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安倍晴明:陰陽の達者なり (ミネルヴァ日本評伝選) 単行本 – 2004/10/10
斎藤英喜
(著)
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鬼を追い、星を観た晴明、いざ、陰陽道の世界へ。
安倍晴明(921年から1005年)
説話や伝説に彩られた陰陽師・安倍晴明の実像はいかなるものだったのか。
本書は、平安時代の諸記録から多様な陰陽道祭祀や儀礼の現場を復元し、「術法の者」としての生涯を明らかにすることで、従来とは異なる新しい晴明像を描きだす。
[目次]
はじめに――安倍晴明とは誰か
序章安倍晴明の〈現場〉へ
1 安倍晴明を求めて
2 歴史記録のなかから
第一章鬼を追う晴明
1 長保三年、追儺の夜から
2 陰陽師/陰陽道をめぐって
第二章「陰陽師・安倍晴明」の登場まで
1 「陰陽寮」の職務と古代国家
2 「陰陽」の技と知の担い手たち
3 「平安王朝」の陰陽師たち
第三章天徳四年内裏焼亡す
1 焼失した霊剣をめぐって
2 霊剣と陰陽道神話
3 「五帝祭」の現場から――召喚される星辰神たち
4 競合する「霊剣神話」
断章1岡野玲子『陰陽師』の作品世界
第四章『占事略決』という書物
1 安倍晴明の著作
2 占術師としての安倍晴明
3 『占事略決』の構成、執筆の背景
第五章すそのはらへしたる
1 呪詛事件と安倍晴明
2 「すそのはらへ」
3 寛和元年、「解除」現場へ
断章2民間「陰陽師」の系譜といざなぎ流
第六章「道の傑出者」
1 長保二年の反閇作法
2 反閇と禹歩
3 「晴明、道の傑出者」
第七章冥府の王・泰山府君
1 泰山府君と安倍晴明
2 「焰魔天供」との競合のなかで
3 長保四年の泰山府君祭
第八章天界と冥界の奥処へ
1 星を観る人・安倍晴明
2 熒惑星の「星厄」にたいして
3 「玄宮北極祭文」という作品
終章その後の〈安倍晴明〉
1 晴明説話の生成
2 「陰陽師」の行方
引用・参考文献
あとがき
安倍晴明年譜
人名・事項索引
安倍晴明(921年から1005年)
説話や伝説に彩られた陰陽師・安倍晴明の実像はいかなるものだったのか。
本書は、平安時代の諸記録から多様な陰陽道祭祀や儀礼の現場を復元し、「術法の者」としての生涯を明らかにすることで、従来とは異なる新しい晴明像を描きだす。
[目次]
はじめに――安倍晴明とは誰か
序章安倍晴明の〈現場〉へ
1 安倍晴明を求めて
2 歴史記録のなかから
第一章鬼を追う晴明
1 長保三年、追儺の夜から
2 陰陽師/陰陽道をめぐって
第二章「陰陽師・安倍晴明」の登場まで
1 「陰陽寮」の職務と古代国家
2 「陰陽」の技と知の担い手たち
3 「平安王朝」の陰陽師たち
第三章天徳四年内裏焼亡す
1 焼失した霊剣をめぐって
2 霊剣と陰陽道神話
3 「五帝祭」の現場から――召喚される星辰神たち
4 競合する「霊剣神話」
断章1岡野玲子『陰陽師』の作品世界
第四章『占事略決』という書物
1 安倍晴明の著作
2 占術師としての安倍晴明
3 『占事略決』の構成、執筆の背景
第五章すそのはらへしたる
1 呪詛事件と安倍晴明
2 「すそのはらへ」
3 寛和元年、「解除」現場へ
断章2民間「陰陽師」の系譜といざなぎ流
第六章「道の傑出者」
1 長保二年の反閇作法
2 反閇と禹歩
3 「晴明、道の傑出者」
第七章冥府の王・泰山府君
1 泰山府君と安倍晴明
2 「焰魔天供」との競合のなかで
3 長保四年の泰山府君祭
第八章天界と冥界の奥処へ
1 星を観る人・安倍晴明
2 熒惑星の「星厄」にたいして
3 「玄宮北極祭文」という作品
終章その後の〈安倍晴明〉
1 晴明説話の生成
2 「陰陽師」の行方
引用・参考文献
あとがき
安倍晴明年譜
人名・事項索引
- 本の長さ338ページ
- 言語日本語
- 出版社ミネルヴァ書房
- 発売日2004/10/10
- ISBN-104623042553
- ISBN-13978-4623042555
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商品の説明
抜粋
