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解明される宗教 進化論的アプローチ 単行本 – 2010/8/25
ダニエル・C・デネット
(著),
阿部文彦
(翻訳)
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- 本の長さ609ページ
- 言語日本語
- 出版社青土社
- 発売日2010/8/25
- 寸法14.5 x 3.6 x 19.6 cm
- ISBN-104791765621
- ISBN-13978-4791765621
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商品の説明
著者について
宗教は人類至高の精神的所産なのか?それとも不幸な軋轢をもたらす躓きの石なのか?現代哲学の重鎮デネットがついに宗教の謎と矛盾に取り組んだ。志向的姿勢、ミーム、信念の思考など諸科学の概念を駆使し、人類史の精神過程をあくまで科学的・論理的に解明する、瞠目の書。
登録情報
- 出版社 : 青土社 (2010/8/25)
- 発売日 : 2010/8/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 609ページ
- ISBN-10 : 4791765621
- ISBN-13 : 978-4791765621
- 寸法 : 14.5 x 3.6 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 135,699位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年6月21日に日本でレビュー済み
この本はドーキンスの「神は妄想である」よりずっと面白いです。神が存在するかどうかで真剣に悩んでいる人には、ぜひ読んでほしいオススメの本です。
2014年10月14日に日本でレビュー済み
文章が長い割りに情報量が少ない。込み入った論説が展開されるが、明確な根拠が明示されていないことが多い。ニコラスウェィドがNatureやScienceの論文を扱う理系の作法にベースがあるのに対比してダニエルデネットが哲学者であり文系の作法にベースがあるからであろう。こと宗教を解明するにあたっては科学的視点がいかに重要か、二つを読み比べて歴然とする。
2018年11月18日に日本でレビュー済み
宗教はなぜ発生したか、ではなく、宗教が何故生き続けるのか、を考察する本。日本と違いアメリカは有神論者が多数います。ダーウィンの進化論はそう考えると分かりやすいが真実でない、と本気で信じる人たちです。未開とされる文化の中には幽霊や悪霊を信じる人たちがいます。無宗教の日本人から見るとどちらも同じです。
最初に草の茎を登り続ける蟻の例があります。途中で猫の前に飛び出す鼠の話があります。どちらも細菌やウィルスに感染して蟻はひたすら高所を目指し、鼠は警戒心が無くなり大胆な行動をとります。寄生者は広い範囲に散らばりたいし、鼠から猫に移りたいのです。このように宿主を破壊しても生存を図りたい寄生者もあれば、腸内細菌のように共存するものもあります。
宗教も同様に人間の思考に寄生して生き続けるものだと著者は考えます。その観点から宗教、とくにユダヤ教、キリスト教、イスラム教のような、同じユダヤ民族の経典から始まった一神教を捉えます。キリスト教やユダヤ教、イスラム教を信じる人が当たり前に存在するアメリカの人々に向けて書かれたものですから、宗教を考察対象にすること、宗教を疑うことに著者は慎重です。というより、有神論者たちへかなり気を使って書かれた最初のほうは無神論が当たり前の日本人には退屈かもしれません。しかしそこを過ぎると教えられる点が多々ある、つまり常識をひっくり返される著者の鋭い洞察に感心させられます。
宗教、とりわけ一神教はなぜこのような発展をしたか。そこに関心がある人には良い読書です。またミームモデルを使った考察は興味深いと思います。そういうことに興味がなければ別の本を読むべきです。
最初に草の茎を登り続ける蟻の例があります。途中で猫の前に飛び出す鼠の話があります。どちらも細菌やウィルスに感染して蟻はひたすら高所を目指し、鼠は警戒心が無くなり大胆な行動をとります。寄生者は広い範囲に散らばりたいし、鼠から猫に移りたいのです。このように宿主を破壊しても生存を図りたい寄生者もあれば、腸内細菌のように共存するものもあります。
