2002年に出たものの復刊。各節に【その後】として、2013年までの10年間での変化が加筆されている。
著者は韓国出身の料理研究家。
日本への留学経験があり、日本語での多数の著作がある。
本書は、さまざまな切り口から韓国を紹介し、また日本との比較を試みたもの。タイトルからすると、食文化の本かと思ったのだが、実際には社会、スポーツ、家庭、文化などいろいろ取り上げており、食については1/5程度。
接待相手との関係から会社内で肩書きがインフレしてしまうこと、伝統的に食事の席などでは年長者払いだったものがワリカンが浸透していること、会話中に相づちをどのくらい打つか、テコンドーが世界に広まった理由、日本の焼き肉と韓国の焼き肉の比較など、とても興味深い話題が並んでいる。
両国をよく知ったひとにしか書けない、とても有用な一冊だと思う。
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