がっかりした。
名著「
基礎から学ぶ刑事法 第4版 (有斐閣アルマ)
」の著者井田良氏が執筆している
と知って読んでみましたが、タイトルから想像されるもの即ち
「映画のシーンを法的に読み解く」内容がまったく無く、
映画はタイトルを利用しただけ。そこから勝手な法律談義を展開して
ときには「このことは銘記すべきであろう」「なのかもしれない」などと
説教や結論の無い想像で終わっていて、夏休みに学生がまとめた趣味の小論文といった趣きの本です。
本人たちが興味を持っている事柄を取り上げているのだろうけれど
結論の無い想像や書生論を大人に読ませるのは勘弁してもらいたいと思います。
リストされている映画の法的解説・分析の類いはほとんど何も書かれていないので、
「好きな映画についてもっと別の、『法的視点』からの専門的な解説を読みたい」
と期待される方には、何のプラスになる内容もありません。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
シネマで法学 (有斐閣ブックス 94) 単行本 – 2000/12/1
- 本の長さ338ページ
- 言語日本語
- 出版社有斐閣
- 発売日2000/12/1
- ISBN-104641086524
- ISBN-13978-4641086524
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「イル・ポスティーノ」「レオン」「ショーシャンクの空に」など、有名な映画を取り上げ、法律や裁判を解説。法律を学ぶと同時に、映画もよりいっそう楽しむことができる。
登録情報
- 出版社 : 有斐閣 (2000/12/1)
- 発売日 : 2000/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 338ページ
- ISBN-10 : 4641086524
- ISBN-13 : 978-4641086524
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,539,522位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1965年生。1988年大阪大学法学部法学科卒、1996年同大学院博士後期課程公法学専攻修了、博士(法学)。東海大学助教授、関西大学助教授などを経て、横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授。筑波大学、学習院大学、立教大学、龍谷大学などで非常勤。専門は憲法学。2023年に『憲法-日本国憲法解釈のために』(成文堂)刊行。ほかに、『新版基礎憲法』(法律文化社)、『ハイブリッド憲法』(勁草書房)、『憲法 (法科大学院ケースブック)』(日本評論社)、『憲法本41-改憲・護憲をいうまえに学んでおくべきこと (Best Selection) 』(平凡社)、『講座ジェンダーと法 第4巻』(日本加除出版)、『新家族法実務大系 第1巻 親族 1 婚姻・離婚』(新日本法規)、『現代日本の政治-政治過程の理論と実際 』(ミネルヴァ書房)、『高等学校 新現代社会』(帝国書院)、『論点体系 判例憲法第1・2巻』(第一法規)、『新・シネマで法学』(有斐閣)で分担執筆、『プライバシーの権利』(教育史料出版会)で分担訳。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2005年10月5日に日本でレビュー済み
お勧めできる本です。
特に、最近の社会情勢を反映した、
身近な法律に関する記述は、非常にしっかりしています。
紹介されている映画のタイトル数が22と、
やや少ないのが難点か。
特に、最近の社会情勢を反映した、
身近な法律に関する記述は、非常にしっかりしています。
紹介されている映画のタイトル数が22と、
やや少ないのが難点か。
2004年11月19日に日本でレビュー済み
有名な映画の中に含まれている法律問題を紹介する本。第一線の学者が大真面目に書いている。意外にもサンドラ=ブロック主演の「ザ・インターネット」など洋画が多く、比較法的な視点での考察が目立つ。なるほど、観たことがある映画も、こんな目で見直すこともできるのか、と妙に感心した。身近なメディアを通して法律に親しんでもらおうという意図は、矢野達雄著「マンガからはいる法学入門」と共通の狙いが感じられる。法律初学者が読むのに適した本だ。
2002年11月18日に日本でレビュー済み
有名な映画を題材にして、憲法、民法、刑法、国際法などの法学を解説している本です。企画は良いし、法学の入門書としての中身も濃いのですが、映画と法学解説がかみあっていないものが少なくありません。法学解説の付けたりに映画が紹介されている感じのものもあります。強いて言えばそこが欠点でしょうか。それから、取り上げられている映画が洋画に偏っている気がします。もっとも、邦画には裁判物が少ないということの表れともいえますが、しかし、たとえば、陪審員制度を考えるなら、中原俊監督の『十二人の優しい日本人』があってしかるべきだ思います。