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漂流する少年たち: 非行学深化のために 単行本 – 1997/1/15

5つ星のうち4.0 1個の評価

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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

大量統計の説明する少年の状況に飽き足らなくなった著者が、街中に出て、そこを浮遊し漂流する「普通の」少年たちの行動や姿態を凝視した。その肖像のデッサン集。少年問題の解決の基底を考えるために。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 恒星社厚生閣 (1997/1/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1997/1/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 188ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4769908350
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4769908357
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.0 1個の評価

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清永 賢二
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2016年11月8日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 単行本
    本書は、いわゆる遊び型非行(福島分類による第3の波)が中心化していた1980年代頃の状況を受けて、
    出版界でもさかんに現状レポートや対策などが議論される傍ら、
    本著者のように一部の識者が、サーベイと参与観察をくみあわせるなどコンティンジェントな方法で、
    脱中心化的にストリートのモノグラフをものしはじめる中、
    まさに漂流する少年たちの世界に、エスニックアイデンティティを読み込み、
    時代と舞台のダイナミックな流れや揺らぎの中で、やはりものされた動態的民族誌ともいえる作品です。

    実は当時、『つっぱりトミーの死』(生江有二著、中公新書)という、
    静かながらかなり衝撃的な内幕レポートがジャーナリストによりものされていたのです。
    それは自称トミー少年(仮名・中嶋英介)が実家近くに借りていたアパートの一室で、
    シンナー中毒が原因と思われる不審死を遂げていた事件的事故をとりあげ、
    「トミーはなぜ死んだのか?」という一抹の疑問から家族や過去の友人、
    そしてトミーだけに対して超然と隔離授業を行っていた懸案の学校へと取材網を広げる中、
    結局疑問は解消されないのだけれど、当時のいわゆる教育地獄のはざまで、
    みずからの居場所を探り、そのアイデンティティの光を見出そうと格闘していた、
    あえかな少年群像が浮かんでくるのであり、俳優穂積氏のノンフィクション『積み木崩し』シリーズや、
    作家森村氏の教育サスペンス『凶学の巣』(いずれもテレビドラマ化・放映された)にもつうじる視点の取り方が印象的です。

    類書には、いわゆる薬物事犯や少年法関連、不登校、ニグレクト…と、
    その他いろんな温床になりうると把握している(一部の事例は実際そうなのだが)ものが目立つ中、
    本書のスタンスはいわゆる人類学などでいうエスノグラフィーであり、
    即ち本著者による渋谷や原宿(当時はタケノコ族の踊りの中心地、
    しかしトミー少年はさらに親友とで群れない別行動もしていた節がある)での、
    フィールドワークの産物である点を強調しておきたく思います。
    社会調査法については、多角的なアプローチがありえますが、
    クレッチマーらによる多軸的アプローチも構成的にゆたかなものがあり、
    事象を立体的に浮上させるのに有意でありましょう。

    本書はやや古いですが、読者の方にはぜひ、そうした点を含め、
    ビビッドな事象への接近法の一つとして、近年の少年群像を考える意味でも、
    ご参照をおすすめしておきます。
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