フィクションのなかの呪術のスーパースター。あるいは史料のなかのルーティンワークをこなす地味な役人。現在流通している二つの安倍晴明にたいして、本書では、もう一つの安倍晴明像を提示してみたい。
もちろん本書は、晴明が生きた平安時代中期の同時代史料にもとづく歴史的な評伝である。だが私がめざすのは、史料のなかから「ただの官人」であることを超えた、「陰陽道」の術者・知者としての安倍晴明の相貌を描き出すことにある。その時、安倍晴明は、平安貴族社会の人々の精神的な動向を担うキーパーソンの一人として、時代のただ中にたつことになるだろう。
もう一つの安倍晴明へ。現代社会を生きるいざなぎ流太夫たちと、平安の宮廷社会を生きる陰陽師・安倍晴明とが、長い時間の隔たりを超えて相まみえる地点――。それを探り出すことが、この本の秘かな狙いだと告白しておこう。(「はじめに――安倍晴明とは誰か」より)
もちろん本書は、晴明が生きた平安時代中期の同時代史料にもとづく歴史的な評伝である。だが私がめざすのは、史料のなかから「ただの官人」であることを超えた、「陰陽道」の術者・知者としての安倍晴明の相貌を描き出すことにある。その時、安倍晴明は、平安貴族社会の人々の精神的な動向を担うキーパーソンの一人として、時代のただ中にたつことになるだろう。
もう一つの安倍晴明へ。現代社会を生きるいざなぎ流太夫たちと、平安の宮廷社会を生きる陰陽師・安倍晴明とが、長い時間の隔たりを超えて相まみえる地点――。それを探り出すことが、この本の秘かな狙いだと告白しておこう。(「はじめに――安倍晴明とは誰か」より)
著者について
《著者紹介》*本情報は2019年7月時点のものです
斎藤英喜(さいとう・ひでき)
1955年 東京都生まれ。
法政大学文学部卒業。成城大学大学院修士課程修了。日本大学大学院博士課程満期退学。
現 在 佛教大学歴史学部教授(神話・伝承学・宗教文化論)。
斎藤英喜(さいとう・ひでき)
1955年 東京都生まれ。
法政大学文学部卒業。成城大学大学院修士課程修了。日本大学大学院博士課程満期退学。
現 在 佛教大学歴史学部教授(神話・伝承学・宗教文化論)。
登録情報
- 出版社 : ミネルヴァ書房 (2004/10/10)
- 発売日 : 2004/10/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 338ページ
- ISBN-10 : 4623042553
- ISBN-13 : 978-4623042555
- Amazon 売れ筋ランキング: - 36,536位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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斎藤 英喜(さいとう ひでき)
東京都出身。日本大学芸術学部卒業、法政大学文学部卒業、日本大学大学院文学研究科博士課程修了。
>佛教大学 歴史学部 歴史文化学科教授
_
研究テーマ:日本神話および祭祀・呪術に関する研究。
_
NHKコズミックフロント、歴史秘話ヒストリア、片岡愛之助の歴史捜査などテレビ出演
_
受賞歴
・『古事記 不思議な1300年史』 第一回 古事記出版大賞 稗田阿礼賞 受賞
・『古事記はいかに読まれてきたか〈神話〉の変貌』 第一回「古代歴史文化賞」 三重(みえ)賞受賞
・『いざなぎ流 祭文と儀礼』佛教大学 第一回学術賞受賞
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
説話集のなかの英雄ではなく、官吏としての仕事を知ることができた。安倍氏も神への供物を準備する職を膳氏等と勤めていたようで古くから存在した氏族のようです。陰陽師という職を選択した理由は不明ですが、鴨川の氾濫を鎮めるためにお寺を建ていたことは、初耳でした。
2016年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説や映画の影響ですっかりお馴染みになった安倍晴明だが、研究が進むにつれて、実は彼は遅咲きの役人に過ぎず、然も時には師匠の手柄を横取りした事もある…等と言う「反・英雄説」も広く知られるようになって来た。
