憲法に関して憲法学者や政治学者等が対談する、ユニークな試みです。司会は愛敬浩二さん(憲法学 早大卒)対談者は、
1 樋口陽一(憲法学 東大名誉教授) VS 杉田敦(政治学 東大卒)
2 西原博史(憲法学 早大教授) VS 北田暁大(社会学 東大准教授)
3 井上達夫(法哲学 東大教授) VS 齋藤純一(政治学 早大教授)
といった方々。東大と早稲田の合同集会といった趣です。
右と左のぶつかり合い、といった激論はないですが、今までの憲法学に関する批判もあり、刺激的な本です。たとえば、3の井上さんは、憲法9条に関して「9条の精神は守られるべきだけど、憲法の規定としては残すべきではないと思っている」(260頁)と発言しており、いつわりなく「ラディカル」な対論となっています。
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対論 憲法を/憲法から ラディカルに考える 単行本 – 2008/4/1
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- 本の長さ282ページ
- 言語日本語
- 出版社法律文化社
- 発売日2008/4/1
- ISBN-104589030950
- ISBN-13978-4589030955
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登録情報
- 出版社 : 法律文化社 (2008/4/1)
- 発売日 : 2008/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 282ページ
- ISBN-10 : 4589030950
- ISBN-13 : 978-4589030955
- Amazon 売れ筋ランキング: - 287,590位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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【自己紹介】1971年神奈川県生まれ。東京大学情報学環教授(社会学、メディア史)。博士(社会情報学)。東京大学文学部社会学科、同大学大学院人文社会系研究科修士課程修了、博士課程退学。東京大学社会情報研究所助手、筑波大学社会学系講師、東京大学社会情報研究所助教授、同大学情報学環准教授を経て現職。現在は、アメリカ社会調査史を中心に、調査という社会的行為の歴史をたどり返している。ドイツの戦時期にも手を付けないとといけないとびびっています。最新刊は『社会制作の方法』勁草書房。なんとか春までには有斐閣から社会学の教科書(というか講義録)を出したいと思っています。
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年12月13日に日本でレビュー済み
編集者の愛敬氏によれば主流の(9条を議題のメインとした)改憲論議はつまらない。もっと知的な営みとして憲法を論じる事も出来るのだという読み方と読む人によっては些かムカつきかねない動機によって本書は企画されている。
その考え通り、確かになかなか知る人ぞ知る錚錚たる顔ぶれと組み合わせで興味深い対論が行われており、知的に刺激的である。個人的には井上氏、北田氏、杉田氏しかよく知らずこの三人が目当てだったのだが見事に三人揃って三つの対論に分かれている辺りに変な感動をしたりもした。三つの対論はそれぞれ福祉、教育、憲法それ自体?(「憲法は何のためにあるのか」と題されている。内実としては立憲主義や直接民主制や多文化主義の話題など多彩。)をテーマにしている。
個人的に最も読み応えがあったのは井上氏の対論だ。そこでは踏み込んで福祉や自由、リベラリズムの原理的な所が語られ、井上氏のオリジナリティある思想が語られている。相手の斉藤氏も自由を尊重するという点では同じ立場ではあるがベーシック・インカムや福祉の程度、少数派への配慮の程度などをめぐって意外に強めの対立があるので議論としてもなかなか見物である。BIの最低限の生活で満足なら年中俳句をひねってる自由も認めるべきとまで言う斎藤氏には異論も多いだろうが、私はなかなか気に入った。
9条に縛られず憲法からラディカルに憲法を考えるという事の内実は文字通り憲法をきっかけに戦争責任の問題、愛国心の問題、民主主義の問題、国境の問題、福祉の問題、少数派の問題、さらにはネットの問題など非常に幅広い論点・テーマについて考えるというものだ。編集者が意図したのは憲法論議は決して9条や国防の話だけに限定されるのではなく、このように多彩な論点をまき込みうるという、その可能性であり面白さを示す事だったのだろう。それは有意義に成功していると思う。
