お届け先を選択
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

この一冊で中国古典がわかる! 単行本 – 1998/6/1

4.3 5つ星のうち4.3 3個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

「論語」のエッセンスも、老荘思想の知恵も、「性善説」「性悪説」も、そして韓非子、孫子の思想も、この一冊にすべて凝縮。自分を磨く指針となる「中国古典」のエッセンスを紹介。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 三笠書房 (1998/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1998/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 246ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 483791747X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4837917472
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 3個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
守屋 洋
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
3グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2023年1月14日に日本でレビュー済み
以前読んだ中国古典関連書では,老荘思想に関する部分が,ちと難解だったため,戦略的後退をして,「もっと易しい本を」と求めてみたのが本書.
 結果は成功.
 たとえば,老子と荘子の違いについて,「したたかな生き方を説く老子,伸びやかな生き方を説く荘子」(p.25-26)と簡潔.
 以下,主な中国古典について,簡潔・明快な説明が続く.

 孟子の「仁義」は,欲望をコントロールし,性悪な人間を善導する手段(p.29)
 内面の道徳性を指す「仁義」に対し,荀子の唱えた「礼儀」は,外在的な規範(同)
 こうした説明ならば,「仁義」「礼儀」がなぜ必要なのか,明確に理解可能.

 諸子百家の圏外にあって,独自に理論を積み重ねてきたのが兵家(p.31)
 道理で老荘思想なととは異質なはず.

 孔子的勉強法: できるだけ人の話に耳を傾け,幅広い読書を心がける.疑問を感じたところは暫くそのままにし,納得のいった部分だけ発言し,納得のいった部分だけを行動に移す.(p.54)
 これなら実際に真似できそう.

 「儒教は利益追求を否定」は間違い.
 そうではなく,人生において利益追求の優先順位が,相対的に低いだけ.
「利に放(よ)りて行えば,怨み多し」(p.73-77)
 ほどほどが大事,というのは荘子にも通ずるかも.

 友を選ぶときには,自分より優れた人物を選べ(p.79)
 ただし,「優れた」の基準が,偏差値だけを意味しないので注意.
 人間関係の原則の一つが,不即不離(つかず離れず)(p.81)
 益者三友,貧者三友(p.82-83)
 孔子曰く,指導的立場にありながら寛容さに欠けている者,儀礼を行いながら敬虔さを欠いている者,葬儀に列席しながら哀悼の気持ちを持たない者,要するにうわべだけの人間に,見所があるとは思えない(p.84-86)
 言行不一致の者にも,激しい嫌悪感を示した孔子(p.87-88)
 自力判定できるか否かが,本当のポイントかも.

 孔子の言う「孝」とは?(p.89-93)
 しかし,いわゆる「キチ親」の存在が少なからず知られている現在,もはや孔子の考え方が無条件に受け入れられることは難しいのではないか?

「孔子によれば,立派な人物というのは,和はするけれども同はしない.
 和と同の違いは,主体性の有無」(p.95)
 ただ,同調圧力の強い日本では,同から脱するのもまた困難が伴うのが…

「下降線に転じたとき,それに歯止めをかけるのが,リーダーの出番」(p.141)
 その点では,確かに日本はリーダー不在といえるかも.
「物事を解決するためには,一面的な態度で臨んではならない」(p.144)
 こんな警句があるにもかかわらず,一面的態度は,ネット時代に入り,かえって増加しているように思えてならず.
「成功を夢見るなら,失敗したときのことも考慮に入れておく必要がある」
 物事を判断するときには,楽観的に過ぎてもいけないし,悲観的に過ぎてもいけない(p.144)
 これも言うは易し,するは難し.
「相手の言い訳や弁解にも,うるさがらずに耳を傾けよ.
 それでもダメなら,少し時間を置いて様子を見るくらいの余裕が欲しい.
 これも孫子の応用の一つ」(p.147)
 これは盲点.