宗教も同様に人間の思考に寄生して生き続けるものだと著者は考えます。その観点から宗教、とくにユダヤ教、キリスト教、イスラム教のような、同じユダヤ民族の経典から始まった一神教を捉えます。キリスト教やユダヤ教、イスラム教を信じる人が当たり前に存在するアメリカの人々に向けて書かれたものですから、宗教を考察対象にすること、宗教を疑うことに著者は慎重です。というより、有神論者たちへかなり気を使って書かれた最初のほうは無神論が当たり前の日本人には退屈かもしれません。しかしそこを過ぎると教えられる点が多々ある、つまり常識をひっくり返される著者の鋭い洞察に感心させられます。
宗教、とりわけ一神教はなぜこのような発展をしたか。そこに関心がある人には良い読書です。またミームモデルを使った考察は興味深いと思います。そういうことに興味がなければ別の本を読むべきです。
2019年10月10日に日本でレビュー済み
神は存在しないを反証する命題は、おそらく「神が存在するならば、これは絶対に起きない」である。神の不在を正式に言いたければそれを示すことだ。「神が存在しないから、これが起こっている」ではない。後者の事例がいくら積みあがって、神が妄想からできたと説明されても、まだ神は存在しうるのである。
ただ、神を否定したくなる都合はわかる。神の代弁者と言われる人たちの存在は明らかに世界にとって不幸をもたらす。機能的ではない。だが、それは神の代弁者などという特別な存在が悪いのであって、神が悪いのではない。逆に神はいない、というのも世界は倫理的無秩序だと解釈されれば機能的でない。そういう都合に基づく意志で書かれた本のように思える。
神を抜きにしても、人間は何が機能的な仕組みかをデザインする「使命」はあると思う。デザインとは創造である。だから、動物の仕事というよりは神に近い仕事である。この神の仕事を引き受けるからこそ人間は霊長類なのである。自然環境を整える霊長の仕事が人間を必然の「適者」へと導く。こう考えると創造性は人間としての機能性の問題であるが、その源に対する考察もあってもいい。
結局、進化論者の科学性の限界を見た気がする。宗教を解明する歴史的偉業としては評価できるけど、神の本質には全く触れていないということだ。
ただ、神を否定したくなる都合はわかる。神の代弁者と言われる人たちの存在は明らかに世界にとって不幸をもたらす。機能的ではない。だが、それは神の代弁者などという特別な存在が悪いのであって、神が悪いのではない。逆に神はいない、というのも世界は倫理的無秩序だと解釈されれば機能的でない。そういう都合に基づく意志で書かれた本のように思える。
神を抜きにしても、人間は何が機能的な仕組みかをデザインする「使命」はあると思う。デザインとは創造である。だから、動物の仕事というよりは神に近い仕事である。この神の仕事を引き受けるからこそ人間は霊長類なのである。自然環境を整える霊長の仕事が人間を必然の「適者」へと導く。こう考えると創造性は人間としての機能性の問題であるが、その源に対する考察もあってもいい。
結局、進化論者の科学性の限界を見た気がする。宗教を解明する歴史的偉業としては評価できるけど、神の本質には全く触れていないということだ。
2010年9月21日に日本でレビュー済み
本書が扱うテーマはかなり広くて、そのぶんやや散漫かもしれない。もっとも価値があると感じたのは、宗教を研究するとはどういうことかの念入りな議論。特に蓄積された人文社会学の知識と、自然科学の論理の統合は必要不可欠なはず。信仰の理由を人に尋ねても、返ってきた答えが本当にその人の信仰の理由を表しているとは限らない。嘘をつく気がなくてもその場限りの理由をでっち上げてしまうことがある。このような現象は認知心理を理解しなければ扱えないだろう。個人心理としても社会現象としても、宗教を分析し解釈するためには自然科学の確かな理解に基づかなければならないというデネットの指摘には説得力がある。
本書のポイントを簡単にあげると
●宗教を研究するとはどういうことか?
−宗教が超自然的な現象を含んでいるとしても、それを信じる心理や社会に与える影響は自然現象として研究できる。
−宗教や文化を自然科学から独立した存在であると主張したギアツのような社会科学者を「学問的に孤立した」と批判している。文化も人間という生物が引き起こす自然現象なのだ、と。同時に生物系の宗教研究者は自分の知っている少数の例から一般則を安易に引き出したがる傾向があり、文化人類学者の集めた知識を真剣に検討すべしと釘を刺している。
●宗教の起源
−ボイヤーの『神はなぜいるのか』の方がまだ読みやすい。特に信仰心の生物的進化と、ミームとしての宗教の文化的進化の問題が入り乱れており読み進めるのが面倒。
●これから宗教にどう接すべきか
−デネットは宗教を直接批判しているわけではないが、教典を理由にした道徳的主張には批判的だ。道徳の議論は客観的な論理に基づいていなければならない。また宗教過激派を抑制する義務が穏健派にもあると主張する(酔っ払って犯罪を起こした人だけでなく、酒を出した人にも責任はあるということ)。
本書のポイントを簡単にあげると
●宗教を研究するとはどういうことか?
