格調高い文語体で書かれています。古文、漢文に親しめる人ならスラスラ読めて、文章自体も楽しめます。
私は戦後教育の歴史しか知識にないので、本書の内容はとても勉強になりました。
著者の考え、平安時代以前、当時の中国は日本より2000年文化が進んでいた。
だから日本は中国のうわべをマネて、ようやく国家作りをした段階。それは事実でしょう。
聖徳太子が中国皇帝に同格のような書簡を送った行為の無意味さは明確。
明治時代の碩学に、ここまで言い切られると目が覚めます。
ここには現代の日本スゴイ論は全くありません。
当時の農民は貴族から年貢で苦しめられてた。源氏物語はレベル低い恋愛小説。
とにかく平安時代を斬りまくりです。でも納得の事実が提示されています。
文語体を読める方はぜひ一読されて下さい

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
日本中世史 (東洋文庫 146) 単行本 – 1969/9/1
原 勝郎
(著)
このページの読み込み中に問題が発生しました。もう一度試してください。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日1969/9/1
- ISBN-104582801463
- ISBN-13978-4582801460
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻る
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (1969/9/1)
- 発売日 : 1969/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 336ページ
- ISBN-10 : 4582801463
- ISBN-13 : 978-4582801460
- Amazon 売れ筋ランキング: - 864,829位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
6グローバルレーティング
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星5つ76%24%0%0%0%76%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星4つ76%24%0%0%0%24%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星3つ76%24%0%0%0%0%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星2つ76%24%0%0%0%0%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星1つ76%24%0%0%0%0%
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中にエラーが発生しました。ページを再読み込みしてください。
- 2021年6月17日に日本でレビュー済みフォーマット: ペーパーバック
- 2017年2月20日に日本でレビュー済みフォーマット: 単行本Amazonで購入昔の人の文章は格調高くてびっくりしました。又難しい漢字やらことわざが出てきてこの本を読むのには漢和辞典と広辞苑をわきに置いて読む必要があります。中世の出来事がよくわかります。巻末には鎌倉仏教がどのようにして各地に広まったかも勉強になりました。よくよく理解するには3回くらい読まないとだめなようです。時間を作ってやってみたいです。良い本です。
- 2015年8月22日に日本でレビュー済みフォーマット: ペーパーバック本書は内田銀蔵の『近世の日本・日本近世史 (東洋文庫)』とともに日本の近代的実証史学の草創期における名著としてつとに有名である。原の専門は西洋史であり本書は言わば原の余技に過ぎないが、それが後の国史学の大きな流れを作ったというのも驚きである。内田の上掲書にも共通するが、本書の特徴は西洋史との比較において日本史をとらえるスケールの大きさである。自由と名誉を重んじ、平安貴族に代わって歴史の主役に躍り出た東国武士に、ローマ帝国の頽廃を突き崩して西洋中世を切り拓いたゲルマン民族の姿を重ね合わせるとともに、虚飾を排して庶民の救済を念じた鎌倉仏教に宗教改革を対比させる。
ここに赴任先の京都と京都人の貴族趣味を終生嫌い続けた関東人としての原の価値観が反映していたのかどうか評者の知るところではない。ただ、律令制を基礎とする古代的な奴隷制社会に抗する新興勢力としての武士階級に、新たな時代精神を読み取ろうとした石母田正の『中世的世界の形成』や、その決定的な影響を受けた石井進をはじめとする東大系史学の日本中世史像の原点は、武士の台頭に着目し、日本史における中世という時代区分を初めて学問的に確立した本書にある。後に原以来の日本史学界の定説が武士階級を過大評価するものであるとして、寺社勢力の役割を強調した黒田俊雄の「権門体制論」が京都の学風から起こったのは何とも興味深い。
本書は学説史的にも極めて重要な著作であるが、 特筆すべき魅力はその流麗で格調高い文語体である。平安朝の幕開けを描写した冒頭の一節はこんな調子である。「新都の経営既に成りて、朱門は八荒に輝き、画棟は空に聳え、典章爰に具はりて、百官有司各其職を分かち、春秋の朝議夏冬の節会には、縉紳の衣冠粲としてそれ輝けり・・・」原の今ひとつの名著『東山時代に於ける一縉紳の生活』とともに、最初はとっつきにくいが、文学作品としてもじっくり味わいたい一冊である。
- 2021年8月13日に日本でレビュー済みフォーマット: ペーパーバックAmazonで購入正直、読みこなすのは大変。和漢混交文に近い文章は格調高く、日本語っていいなあと思わせる。
内容は著者オリジナルの視点もあり興味深く、著者の中世愛が伝わる。まだ半分も読んでないが、完読するのが楽しみ。