ただ少しだけ水を差すなら、やはり9条の問題、国防の問題もあれらと同じくらいに重要ではあるし、それをめぐる改憲論議がつまらないかどうかも編集者の主観にしかよっていない。切実な人にとっては切実なはずだ。私も本書で行われているような議論には多大な関心があり、また面白いと感じるが、しかしこういった問題を考える場合も憲法とはあまり関連付けずに考えてきた。憲法をきっかけに考えうると言っても、憲法固有の話題とも言えないように思う。何故なら各論者の主張の多くは憲法と無関係の各人の著書でもいくらでも見られるからだ。だから私はやはり憲法の問題と言えば真っ先に9条を思い浮かべてきたし、その話題を中心にしてきたと思う。それにはそれなりの道理があったと思う。また憲法の他の部分には言及せず9条ばかり論じる人を退屈だ、視野が狭いと言うがそれらの人は9条以外の憲法の基本理念には大方賛同しているというだけかもしれない。そういう感性から見ても9条の絶対平和主義だけが非常に浮き上がって違和感があって見えるのでそこに議論が集中しているだけかもしれない。憲法をきっかけに様々なテーマに知的に深く切り込んだ本書は有意義で面白いものではあったが、このようでない憲法論議を退屈で知的でない陳腐なものと決めつけてしまうのはあまり適切な事ではないように思う。また読者はこのように編集者自身がそもそも9条という話題を軽視しているので本書ではあまり扱われないという事を前提に手にとるよう気を付けるべきかと思う。良くも悪くも一般的な主流の憲法論議とは異なる憲法論議を目指している本書は当然に主流の憲法論議を求めている読者には向かない。
その考え通り、確かになかなか知る人ぞ知る錚錚たる顔ぶれと組み合わせで興味深い対論が行われており、知的に刺激的である。個人的には井上氏、北田氏、杉田氏しかよく知らずこの三人が目当てだったのだが見事に三人揃って三つの対論に分かれている辺りに変な感動をしたりもした。三つの対論はそれぞれ福祉、教育、憲法それ自体?(「憲法は何のためにあるのか」と題されている。内実としては立憲主義や直接民主制や多文化主義の話題など多彩。)をテーマにしている。
個人的に最も読み応えがあったのは井上氏の対論だ。そこでは踏み込んで福祉や自由、リベラリズムの原理的な所が語られ、井上氏のオリジナリティある思想が語られている。相手の斉藤氏も自由を尊重するという点では同じ立場ではあるがベーシック・インカムや福祉の程度、少数派への配慮の程度などをめぐって意外に強めの対立があるので議論としてもなかなか見物である。BIの最低限の生活で満足なら年中俳句をひねってる自由も認めるべきとまで言う斎藤氏には異論も多いだろうが、私はなかなか気に入った。
9条に縛られず憲法からラディカルに憲法を考えるという事の内実は文字通り憲法をきっかけに戦争責任の問題、愛国心の問題、民主主義の問題、国境の問題、福祉の問題、少数派の問題、さらにはネットの問題など非常に幅広い論点・テーマについて考えるというものだ。編集者が意図したのは憲法論議は決して9条や国防の話だけに限定されるのではなく、このように多彩な論点をまき込みうるという、その可能性であり面白さを示す事だったのだろう。それは有意義に成功していると思う。
ただ少しだけ水を差すなら、やはり9条の問題、国防の問題もあれらと同じくらいに重要ではあるし、それをめぐる改憲論議がつまらないかどうかも編集者の主観にしかよっていない。切実な人にとっては切実なはずだ。私も本書で行われているような議論には多大な関心があり、また面白いと感じるが、しかしこういった問題を考える場合も憲法とはあまり関連付けずに考えてきた。憲法をきっかけに考えうると言っても、憲法固有の話題とも言えないように思う。何故なら各論者の主張の多くは憲法と無関係の各人の著書でもいくらでも見られるからだ。だから私はやはり憲法の問題と言えば真っ先に9条を思い浮かべてきたし、その話題を中心にしてきたと思う。それにはそれなりの道理があったと思う。また憲法の他の部分には言及せず9条ばかり論じる人を退屈だ、視野が狭いと言うがそれらの人は9条以外の憲法の基本理念には大方賛同しているというだけかもしれない。そういう感性から見ても9条の絶対平和主義だけが非常に浮き上がって違和感があって見えるのでそこに議論が集中しているだけかもしれない。憲法をきっかけに様々なテーマに知的に深く切り込んだ本書は有意義で面白いものではあったが、このようでない憲法論議を退屈で知的でない陳腐なものと決めつけてしまうのはあまり適切な事ではないように思う。また読者はこのように編集者自身がそもそも9条という話題を軽視しているので本書ではあまり扱われないという事を前提に手にとるよう気を付けるべきかと思う。良くも悪くも一般的な主流の憲法論議とは異なる憲法論議を目指している本書は当然に主流の憲法論議を求めている読者には向かない。