 昔から異説が多い,『老子』の作者(p.154)
 不特定多数によって纏められたものであろうというのが,現在の通説(p.155)
 もしかして古代の「yahoo智恵袋」?
「『道』を体得している人物は,知識をひけらかさない.知識をひけらかすような人物は,『道』を体得しているとは言えない.
 欲望にとらわれず,知識に惑わされず,才知を包み込んで世俗と同調し,とげとげしさを消し去って対立を解消する.
 これが『道』と一体化した生き方に他ならない」(p.159-160)
 これは承認欲求の否定ともとれる.
 だが,
「『道』を体得した人物は,自分から先に立たないので,かえって人に立てられる」(p.162)
として,他力本願的に承認欲求が満たされることも期待されている.
「傲慢になりがちな状態とは,
・能力に自信を持っているとき
・何か功績を立てたとき
・調子の波に乗っているとき」(p.161-162)
「傲慢がまずい理由:
・周りから反発を買い,下り坂になった途端,つまらぬところで足を引っ張られる
・狭い世界で取り巻きに囲まれてふんぞり返っていると,視野が狭くなって,自分の進歩を止めてしまう」(p.220-221)
 これは的確な指摘.
 現代でも有名人の中にも,そのような事例多数.
「知りて知らずとするは尚なり.知らずして知れりとするは病なり」(p.166)
「信言は美ならず,美言は信ならず」(p.166)
 本書のそのあとのくだりにもあるように,見分けられるかどうかこそがポイントかと.

 ただ,孫子の章は,さすがに既に様々な書籍にて言い尽くされている記述多し.
 孫子によれば,勝算五分五分の「バクチ」で戦争をしてはいけない(p.129)
 この原則をモロに破って,痛い目に遭ったのが旧日本軍ということに.
 敢闘精神ばかりに頼っていては,長期戦は戦えない(p.135)
 この原則をモロに破って(以下同文)

 一方,
「人から認めてもらえないと嘆くな.むしろ,他人の真価に気づかないでいる自分こそ責めるべき」(p.60)
は,現代では実行困難かと.
 なぜならば,目に見える成果を認めてもらうことが,家計に直結するシステムになってしまっているため.
 孔子のこの思想を実践するためには,社会全体を変える必要が.

 また,日本流の温情主義の経営に対する批判が,所々に出てくる(p.112など)が,現在の不況は,それ以前の問題では?

 さらに言えば,本書の一部の記述には,中国古典の考え方なのか,著者自身の考え方なのか,分かり難い部分もあり.
 p.222-223などは,著者個人の考え方のように見えるのだが,明示されておらず.

 上述のような欠点もあるにはあるものの,入門書としては非常に分かり易し.
 読め.
【関心率15.45%:全ページ中,手元に残したいページが当方にとってどれだけあるかの割合.当方にとっての必要性基準】
2021年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学生の頃
三國志や史記にはまり

守屋洋さんの本に出会い
好きで読んでいます。

引っ越したときに手放してしまい
読んでみたくなり購入。

この本は
とても読みやすく
分かりやすいです。

古典と歴史に学べ
とありますが

(私自身がそうでしたが
古典と歴史って
とっつきにくいですが
読んでいたら
興味を持ち
ほかの本も読んでみたくなりました。)

いろんな本が出ていますが

あらためて
古典や歴史からも
学ぶことって
たくさんあると思います。
カスタマー画像
5つ星のうち5.0 読みやすく、わかりやすいです
2021年3月1日に日本でレビュー済み
学生の頃
三國志や史記にはまり

守屋洋さんの本に出会い
好きで読んでいます。

引っ越したときに手放してしまい
読んでみたくなり購入。

この本は
とても読みやすく
分かりやすいです。

古典と歴史に学べ
とありますが

(私自身がそうでしたが
古典と歴史って
とっつきにくいですが
読んでいたら
興味を持ち
ほかの本も読んでみたくなりました。)

いろんな本が出ていますが

あらためて
古典や歴史からも
学ぶことって
たくさんあると思います。
このレビューの画像
カスタマー画像
カスタマー画像
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート