ナウルはリン鉱石の採掘で短期間に勃興して没落した国だが、
同じ資源立国として、
異常かつ不均衡な発展を続けている産油国の未来を考えるうえで参考になるかもしれない。
個人的には中小企業経営にオーバーラップするものがあった。
ナウルの人口は1,000-1,500人ぐらいらしい。
つまりのところ、急速な国の発展に、
現代的組織を運用可能な人材育成が間に合わなかったという感はする。
ただし本書ではあまり触れられていないが、
毎年優秀なナウル人の学生を国費で留学させ、
また専門職にお雇い外国人を多く招いており
ナウルも一生懸命頑張ったのだとは思う。
これらの留学生たちは帰島後、
若手の改革グループとなり、手腕を発揮しつつあるようだ。
どこの国(組織)でも人材育成と世代交代には時間がかかるのだ、と思った。
翻訳は自然な文となっていて大変読みやすかったです。
内容自体も面白く、速読したこともあり2日で読み終えました。
お勧めです。
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ユートピアの崩壊 ナウル共和国―世界一裕福な島国が最貧国に転落するまで 単行本 – 2011/1/28
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購入オプションとあわせ買い
「これはナウルだけの問題なのか――。破綻した島国から現代社会への警鐘」。
豊富なリン鉱石資源の輸出により実現した、労働の義務から解放された税金なし・社会保障完備の〈地上の楽園〉は、なぜ短期間で破綻してしまったのか?
豊かだった国が危機意識を欠如したまま財政破綻に陥る時――。
太平洋に浮かぶ世界一小さな島国を襲った悲劇の物語から、私たちが学ぶべき教訓とは何か。
豊富なリン鉱石資源の輸出により実現した、労働の義務から解放された税金なし・社会保障完備の〈地上の楽園〉は、なぜ短期間で破綻してしまったのか?
豊かだった国が危機意識を欠如したまま財政破綻に陥る時――。
太平洋に浮かぶ世界一小さな島国を襲った悲劇の物語から、私たちが学ぶべき教訓とは何か。
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社新泉社
- 発売日2011/1/28
- 寸法13.5 x 2 x 19.7 cm
- ISBN-104787710176
- ISBN-13978-4787710178
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商品の説明
著者について
リュック・フォリエ (Luc Folliet)
1979年フランス生まれ。映像ジャーナリスト。
林 昌宏
1965年愛知県生まれ。翻訳家。訳書に、ジャック・アタリ『21世紀の歴史』(作品社)、ダニエル・コーエン『迷走する資本主義』(新泉社)、イエスタ・エスピン=アンデルセン『アンデルセン、福祉を語る』(NTT出版)など。
1979年フランス生まれ。映像ジャーナリスト。
林 昌宏
1965年愛知県生まれ。翻訳家。訳書に、ジャック・アタリ『21世紀の歴史』(作品社)、ダニエル・コーエン『迷走する資本主義』(新泉社)、イエスタ・エスピン=アンデルセン『アンデルセン、福祉を語る』(NTT出版)など。
登録情報
- 出版社 : 新泉社; 第1版 (2011/1/28)
- 発売日 : 2011/1/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 216ページ
- ISBN-10 : 4787710176
- ISBN-13 : 978-4787710178
- 寸法 : 13.5 x 2 x 19.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 129,096位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2023年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ナウルがかつてリン鉱石で栄え、資源の枯渇でぼつらくしていったのはよく知られた話である。
採掘によって穴だらけになった国土では観光地として再生することもできない。住民には高度な教育もなく資源の呪いの典型例と紹介される。
単純化した物語では資源の枯渇がわかっていたのに何もしなかった怠惰な住民と思われがちだが、この本の語るところはそのような単純なものではない。
資源の枯渇に対応するためナウルは海外に投資を行っていたのだが、知識がなかったためにことごとく失敗し、食い物にされたことが語られている。
そもそも「投資しろ」と言ってくる相手こそ信用できない。投資するならその必要性を自分で理解し、リスクを評価してから始めなければならないという、一般市民にも当てはまる教訓話だった。
採掘によって穴だらけになった国土では観光地として再生することもできない。住民には高度な教育もなく資源の呪いの典型例と紹介される。
単純化した物語では資源の枯渇がわかっていたのに何もしなかった怠惰な住民と思われがちだが、この本の語るところはそのような単純なものではない。
資源の枯渇に対応するためナウルは海外に投資を行っていたのだが、知識がなかったためにことごとく失敗し、食い物にされたことが語られている。
そもそも「投資しろ」と言ってくる相手こそ信用できない。投資するならその必要性を自分で理解し、リスクを評価してから始めなければならないという、一般市民にも当てはまる教訓話だった。
2011年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ナウルの栄光と、その転落。
一つの資源に頼って暮らしてきた国、ナウル。
税金もなく、働く、家事をする、、ということすら忘れてしまった国民。
いつか資源が、尽きるだろうことも、考えていなくもなかったけれど、
きちんとしたビジョンをもった指導者がなく、
かなりの資産も、
禿鷹の食い物になるばかり。
国民も思考力がなく?
