中古品:
¥2,200 税込
配送料 ¥250 5月23日-24日にお届け
詳細を見る
中古商品: 非常に良い | 詳細
発売元 nonoca
コンディション: 中古商品: 非常に良い
コメント: 2011年6刷。函。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

看羊録: 朝鮮儒者の日本抑留記 (東洋文庫 440) 単行本 – 1984/12/1

4.3 5つ星のうち4.3 11個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 平凡社 (1984/12/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1984/12/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 310ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4582804403
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4582804409
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 11個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
11グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2012年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
値段が高かったので、買うまでに1年くらい迷ったのですが、買ってよかったです。

少し読んでみましたが、これぞ、朝鮮側から見た戦国日本です。書かれてあることがどれも非常に面白いです。

家康暗殺の首謀者は加藤清正ということになっていたり、はっきりいって書かれてある日本の歴史が、日本で言われている定説とはかなりかけ離れています。しかも推測の域でも「だろう」「と思われる」みたいな表現がなくて「○○した」みたいにはっきり断言してあります。この辺は作者の個人的な意見がかなりまぶされている気がしました。

史料としてはニセモノといってもいいくらい信用できないのですが、当時、朝鮮で日本がどのように思われていたのかということが臨場感たっぷりに手に取るように伝わってくるので、そういう意味では史料的価値はかなり大きいでしょう。ルイス・フロイスの「日本史」と共に、外国人視点の日本ということで、とても臨場感にあふれた作品です。
28人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年7月9日に日本でレビュー済み
先日『朝鮮雑記』を読んだ後に「では、明治時代に到るまでの朝鮮人の日本人認識はどういう風に変遷していったんだろう」と気になり、江戸時代以前の日朝関係の史料を何冊か読みました。『海游録』(東洋文庫版)、『日東壮遊歌』(東洋文庫版)の前に当たる年代に書かれたもので、それがズバリ豊臣秀吉の朝鮮出兵の時期に当たります。それどころか著者・姜沆はその当事者でもあり、藤堂高虎軍の捕虜になってしまい、目の前で子供や一族が惨殺されるのを目の前にしながら拘束され何もできず、遂に日本に連行されてしまうと言う悲惨な経験の持ち主です。
復讐の念に燃える姜沆は何度か脱走を試みるも失敗、ついには危険を冒して、日本情報を朝鮮の朝廷に知らせようとします。それらの極秘?の手紙と帰国してからの朝鮮国王への上申書、そして晩年に書いた回想録からこの『看羊録』は構成されています。
ちなみに、元々のタイトルは『巾車録』(巾車は囚人の護送車のことらしい)と姜沆は名付けていたのですが、没後に出版する際に弟子がかえたのだそうな。

日本に対する話は、まあ悪口しか書いてないのですが、姜沆の置かれた状況が上記の通りなので仕方ないかと。それを考慮+除外していくと、豊臣秀吉の死から関ヶ原の合戦に向かっていく不穏な情勢の日本を細かく描写しています。他の方のレビューにあるとおり、日本に残っている一次資料と違うことが書いてあったりするのですが、そこがまた興味深いです。
姜沆はどうも全く日本語ができなかったらしく、これらの噂話の情報源は日本語ができる朝鮮人や、漢文ができる禅宗の僧侶だったのではないかと推測できます。なので、史料としての良質さにはやや欠ける物の、同時代人の見た激動の日本を知る史料の一つとしてかなり面白い内容の一冊ではないかと思います。

同じ東洋文庫シリーズで出ている『日東壮遊歌』は翻訳のトーンがマイルドになって原文の響きの伝わりが不十分になっていたのですが、こちらは日本人は「倭奴」とか豊臣秀吉に到っては「賊魁」とか、ともかく酷い単語のオンパレードがそのまんまなんですが、逆に姜沆の主張がよく伝わっていて良いかと。
用語についても適宜補注が入っているので、予備知識が少なくても分かりやすいです。

