本棚の歴史を本・読書家の歴史と共に書かれた一冊。
訳書ですが非常に読みやすく、図が多用されているため解りやすいです。
昔の本・本棚を想像しやすく読んでいて楽しいです。
オススメの一冊
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本棚の歴史 単行本 – 2004/1/1
書斎で、書店で、図書館で、人は本に目を向けはするが、それを収納する本棚には関心を払わない。書物の発達と共に進んできたこの道具の知られざる歴史を名著『鉛筆と人間』の著者が跡づける。
- ISBN-104560028494
- ISBN-13978-4560028490
- 出版社白水社
- 発売日2004/1/1
- 言語日本語
- 本の長さ287ページ
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商品の説明
出版社からのコメント
書斎で、書店で、図書館で、人は本に目を向けはするが、それを収めている本棚にはさほど関心を払わない。著者ペトロスキーは鉛筆の進化の歴史をたどった名著『鉛筆と人間』で知られる「有用な身の回り品についての文化史家」だが、これはその彼が、見過ごされてきた書物の収納の歴史を探るユニークな書である。
本棚の歴史は言うまでもなく本の発達の歴史と手を携えて進んできた。古代ローマの時代には文書は主にパピルスで作られた巻き物の形をしており、読まないときは紐でくくられて帽子入れのような箱に縦置きされたり、棚に寝かせられた。西暦紀元の初めの数世紀には綴じた手写本(コデックス本)が増加し、巻き物と共に扉付きの戸棚にしまわれたが、この戸棚はラテン語でアルマリウムという名で知られた。中世になると修道院で聖職者が本を読む姿が写本などに描かれるが、貴重な本はアルマリウムや小型トランクに似たチェスト(保管箱)に入れて鍵をかけられ、貸し出しには高位聖職者の許可が必要とされた。さらに時代が進むと、本は教会の信徒席のような斜めになった長い書見台に表紙を上にして並べて置かれ、盗難防止のため鎖で書見台につながれた。実は本が現在の書棚に近いものに縦置きにされる近代になっても、鎖につなぐ習慣は残っていた。その際、鎖を取り付けやすいように本は「背」ではなく、小口を前にして書棚に並べられていたのだ。
著者はこうした書棚の歴史を、実に興味深い多数の図版を示しながらたどっていく。有名な大英図書館閲覧室やオクスフォードのボドリー図書館の構造や歴史もおりまぜて、本好きには必読の1冊となっている。
内容(「MARC」データベースより)
名著「鉛筆と人間」の著者が、古代ギリシアから現在まで、書物の歴史と肩を並べて発展してきた本棚という道具の知られざる歴史をたどる興味深い読み物。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2004/1/1)
- 発売日 : 2004/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 287ページ
- ISBN-10 : 4560028494
- ISBN-13 : 978-4560028490
- Amazon 売れ筋ランキング: - 343,690位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年11月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本が存在したときから共にあったのが本棚であることは、
言われてみれば当たり前なのですが、その本棚に焦点を当てることは少ないように感じます。
本書では本の歴史と共に移り変わってきた本棚の形など、
その成り立ちをその時の時流と共に紹介しています。
本棚の移り変わりも激しく、とても面白い。
そして今も昔も本の置き場所確保に四苦八苦していたという事実もまた面白い。
言われてみれば当たり前なのですが、その本棚に焦点を当てることは少ないように感じます。
本書では本の歴史と共に移り変わってきた本棚の形など、
その成り立ちをその時の時流と共に紹介しています。
本棚の移り変わりも激しく、とても面白い。
そして今も昔も本の置き場所確保に四苦八苦していたという事実もまた面白い。
2004年8月11日に日本でレビュー済み
他人の本棚を覗く楽しみ、書店の本棚を探る楽しみ。けれどそれは決して本棚を見ているわけではなかったことに、あたらめて気づかされる。本を収納しておく為の、人間の長い努力の歴史。中には滑稽に思える工夫もあるが、それは私が本が溢れかえっている社会に生きているからなのだ。
自分自身と本との関わりを、新たな視点で考えさせられた一冊。
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