世界と日本の政治経済の直面する現状と課題が軽妙な調子でわかりやすく解説されています。
レベルも易しすぎず難しすぎず適切です。特に経済分野の分析はさすが日経の記者らしく詳細で参考になりました。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
世界経済まさかの時代 単行本 – 2016/10/1
滝田 洋一
(著)
人生には3つの坂がある。上り坂、下り坂、そして「まさか」だ。小泉元首相はこう喝破しました。
今、日本と世界を襲っているのはその「まさか」の連続です。
まれにしか起こらないが、いざ発生すると甚大な損害をもたらすリスクを、経済の世界では
「テール・リスク」と呼びます。テールとは統計分布のしっぽの部分のこと。異常気象が頻発するよ
うに、相次いでいる「まさか」は、このテール・リスクにほかなりません。
国境を越えてヒト、モノ、カネが自由に行き来する、グローバリゼーションは、いま大きな曲が
り角に差しかかっています。経済成長は鈍化し、貿易は足踏みを続けています。経済成長を促すは
ずの生産性の伸びは停滞、ちょっとしたショックで経済は下振れしやすいのに、政策の足並みは
そろいません。我が国は不確実性がますます高まる世界で、どのような活路を求めていけばよいのでしょうか?
本書は日本を取り巻く経済問題について、政治や社会のうねりも見定めながら、腑分けしようとするもの。
前著『世界経済大乱』から半年間に起きた様々な出来事を、事実とデータに基づいて分析し、次の展
開の見取り図を示します。
目 次
第1章 「Brexit」から始まるまさか
第2章 「ヘリマネ狂想曲」のまさか
第3章 「中国の脅威」のまさか
第4章 「脱グローバル化」のまさか
第5章 「課題先進国・日本」のまさか
今、日本と世界を襲っているのはその「まさか」の連続です。
まれにしか起こらないが、いざ発生すると甚大な損害をもたらすリスクを、経済の世界では
「テール・リスク」と呼びます。テールとは統計分布のしっぽの部分のこと。異常気象が頻発するよ
うに、相次いでいる「まさか」は、このテール・リスクにほかなりません。
国境を越えてヒト、モノ、カネが自由に行き来する、グローバリゼーションは、いま大きな曲が
り角に差しかかっています。経済成長は鈍化し、貿易は足踏みを続けています。経済成長を促すは
ずの生産性の伸びは停滞、ちょっとしたショックで経済は下振れしやすいのに、政策の足並みは
そろいません。我が国は不確実性がますます高まる世界で、どのような活路を求めていけばよいのでしょうか?
本書は日本を取り巻く経済問題について、政治や社会のうねりも見定めながら、腑分けしようとするもの。
前著『世界経済大乱』から半年間に起きた様々な出来事を、事実とデータに基づいて分析し、次の展
開の見取り図を示します。
目 次
第1章 「Brexit」から始まるまさか
第2章 「ヘリマネ狂想曲」のまさか
第3章 「中国の脅威」のまさか
第4章 「脱グローバル化」のまさか
第5章 「課題先進国・日本」のまさか
- 本の長さ220ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2016/10/1
- 寸法11 x 1.2 x 17.4 cm
- ISBN-104532263220
- ISBN-13978-4532263225
商品の説明
出版社からのコメント
世界と日本の「テール・リスク」を徹底分析!
