私は、判例・学説の論争や展開を華々しく記述するタイプの基本書が好みなのですが、本書はそういった議論はほぼありません。
(先例としての)判例や、一致を見ない学説論争というのは、ある種、実定法の予期しなかった異常状態や病理現象と言えるかもしれません。
こういった病理現象的側面の方が議論が華やかで、いわゆる「論点」としてもてはやされるため、他方で刑事手続の概略と大まかな実態=「生理」に関しては蔑ろにされがちでした。
本書は、華々しく見える「病理現象」に関する記述は極力排し、刑事手続の「生理現象」、すなわち刑事手続の仕組み・実態を中心に平易に記述しています(とはいえ、実務での当たり前の実態が病理的であることはありますが…。)。
また本書では、参照条文の指示が細かくなされているので、億劫がらずに六法を引くことが大切です。
なお一部では、司法試験予備試験の刑事訴訟法の短答式試験や(現在、司法試験では刑事訴訟法の短答式試験は課されていません。)や口述式試験の対策に用いられており好評なようです。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
入門刑事手続法 第7版 単行本(ソフトカバー) – 2017/3/30
法学部生・法科大学院生そして刑事訴訟法をこれから学ぶ人のための最適書
刑事手続の実務と概要を手続の流れに沿って,平易かつ客観的な解説と豊富な統計・書式により,読者の基礎知識の理解と整理に役立つものとなっている。初学者から法科大学院生まで幅広い読者の信頼を得ているテキスト。2016年改正法にも対応。
刑事手続の実務と概要を手続の流れに沿って,平易かつ客観的な解説と豊富な統計・書式により,読者の基礎知識の理解と整理に役立つものとなっている。初学者から法科大学院生まで幅広い読者の信頼を得ているテキスト。2016年改正法にも対応。
- 本の長さ422ページ
- 言語日本語
- 出版社有斐閣
- 発売日2017/3/30
- ISBN-104641139245
- ISBN-13978-4641139244
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 有斐閣; 第7版 (2017/3/30)
- 発売日 : 2017/3/30
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 422ページ
- ISBN-10 : 4641139245
- ISBN-13 : 978-4641139244
- Amazon 売れ筋ランキング: - 609,820位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 15,536位社会・政治の法律
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いろんな教科書を探したところ、先生の推薦からこちらを選んで、やはり正解だったと思います。
ただ判例は物足りなく載せられているかなと思うので、条文ばかり読みまくるという傾向はどうしても感じられます。
あと学生としての立場じゃ言えないことであろうと思うんですが、たまに読んでも意味わからないことが出てきてます。たとえば198条1項但書の...解釈論として争われるものという言葉は、理解に必要な展開が書かれてないのでその解釈論は否定する意味のか肯定する意味のかわかりませんでした。
ただ判例は物足りなく載せられているかなと思うので、条文ばかり読みまくるという傾向はどうしても感じられます。
あと学生としての立場じゃ言えないことであろうと思うんですが、たまに読んでも意味わからないことが出てきてます。たとえば198条1項但書の...解釈論として争われるものという言葉は、理解に必要な展開が書かれてないのでその解釈論は否定する意味のか肯定する意味のかわかりませんでした。
2018年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「入門」刑事訴訟法ですが、刑事事件にまつわる一連の手続(捜査の実行から判決宣告、その後の上訴手続や確定後救済手続)が詳説されています。本テキストの特徴としては2つあります。
1つ目は、レイアウトです。本テキストは、本文と参照条文をページ内で分割して記載されているため、大変読みやすくなっています。
2つ目は、巻末付録が充実している点です。刑事手続の各過程(捜査や公判、上訴等)においては、さまざまな書類が作成されることになりますが、本テキストには巻末にそのモデル(書式)が豊富に掲載されています。逮捕状や起訴状はじめ証拠等関係カードなど計37もの書式が掲載されています。
上記のような特徴以外にも、本テキストには刑事手続法(刑事訴訟法)の歴史、判例や実務おける話も適宜取り入れられており、刑事手続法(刑事訴訟法)初学者の私にとっては、大変わかりやすい一冊でした。
これから本テキストの購入を考えている方の参考になれば幸いです。
1つ目は、レイアウトです。本テキストは、本文と参照条文をページ内で分割して記載されているため、大変読みやすくなっています。
2つ目は、巻末付録が充実している点です。刑事手続の各過程(捜査や公判、上訴等)においては、さまざまな書類が作成されることになりますが、本テキストには巻末にそのモデル(書式)が豊富に掲載されています。逮捕状や起訴状はじめ証拠等関係カードなど計37もの書式が掲載されています。
上記のような特徴以外にも、本テキストには刑事手続法(刑事訴訟法)の歴史、判例や実務おける話も適宜取り入れられており、刑事手続法(刑事訴訟法)初学者の私にとっては、大変わかりやすい一冊でした。
これから本テキストの購入を考えている方の参考になれば幸いです。