戦国~近世日本を知りたい人は一読しておくべき一冊でしょう。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の考えや見方には独善的なところや誤解が多く、ハッキリ言って好感は持てない。しかし、一つの見方として、史料的な価値はあるでしょう。一つの史料として持っておきたいという人には損はないと思います。ただ、この本の見方をあまりに重視すると、歴史への本質的な理解を誤ることになるでしょうから、他にももっといろいろな一次史料を集めることをお奨めします。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
儒学者である姜ハン(さんずいに亢)の言葉遣いは硬く、苛烈である。
けれどもそこで描写された安土桃山時代の日本と、腐敗した李氏朝鮮への提言は実に的確。
誤解や直情に基づく記述などもあるものの、それ以上に姜ハンという秀才の観察眼に驚かされる。
関ヶ原へと突き進む当時の日本を、そして李氏朝鮮を知るためには決して外すことの出来ない名著であると言えるだろう。
32人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年3月2日に日本でレビュー済み
以下平凡社のホームページより

慶長2年(1597)、秀吉の朝鮮侵略のさいに捕らえられた著者は伊予大洲に軟禁されるが、藤原惺窩との交際を通じて、日本に初めて朱子学を伝えた。本書は、その間に日本の実情を調べ祖国に報告したもの。

朝鮮起源説はやめましょう。
まず軟禁されておりません、冷泉家の人間とコンタクトが取れる辺り、自由以上の権限すらあったでしょう。
当時の農民や下級武士が貴族と気軽に通じ合えたでしょうか。
彼は後に伏見へと移送されておりますが、首都に危険な捕虜を送るでしょうか、
ですので軟禁されたという表現はとても変。

さらに「日本に初めて朱子学を伝えた」とハッキリ書かれておりますが、
朱子学は日本には別ルートですでに伝わっており当初から各地の寺などで広まっております。
その当初とは鎌倉時代です、各地の大きな寺(五山等)では当たり前に学べるものでした。
鎌倉時代と豊臣秀吉はどちらが先で後でしょうかという話です。
林羅山は寺で学んだ朱子学を姜沆の知識とすり合わせ「四書五経倭訓」を記しました。
さて、日本にないはずの朱子学を羅山はどこで学んでいたのでしょうか?

短い解説がまるまる嘘である辺り、この本の内容が正しいものであるか非常に疑わしい。
疑いがある以上は読んでも何の役にも立たないでしょう。
本当に見るのであればデジタルデータ化された原本か、平凡社以外のモノのほうがよい。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年8月26日に日本でレビュー済み
「日本に初めて朱子学を伝えた」...はあ('°д°`)?
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年1月27日に日本でレビュー済み
日本の地理や官制を細かく記したりしていてこれはこれで興味深いものですが,自分がもっとも興味深く思ったのは,漢文文化圏のことです。
西ヨーロッパにラテン語の文化圏があり,国を超えた知識人の交流があったのと同様です。
オランダ人のエラスムスがイギリス人のトマス・ムーアと友人であったっていうことを思い浮かべればよいでしょう。

「倭僧(日本人の僧)で文字をよく解する者は,その性情が普通の倭人(日本人)とは頗る異なっていて,将倭(日本人の大名)のすることをあざ笑っております。」

ある種のエリーティズムであることは確かですが,中国文明という当時の普遍を理解する者同士の紐帯みたいなものを感じます。

これは実感としてよく分かります。
自分が英語で友人と話すときはやはりいったん日本人であることが保留されるんですね。
自分は紛れもない日本人だし,日本文化を愛していると思うんだけど,それが括弧に入って,日本人を客観視したりします。

今では外国の情報を手に入れるためには別に外国語を知る必要はないと思うけど,やはり外国語を学ぶことで自分のアイデンティティを括弧に入れるってのはやっぱり重要なことかもしれないと思う。

姜'ヘ藤原惺窩とも交流し,江戸期の儒学の興隆に貢献することになります。

漢文文化圏が崩壊した,日中韓の行方はどうなるんでしょうね。
21世紀に漢文文化圏が復活すると予測する学者がいるって内田樹が書いてて,まぁ,それはちょっと途方もないことだとは思ってますが,プレゼンスを高める中国に対し日本や韓国さらには東南アジアはどうなるんでしょう。興味深いですね。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート