1〜3は虫屋の昆虫採集の話が延々と繰返されてちょっと飽きちゃいました。4.サイボーグ・オリンピックは目先が変わって楽しめました。表題作「サイボーグ・オリンピック」は皮肉をこめたSF、でも医学の名の元に日々行われているのはこれと同じことなんじゃないだろうか?その次に控えているのは脳移植だな、と思っていたら、東野圭吾さんの「変身」という小説がみつかりました。
サイボーグ・オリンピックは一読の価値がありますが、虫屋でない方には「生きる力、死ぬ能力」の方がお薦めです。
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虫の目で人の世を見る: 構造主義生物学外伝 (平凡社新書 22) 新書 – 1999/11/1
池田 清彦
(著)
クワガタ、カミキリなどの昆虫から、超先端技術が生み出すクローン羊やサイボーグ、民俗世界が創造した河童までを、「構造主義生物学」の立場から語る痛快科学エッセイ。
- 本の長さ262ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日1999/11/1
- ISBN-104582850227
- ISBN-13978-4582850222
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登録情報
- 出版社 : 平凡社 (1999/11/1)
- 発売日 : 1999/11/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 262ページ
- ISBN-10 : 4582850227
- ISBN-13 : 978-4582850222
- Amazon 売れ筋ランキング: - 702,930位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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1947年、東京生まれ。生物学者。東京教育大学理学部生物学科卒、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学、理学博士。山梨大学教育人間科学部教授を経て、現在、早稲田大学国際教養学部教授、山梨大学名誉教授。専門の生物学分野のみならず、科学哲学、環境問題、生き方論など、幅広い分野に関する60冊以上の著書を持ち、フジテレビ系「ホンマでっか! ?TV」にも出演する等、テレビ、新聞、雑誌等でも活躍している。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『人間、このタガの外れた生き物 (ISBN-10: 458412406X)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年11月6日に日本でレビュー済み
非常に楽しく、そして昭和のノスタルジーを感じさせてほのぼのホロッとさせる虫採り(主にカミキリムシ)エッセイ。
テレビで拝見するオジサンぷりからは想像もつかない含蓄に富んだ視点、鋭い考察には脱帽である。
縦横無尽で奔放な筆致だが楽しく読ませる極上エッセイだ。
テレビで拝見するオジサンぷりからは想像もつかない含蓄に富んだ視点、鋭い考察には脱帽である。
縦横無尽で奔放な筆致だが楽しく読ませる極上エッセイだ。
2006年3月31日に日本でレビュー済み
ご本人から違うといわれるかもしれないが、
今西錦司さんに似た反主流の気概が感じられる一冊。
文部科学省や大学への痛烈な批判も楽しい。
私も生物学を専攻してきた1人だが、生物の世界は
ダーウィンの進化論やメンデルの遺伝の法則、そして
DNAを中心とした分子生物学で本当に説明できるのか?
極端な話、神の存在を認めたほうが理解しやすいんじゃ
ないかと思うことがよくある。
作者と野良猫のコミュニケーションの話など、これから
生物学を目指す人が一度読んでおくべきトピックスでは
ないでしょうか?
今西錦司さんに似た反主流の気概が感じられる一冊。
文部科学省や大学への痛烈な批判も楽しい。
私も生物学を専攻してきた1人だが、生物の世界は
ダーウィンの進化論やメンデルの遺伝の法則、そして
DNAを中心とした分子生物学で本当に説明できるのか?
極端な話、神の存在を認めたほうが理解しやすいんじゃ
ないかと思うことがよくある。
作者と野良猫のコミュニケーションの話など、これから
生物学を目指す人が一度読んでおくべきトピックスでは
ないでしょうか?
2006年1月27日に日本でレビュー済み
おもしろ過ぎ。著者である池田清彦氏の本はかなり読んだが,この本はもっとも笑える本の1つだと思う。購入してから池袋のジュンク堂の喫茶店で読み始めたが,こみ上げる笑いをこらえるのでたいへんで,周囲の人にはヘンなひとだと思われてしまった。この本を読むと著者がいかに虫が好きかがよくわかり,そのあまりの情熱に,まったく虫に興味がない私も虫取りが愉しいもののように思えてくるから不思議だ。またこの本はどこかに連載されていたエッセイ集であり,一つ一つのエッセイはとても短いもので,相当自由に書いてよいといわれていたのか,かなり脱線も多く,それがまたおもしろさに拍車をかけている。この本がおもしろいのは,著者が最も好きなことを好きなように語っているからかもしれない。
またこの本の副題にあるように,著者が提唱する「構造主義生物学」の考えに基づいて書かれている。もっとも同一の著者が書くものなのだから,その人の理論が内容に反映されるのは至極当然のことでもあるのだが,具体的なエピソードにまじえながら,展開されるため,難しい議論は苦手というひとも,この本をとおして,何となく「構造主義生物学的な考え方」というものを実感することができるという意味でもお勧めの一冊である。
またこの本の副題にあるように,著者が提唱する「構造主義生物学」の考えに基づいて書かれている。もっとも同一の著者が書くものなのだから,その人の理論が内容に反映されるのは至極当然のことでもあるのだが,具体的なエピソードにまじえながら,展開されるため,難しい議論は苦手というひとも,この本をとおして,何となく「構造主義生物学的な考え方」というものを実感することができるという意味でもお勧めの一冊である。
2004年11月3日に日本でレビュー済み
池田先生の本業は構造主義生物学者である。この学問は簡単にいうと学者による例えば生物の分類、種、亜種、おそらく学校で習った哺乳類、鳥類などというものも学者というヒトの恣意によるものであるという説で機能主義進化論者などと対立しているらしい。生物の研究者になるくらいであるから、池田さんは子供のころからの虫屋である。(虫を売ってるお店ではなく、虫採りりの趣味の同好の士が自分たちをそう呼ぶ)本書は虫屋としての池田さんの情熱的な行動の記録や本職の観点からみたさまざまな文章をまとめた楽しいエッセイである。(ビートたけしと小学校がほとんど同窓)
気鋭の科学論者として著作を上梓された観点からは”サイボーグオリンピック”の章が皮肉もこめていて楽しい。池田さんは虫採りを称して”市場経済にもよらない、私生活にもよらない「マイナーな普遍」”と記している。何のお金にもならない普遍な真理=新しい虫の発見と、各個人の多様な私生活での普遍ではないただの情報のゴミ。虫屋の矜持であると思うし、これからの科学はこのような本職とは無関係に一人のアマチュアがマイナーな普遍を追求する点においてのみ成立しうると思われる。このあたりは著者の科学論を参照ください。
気鋭の科学論者として著作を上梓された観点からは”サイボーグオリンピック”の章が皮肉もこめていて楽しい。池田さんは虫採りを称して”市場経済にもよらない、私生活にもよらない「マイナーな普遍」”と記している。何のお金にもならない普遍な真理=新しい虫の発見と、各個人の多様な私生活での普遍ではないただの情報のゴミ。虫屋の矜持であると思うし、これからの科学はこのような本職とは無関係に一人のアマチュアがマイナーな普遍を追求する点においてのみ成立しうると思われる。このあたりは著者の科学論を参照ください。