だが、本書は決してどちらの姿も否定はしない。
何故なら、このようにかけ離れた二つのイメージを繋ぐ事に依って“新たな安倍晴明像”を描き出す事こそが本書の使命だからである。
「評伝」というと史実に拘り抜いた著作が多く見受けられる中、「創作」と「現実」の両側面を捉えながら展開する本書は伝記としてはやや異色とも言え、成程、安倍晴明の“第三の顔”を追う…という目的は十分に達せられていたように思う。
さて、具体的には、安陪晴明が登場する以前の時代にまで遡って陰陽師という役職や職能について紹介したり、或いは、史料を読み解きながら安倍晴明の活動を再現したりする。
更には、説話集に登場する安倍晴明の超人的な活躍にも目を向けながら“スーパースター陰陽師”としての晴明像が如何にして生まれたかという根源にまで迫っているのだ。
また、日記等の古記録から当時の儀式の様子を分析すると同時に、先行研究にも着眼する等の配慮もあるので、客観的な視点で論じられている所が好印象でもあった。
勿論、採用しているのは何れも第一級の史料ばかり。
その信頼性と充実した内容は高く評価出来、実に読み応えがあったように思う。
因みに、漫画の世界(岡野玲子『陰陽師』)の安倍晴明、陰陽師の末裔とされる「いざなぎ流」については本論と別扱いの断章にてかなり詳しく取り上げているので、関心のある方は一読の価値があるだろう。
尚、個人的に興味深かったのは、泰山府君を扱った第七章である。
勿論、安倍晴明と言えば真っ先に泰山府君を思い浮かべる方も多いと思うが、ここでは単に「冥界の王との交信」という漠然としたイメージではなく、それが「人間の寿命を書き換える」と言う呪術行為であった事を中心に述べている。
こうした現実的な作法を知るに付け、安倍晴明の主要な“任務”を理解する事が出来、尚且つ、これを機に泰山府君について具体的に学ぶ事が出来たのも非常に有意義であった。
また、“スター・ゲイザー(星を観る人)”としての安倍晴明をクローズ・アップしている所も面白い。
本書では『大鏡』の「安倍晴明が“天変”を観て花山天皇の退位を予兆した」という記述に着目し、「天文博士・安倍晴明」を見直しているのだ。
そして、当時の天文学や占星術、更にはそれらが時代と共に如何なる変化を遂げたという経緯まで詳らかにして行くので、今でも人気のある「星占い」の起源を見るようでもあり、また「未来を知りたい」という人々の願望に答えるべく活躍した安倍晴明の姿を垣間見る事が出来たように思う。
本書を読めば、彼が何故、これ程までに熱狂的に語り継がれ、遂には“神格化”される迄に至ったかという事も自ずと理解出来るに違いない。
歴史的史料、並びに数多くのエピソードに真摯に向き合った名著。
昨今の人気に応じて晴明に興味を持った方、或いは、ブーム到来以前から関心を抱いていた方、更には安倍晴明のみならず、陰陽道、天文学、呪術に好奇心を抱く方…本書は、様々な方達の欲望を満たしてくれる上に、何れの期待も決して裏切る事はないであろう。
「評伝」の枠を超えた新鮮な一冊である。
だが、本書は決してどちらの姿も否定はしない。
何故なら、このようにかけ離れた二つのイメージを繋ぐ事に依って“新たな安倍晴明像”を描き出す事こそが本書の使命だからである。
「評伝」というと史実に拘り抜いた著作が多く見受けられる中、「創作」と「現実」の両側面を捉えながら展開する本書は伝記としてはやや異色とも言え、成程、安倍晴明の“第三の顔”を追う…という目的は十分に達せられていたように思う。
さて、具体的には、安陪晴明が登場する以前の時代にまで遡って陰陽師という役職や職能について紹介したり、或いは、史料を読み解きながら安倍晴明の活動を再現したりする。
更には、説話集に登場する安倍晴明の超人的な活躍にも目を向けながら“スーパースター陰陽師”としての晴明像が如何にして生まれたかという根源にまで迫っているのだ。
また、日記等の古記録から当時の儀式の様子を分析すると同時に、先行研究にも着眼する等の配慮もあるので、客観的な視点で論じられている所が好印象でもあった。
勿論、採用しているのは何れも第一級の史料ばかり。
その信頼性と充実した内容は高く評価出来、実に読み応えがあったように思う。
