり。
内容に関しては自分の視点が増えたので読んでマイナスにはならなかったです。
ただ、ここで挙げた明らかなミスに腹が立つ方は最後まで読めないでしょう。
25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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