いよいよ公立も週休2日になりあまりの予測を越えた「総不勉強化」に驚いたのか、報道の中心は今回は土曜スクールで補講を!的な「学力危機説」を裏付けるかのようなレポートが目に付きます。
いったいこれほど「勉強」「学力」というものがネガティブに捉えられてきた原因はなんなのか。勉強することって「悪」なのか。競争が子供の心をすさんだものにする、というけれど現実に競争がほんの少しでもない場面というものがどこに存在するのか。自分の子供にとってどうするのが一番幸せなのか。勉強は悪だ、自由だ、ゆとりだ、個性を偏差値でつぶすな、と述べている方たちの中に実は超エリート大学出身者もごろごろいるという現実。公立の学習内容が2002年4月からまたごっそり3割も減らされる中で、いっさいその流れとは無関係にひたすら勉強に打ち込む学校がたくさん存在するという現実。学力偏重を非難しながら自分の子弟は私立に入れている人がいるという現実。
とりわけお子さんをお持ちの親御さんはこれらさまざまな疑問と現実を目の当たりにして、いったい何が正しく我が子を導いてくれるのか、苦悩することだと思います。この本はそれらの答えをある程度まで示してくれ、「学力」が持つ意義を一歩進んで考えてみるきっかけになる書だと思います。
よく「勉強だけが人生ではない」ということを耳にしますし、私もそう思います。しかし勉強もまた人生の大事な一部であることも確かなことです。実利的な知識習得だけでなく、ものを学びそして教えを受ける過程や、つらくつまらないことでもやらなければいけないことがある的な精神論的な部分まで含め、教育とは勉強とはそういうものではないでしょうか。日本の将来がこのままでは心配です。
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学力崩壊: ゆとり教育が子どもをダメにする 単行本 – 1999/7/1
和田 秀樹
(著)
- 本の長さ205ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日1999/7/1
- ISBN-104569607004
- ISBN-13978-4569607009
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「受験勉強」はほんとうに悪いのか。学歴社会追放のツケ、学力低下で国が滅びる、アメリカ型子育ての病理など、「キレる」「不登校」「いじめ」より深刻な日本の教育問題を問う。
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (1999/7/1)
- 発売日 : 1999/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 205ページ
- ISBN-10 : 4569607004
- ISBN-13 : 978-4569607009
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,072,035位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神 科医。国際医療福祉大学教授。ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表。一橋大学国際公共政策大学院特任教授。川崎幸病院精神科顧問(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『「できる!」と強く信じればあなたは9割成功している』(ISBN-10:4860813502)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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