放送大学の船津衛教授の教科書ですが、個人の役割、人格、自我などは社会的に構成されるとされる見方の教科書です。個人だけではなく、犯罪や規範、社会的課題など社会の全てが社会的に形成されるとされる社会的自我論を学習するには最高の教科書でしょう。特に個人＝自己とは他者との物語であり、物語の語りなおし＝内省によって個人の役割や態度などは変容し、それが個人の創造性発揮のプロセスにも重なると言う視点は現代のソーシャルメディアなどの研究にも非常に参考になります。
船津先生のアプローチ法で最も感動したのはスマップなどの「歌謡曲」を一種の物語として理論に重ねている手法でした。
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