◎Brexit(英EU離脱)の番狂わせを予感していた麻生財務相
◎経営不安を指摘されたドイツ銀CEOを直撃
◎バーナンキは日本にヘリコプターマネーを勧めたのか
◎破裂しそうでしない日銀のバランスシートの「まさか」
◎迎撃ミサイル配備で韓流スターを締め出した中国
◎米白人中年の死亡率だけが上昇している異常事態
◎アベノミクスに似ているトランプの経済政策
◎生活は「満足」だが、懐具合は「不満」の日本人
「ありえない」事態が次々と発生する世界を、ボーン・上田賞受賞の
日経編集委員が読み解きます。好評の『世界経済大乱』第2弾。
◎Brexit(英EU離脱)の番狂わせを予感していた麻生財務相
◎経営不安を指摘されたドイツ銀CEOを直撃
◎バーナンキは日本にヘリコプターマネーを勧めたのか
◎破裂しそうでしない日銀のバランスシートの「まさか」
◎迎撃ミサイル配備で韓流スターを締め出した中国
◎米白人中年の死亡率だけが上昇している異常事態
◎アベノミクスに似ているトランプの経済政策
◎生活は「満足」だが、懐具合は「不満」の日本人
「ありえない」事態が次々と発生する世界を、ボーン・上田賞受賞の
日経編集委員が読み解きます。好評の『世界経済大乱』第2弾。
著者について
滝田 洋一
日本経済新聞編集委員
81年慶応大学大学院卒。同年日本経済新聞社入社。金融部、チューリヒ支局、経済部編集委員、論説副委員長、米州総局編集委員などを経て現職。2008年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。
日本経済新聞編集委員
81年慶応大学大学院卒。同年日本経済新聞社入社。金融部、チューリヒ支局、経済部編集委員、論説副委員長、米州総局編集委員などを経て現職。2008年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2016/10/1)
- 発売日 : 2016/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 220ページ
- ISBN-10 : 4532263220
- ISBN-13 : 978-4532263225
- 寸法 : 11 x 1.2 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,291,115位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,866位経済学・経済事情
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前著書から読んでいますが、中々充実した記事で、この本も参考になりました、これからも、この著者の本を続けて読みたいと思っております。
2016年12月30日に日本でレビュー済み
イギリスのEU離脱、トランプ米大統領……これらはみな「想定外」だった。
しかしいま世界では、それが連続して起きている。
こういう「まさか」の事態が現実になる世界経済の変化をコンパクトにまとめている。
尖閣列島沖へ中国漁船が集まる事態、
日銀が「ヘリコプターマネー」に接近していること……
こういったタイムリーな話題にも触れており、説得力もある。
また、日本の人口減少を「最大の問題」と捉え、
これを何とかしないと……という解説もしっかりしている。
ただ、この問題に関しては著者の言うとおりではあるのだが、
よほどのことを実行しないと人口減少に歯止めはかからないと
私は個人的に思っているが……。
いずれにせよ、好著である。
しかしいま世界では、それが連続して起きている。
こういう「まさか」の事態が現実になる世界経済の変化をコンパクトにまとめている。
尖閣列島沖へ中国漁船が集まる事態、
日銀が「ヘリコプターマネー」に接近していること……
こういったタイムリーな話題にも触れており、説得力もある。
また、日本の人口減少を「最大の問題」と捉え、
これを何とかしないと……という解説もしっかりしている。
ただ、この問題に関しては著者の言うとおりではあるのだが、
よほどのことを実行しないと人口減少に歯止めはかからないと
私は個人的に思っているが……。
いずれにせよ、好著である。
2016年10月26日に日本でレビュー済み
想定外のことが起こることをテールリスクというらしいが、
それを「まさか」という言葉であらわし、世界経済のリスクに警鐘を鳴らしている。
黒田総裁が強く否定するヘリコプターマネーに日銀が接近している、
まさかの危うさを指摘している点は注意すべきだ。
日銀がヘリコプターマネーをやれば、バランスシートの破裂が起こるかもしれないのだ。
最後に、日本の最大の問題は人口減少であり、
人口減少に歯止めをかけ、労働生産性を上げるしか道はないと締めくくる。
当たり前のことだが、それをやらない歴代政権は肝に命じる必要があるだろう。
それを「まさか」という言葉であらわし、世界経済のリスクに警鐘を鳴らしている。
黒田総裁が強く否定するヘリコプターマネーに日銀が接近している、
まさかの危うさを指摘している点は注意すべきだ。
日銀がヘリコプターマネーをやれば、バランスシートの破裂が起こるかもしれないのだ。
最後に、日本の最大の問題は人口減少であり、
人口減少に歯止めをかけ、労働生産性を上げるしか道はないと締めくくる。
当たり前のことだが、それをやらない歴代政権は肝に命じる必要があるだろう。
2016年11月25日に日本でレビュー済み
筆者の前著「世界経済大乱」が今年の伊勢志摩サミットまでを語っていれば本書はそれから2016年下期の世界経済、とりわけイギリスEU離脱、中国経済の失速、アメリカ大統領選挙の動向などが日本経済の今後に与える影響を関連付けて説明していてくれる。
読めば1国の経済がすでにグローバルに世界中と絡み合って互いに影響し合っている様を実感できる。
筆者の姿勢はあくまでデーターとマクロ経済的分析に基づいた冷静な論調であり、日本経済について楽観論でもなければ悲観論の立場も取らず淡々と日本経済の課題についてを語っていくので読みやすい。
末尾にある日本の労働市場の賃金硬直性問題と少子化によるマンパワー不足傾向については引き続き次著に期待したい。
読めば1国の経済がすでにグローバルに世界中と絡み合って互いに影響し合っている様を実感できる。
筆者の姿勢はあくまでデーターとマクロ経済的分析に基づいた冷静な論調であり、日本経済について楽観論でもなければ悲観論の立場も取らず淡々と日本経済の課題についてを語っていくので読みやすい。
末尾にある日本の労働市場の賃金硬直性問題と少子化によるマンパワー不足傾向については引き続き次著に期待したい。