−宗教が超自然的な現象を含んでいるとしても、それを信じる心理や社会に与える影響は自然現象として研究できる。
−宗教や文化を自然科学から独立した存在であると主張したギアツのような社会科学者を「学問的に孤立した」と批判している。文化も人間という生物が引き起こす自然現象なのだ、と。同時に生物系の宗教研究者は自分の知っている少数の例から一般則を安易に引き出したがる傾向があり、文化人類学者の集めた知識を真剣に検討すべしと釘を刺している。
●宗教の起源
−ボイヤーの『神はなぜいるのか』の方がまだ読みやすい。特に信仰心の生物的進化と、ミームとしての宗教の文化的進化の問題が入り乱れており読み進めるのが面倒。
●これから宗教にどう接すべきか
−デネットは宗教を直接批判しているわけではないが、教典を理由にした道徳的主張には批判的だ。道徳の議論は客観的な論理に基づいていなければならない。また宗教過激派を抑制する義務が穏健派にもあると主張する(酔っ払って犯罪を起こした人だけでなく、酒を出した人にも責任はあるということ)。
2013年2月19日に日本でレビュー済み
本書の原題を直訳した「呪縛を解く−自然現象としての宗教」の方が、本書の内容にふさわしい。本書は、宗教という現象を「解明した」というよりも、哲学、心理学、文化人類学など諸学を総動員して、宗教現象の解明を開始した、というのが妥当である。著者が想定した読者は、人口の4分の1が宗教的な理由で進化論を信じていないアメリカ人である。このため、宗教を自然現象として扱うためのお膳立てに相当のページ数を費やしている。
本書の内容は3部に分かれている。第1部「パンドラの箱を開ける」では、宗教を科学的に議論するための土俵づくりである。上記のアメリカ特有の事情により、著者は、臆病に見えるほど、慎重に議論の土俵づくり(既成宗教側からの反論を想定した)を行っている。第2部「宗教の進化」が本書の中核部分で、宗教のルーツ、黎明期、制度としての宗教、人類史における宗教の展開が議論される。進化心理学やドーキンスの「ミーム理論」が援用される。第3部「今日の宗教」では、現代における宗教の意味、道徳との関係などが議論される。
全体としての感想は、穏健であり、間違っても既成宗教に対する敵意や過激さはない。このため、「生ぬるさ」は否めない。また、言語の獲得や抽象概念の表出能力と宗教の起源との関係が十分深められていないのが残念である。
宗教に名を借りたテロや戦争が絶えず、また宗教家の不祥事が絶えない昨今の社会情勢からすると、やや物足りない気もするが、幅広く宗教の起源を学ぶ上では優れた本といえる。訳文も読みやすい。
本書の内容は3部に分かれている。第1部「パンドラの箱を開ける」では、宗教を科学的に議論するための土俵づくりである。上記のアメリカ特有の事情により、著者は、臆病に見えるほど、慎重に議論の土俵づくり(既成宗教側からの反論を想定した)を行っている。第2部「宗教の進化」が本書の中核部分で、宗教のルーツ、黎明期、制度としての宗教、人類史における宗教の展開が議論される。進化心理学やドーキンスの「ミーム理論」が援用される。第3部「今日の宗教」では、現代における宗教の意味、道徳との関係などが議論される。
全体としての感想は、穏健であり、間違っても既成宗教に対する敵意や過激さはない。このため、「生ぬるさ」は否めない。また、言語の獲得や抽象概念の表出能力と宗教の起源との関係が十分深められていないのが残念である。
宗教に名を借りたテロや戦争が絶えず、また宗教家の不祥事が絶えない昨今の社会情勢からすると、やや物足りない気もするが、幅広く宗教の起源を学ぶ上では優れた本といえる。訳文も読みやすい。