とうとう崩壊し、最貧国へと転落した。
下手な怪談より怖い。
まだまだ、続編がありそうだ。
自分が、自分たちが同じような道筋にのっていないか?
今の自分たちはこれで大丈夫か?
と、、自問する、、。
一つの資源に頼って暮らしてきた国、ナウル。
税金もなく、働く、家事をする、、ということすら忘れてしまった国民。
いつか資源が、尽きるだろうことも、考えていなくもなかったけれど、
きちんとしたビジョンをもった指導者がなく、
かなりの資産も、
禿鷹の食い物になるばかり。
国民も思考力がなく?
とうとう崩壊し、最貧国へと転落した。
下手な怪談より怖い。
まだまだ、続編がありそうだ。
自分が、自分たちが同じような道筋にのっていないか?
今の自分たちはこれで大丈夫か?
と、、自問する、、。
2018年5月12日に日本でレビュー済み
太平洋に浮かぶ小さな島国、ナウルについて、西洋人が到来してから2005年くらいまでの様子を、富裕な国家が最貧国に転落していく過程を中心に描いています。
Easy come, Easy Go を地で行く話しです。
リン鉱石の採掘の際には、島民が一切働かず政府が現金を支給していたのは、アラブの産油国も一緒ですね。オーストラリアドルで鼻をかむ話しは、日露戦争時の好況時にお札を燃やして懐中電灯かわりにした話しを思い出しました。
金を渡したりするだけではなく、各家庭に家政婦を派遣していたというのもすごい話しです。で、今になって家事を学ぶ為にフィジーに留学するというのも、唖然とする話しです。
転落の過程も唖然とする話しが多く、タックスヘイブンとしてペーパー銀行が乱立してマネーロンダリングが行われていたことくらいはわかりますが、パスポートを販売して、その収益が大統領に流れていたことは唖然とさせられます。
そして、結局は、オーストラリアが難民入国拒否をするために場所を提供するというハメになるのが切ないです。
一方で、庶民の生活も、ガソリンがない、銀行にお金がない、商店の棚が空っぽと、かなりすごいことになっています。政府の役人が、食料を確保するために夕方釣りに行くというのもすごい話です。結局、経済破綻をすると物々交換に戻るというのが良くわかります。
個人的には、狭い島で、人口が1万人もおらず、大した娯楽がないので、みんな車で島の道路を何周もドライブするみたいなところには、とても住めないな、と思いました。
最後に著者がインタビューで答えていますが、ナウルの人たちはお金に対して、我々とは違う認識。もうちょっというと興味がなかったのかもしれません。
今後、この国が立て直されて行くことを期待します。
Easy come, Easy Go を地で行く話しです。
リン鉱石の採掘の際には、島民が一切働かず政府が現金を支給していたのは、アラブの産油国も一緒ですね。オーストラリアドルで鼻をかむ話しは、日露戦争時の好況時にお札を燃やして懐中電灯かわりにした話しを思い出しました。
金を渡したりするだけではなく、各家庭に家政婦を派遣していたというのもすごい話しです。で、今になって家事を学ぶ為にフィジーに留学するというのも、唖然とする話しです。
転落の過程も唖然とする話しが多く、タックスヘイブンとしてペーパー銀行が乱立してマネーロンダリングが行われていたことくらいはわかりますが、パスポートを販売して、その収益が大統領に流れていたことは唖然とさせられます。
そして、結局は、オーストラリアが難民入国拒否をするために場所を提供するというハメになるのが切ないです。
一方で、庶民の生活も、ガソリンがない、銀行にお金がない、商店の棚が空っぽと、かなりすごいことになっています。政府の役人が、食料を確保するために夕方釣りに行くというのもすごい話です。結局、経済破綻をすると物々交換に戻るというのが良くわかります。
個人的には、狭い島で、人口が1万人もおらず、大した娯楽がないので、みんな車で島の道路を何周もドライブするみたいなところには、とても住めないな、と思いました。
最後に著者がインタビューで答えていますが、ナウルの人たちはお金に対して、我々とは違う認識。もうちょっというと興味がなかったのかもしれません。
今後、この国が立て直されて行くことを期待します。
2012年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スティグリッツの『世界の99%を貧困にする経済』を読んで、経済学で当たり前のように出てくる「レント(地代)」に対する疑問が湧いてきたとき、この本に出会った。ナウル共和国の場合にはリン鉱石だったが、それが石油であれ、土地であれ、親の残してくれた財産であれ、それがもたらす不労所得に頼って働かなくなれば(ナウルの場合には家事すらしなくなった)、結局、人間的に(精神的にも肉体的にも)破綻するしかない。日本でもそれは同じこと。親が莫大な不動産をもっている知人が何人かいたが(もう知人ではない)、教育に金をかけるので、子供たちは高学歴にはなるのだが、結局、なんだかんだと理由をつけては、大学を出てもまともに働かない。遊んで暮らしていた。私には、人生を無駄に浪費しているようにしか見えなかった。皮肉なことに、今、ナウルの人々を救っているのは貧困だという。まるで寓話のようお話だが、ウソだと思う人には、一読をお勧めする。
2014年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界一の金持ち国から、わずか30年で世界最貧国に転落してしまったという、嘘のようなホントの話。
題材としては申し分なく、あっという間に読めます。
しかし…どれだけ地下資源に恵まれようと、全く働かなくても生きて行けてしまう社会と言うのは一回
転落し始めると本当に歯止めが効かないのだと言う事が、本書を読むと良く分かる。」
非常に興味深い本なのだが、最後の方でナウルの問題を中東諸国になぞらえている。まさにドバイや
UAEが将来的に直面しそうな問題で、ここの部分を掘り下げていけたらもっと面白い本になったような
気がする。そういう点でマイナス1点とさせて頂きました。
題材としては申し分なく、あっという間に読めます。
しかし…どれだけ地下資源に恵まれようと、全く働かなくても生きて行けてしまう社会と言うのは一回
転落し始めると本当に歯止めが効かないのだと言う事が、本書を読むと良く分かる。」
非常に興味深い本なのだが、最後の方でナウルの問題を中東諸国になぞらえている。まさにドバイや
UAEが将来的に直面しそうな問題で、ここの部分を掘り下げていけたらもっと面白い本になったような
気がする。そういう点でマイナス1点とさせて頂きました。
2012年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あぶく銭というと少し違うかもしれないが、ナウルの過去の繁栄と現在の転落を見るとつまるところ同じではないかと思ってしまう。
結局のところ、自分の能力以外で手に入れたものはあくまで幸運にしか過ぎないのである。
その幸運に頼り切っていれば、運が尽きたときにどうなるかは言うまでもない。
この本ではその過程が描かれている。
怠惰と放漫財政、そして国家財政の破たん。
「人間の持つものの中で、自分自身に基礎を置かぬ力ほど、不安定で儚いものはない」
というゲーテの言葉を思い出させるような過程をたどったナウルの転落の歴史を上手くまとめていて、読みやすい。
ただ、ナウルについての大雑把な歴史的経緯を知っている人からすれば少し物足りない内容かと思われるので、
☆は3つとさせていただいた。文庫本になって価格が半額になるなら☆4になるだろう。
なお、最後のインタビューは正直に言って蛇足に思えた。
結局のところ、自分の能力以外で手に入れたものはあくまで幸運にしか過ぎないのである。
その幸運に頼り切っていれば、運が尽きたときにどうなるかは言うまでもない。
この本ではその過程が描かれている。
怠惰と放漫財政、そして国家財政の破たん。
「人間の持つものの中で、自分自身に基礎を置かぬ力ほど、不安定で儚いものはない」
というゲーテの言葉を思い出させるような過程をたどったナウルの転落の歴史を上手くまとめていて、読みやすい。
ただ、ナウルについての大雑把な歴史的経緯を知っている人からすれば少し物足りない内容かと思われるので、
☆は3つとさせていただいた。文庫本になって価格が半額になるなら☆4になるだろう。
なお、最後のインタビューは正直に言って蛇足に思えた。
2014年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レンティア国家の繁栄と没落に目を奪われました。中東産油国とナウルの姿が重なり、彼らはナウルのようにならないで欲しいと考えるようになりました。天然資源に胡坐をかくことの怖さを教えてくれる本です。価格が高過ぎるのが勿体無いです。実際の価値は800~1000円といった所でしょうか。