因みに、漫画の世界(岡野玲子『陰陽師』)の安倍晴明、陰陽師の末裔とされる「いざなぎ流」については本論と別扱いの断章にてかなり詳しく取り上げているので、関心のある方は一読の価値があるだろう。
尚、個人的に興味深かったのは、泰山府君を扱った第七章である。
勿論、安倍晴明と言えば真っ先に泰山府君を思い浮かべる方も多いと思うが、ここでは単に「冥界の王との交信」という漠然としたイメージではなく、それが「人間の寿命を書き換える」と言う呪術行為であった事を中心に述べている。
こうした現実的な作法を知るに付け、安倍晴明の主要な“任務”を理解する事が出来、尚且つ、これを機に泰山府君について具体的に学ぶ事が出来たのも非常に有意義であった。
また、“スター・ゲイザー(星を観る人)”としての安倍晴明をクローズ・アップしている所も面白い。
本書では『大鏡』の「安倍晴明が“天変”を観て花山天皇の退位を予兆した」という記述に着目し、「天文博士・安倍晴明」を見直しているのだ。
そして、当時の天文学や占星術、更にはそれらが時代と共に如何なる変化を遂げたという経緯まで詳らかにして行くので、今でも人気のある「星占い」の起源を見るようでもあり、また「未来を知りたい」という人々の願望に答えるべく活躍した安倍晴明の姿を垣間見る事が出来たように思う。
本書を読めば、彼が何故、これ程までに熱狂的に語り継がれ、遂には“神格化”される迄に至ったかという事も自ずと理解出来るに違いない。
歴史的史料、並びに数多くのエピソードに真摯に向き合った名著。
昨今の人気に応じて晴明に興味を持った方、或いは、ブーム到来以前から関心を抱いていた方、更には安倍晴明のみならず、陰陽道、天文学、呪術に好奇心を抱く方…本書は、様々な方達の欲望を満たしてくれる上に、何れの期待も決して裏切る事はないであろう。
「評伝」の枠を超えた新鮮な一冊である。
2020年12月25日に日本でレビュー済み
安倍晴明の実像を探りたいと思うならおすすめです。著者の示される文献を知ることは読み手にとってはさらなる探究を助けてくれます。また我が国において安倍晴明のような陰陽師とされた背景と環境への理解も深まります。
密度の濃い研究の上で書かれた本書は知的好奇心を刺激して止みません。
密度の濃い研究の上で書かれた本書は知的好奇心を刺激して止みません。
2004年10月18日に日本でレビュー済み
神秘的で全能の晴明様偶像が、それなりに浸透しつつある昨今。
「晴明本」は数々あれど、小っ恥ずかしくなるような少女趣味な表紙には流石に手が伸びない。
岡野玲子の『陰陽師』の世界に書き込まれている深い宗教観や歴史的背景もふまえた、信頼できる解説書がほしい。
そんな思いを満たしてくれる一冊でした。
信頼できる記録・史料を元に、安倍晴明の実像と陰陽道発展に果たした役割が紹介されています。
とはいえ、事実だけを淡々と記した無味乾燥な評伝という趣はありません。歴史学者や国文学者ではなく、民俗学のフィールドワーカー且ついざなぎ流太夫の「弟子」でもあるという筆者の視点には、時空を越えた先達である晴明への、同業者としての敬意も込められているようで、晴明ファンにも容易に感情移入できます。
刻々と新たな研究が登場し、次々に新事実が明らかになっていく陰陽道研究の最新状況も伝わってきて、研究入門書としての役割も果たしています。
「晴明本」は数々あれど、小っ恥ずかしくなるような少女趣味な表紙には流石に手が伸びない。
岡野玲子の『陰陽師』の世界に書き込まれている深い宗教観や歴史的背景もふまえた、信頼できる解説書がほしい。
そんな思いを満たしてくれる一冊でした。
信頼できる記録・史料を元に、安倍晴明の実像と陰陽道発展に果たした役割が紹介されています。
とはいえ、事実だけを淡々と記した無味乾燥な評伝という趣はありません。歴史学者や国文学者ではなく、民俗学のフィールドワーカー且ついざなぎ流太夫の「弟子」でもあるという筆者の視点には、時空を越えた先達である晴明への、同業者としての敬意も込められているようで、晴明ファンにも容易に感情移入できます。
刻々と新たな研究が登場し、次々に新事実が明らかになっていく陰陽道研究の最新状況も伝わってきて、研究入門書としての役割も果たしています。