学術書ですが、基本的にデータの信用できるものを扱うと日本統治時代が中心になります。
第二次世界大戦後はその延長線上に当時の援助国ソビエトロシアのレポートや報告を加えてダブルチェックとなし、考察しています。
結論めいた部分は大体、概ね現在の一般的日本人が想定してる”程度”に落ち着いております。
補章という形で一章を割いて、要するにこれに先立つ1974年に「朝鮮の歴史」(朝鮮歴史研究会(既存学術団体)発行)というマルクス・レーニン史観偏向のプロパガンダ本が、学術書という体裁を持って本邦唯一の朝鮮正史を扱うテキストとして教員間や学校図書として君臨してきたという事実があって、
95年に出た新編も多少表現を柔らかくしただけで立ち位置や姿勢に変化が無い状態で流通してきたという経緯があって、この辺りを記述したアンチではない・偏向を可能な限り取り除いたテキストが望まれた背景が説明されてます。
歴史と言いながら、それが都合の良い様に書き換えられ解釈され現代に持ち込まれ、生々しい現体制や政敵への攻撃やシンパ獲得の武器に使われてきたのだろう事は容易に推測できますな。
扇動的なマルクス・レーニン史観に捉われない・客観的担保に可能な限り配慮した面が見られる本書が、先鞭をつけてプロパガンダ本を駆逐すると良いなと思いました。
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北朝鮮経済史 1910-60 単行本 – 2016/11/10
木村光彦
(著)
1910年の日本による朝鮮統治から解放後の1960年に及ぶ半世紀にわたる北朝鮮の経済史を,膨大なデータを活用して考察し,はじめてその実相を明らかにした画期的な概説書である。
北朝鮮経済における自然,産業,畜牛,食物消費と教育など初期条件の分析からはじめ,農業,鉱工業,初等教育,防疫の四分野を重点的に検討し,北朝鮮経済のダイナミズムに迫る。
近代朝鮮経済史と銘打った書物は多数存在するが,戦前期は日本統治下の朝鮮半島を扱い,戦後は韓国の経済成長を論ずるのが一般的である。このような変則的な研究状況に対して,戦前期の南北経済を北鮮,西鮮,中鮮,南鮮の地域に分けて考察しつつ,戦後の北朝鮮経済を分析することにより,今まで閑却されてきた近代朝鮮の全体像を認識する道を切り拓く。
今日,〈問題としての北朝鮮〉を考えるうえで,本書はその背景となる経済・社会基盤の歴史的経緯を知るために,研究者のみならず政官界や調査機関,さらに北朝鮮に関心をもつ多くの社会人にとって類書のない貴重な文献となろう。
北朝鮮経済における自然,産業,畜牛,食物消費と教育など初期条件の分析からはじめ,農業,鉱工業,初等教育,防疫の四分野を重点的に検討し,北朝鮮経済のダイナミズムに迫る。
近代朝鮮経済史と銘打った書物は多数存在するが,戦前期は日本統治下の朝鮮半島を扱い,戦後は韓国の経済成長を論ずるのが一般的である。このような変則的な研究状況に対して,戦前期の南北経済を北鮮,西鮮,中鮮,南鮮の地域に分けて考察しつつ,戦後の北朝鮮経済を分析することにより,今まで閑却されてきた近代朝鮮の全体像を認識する道を切り拓く。
今日,〈問題としての北朝鮮〉を考えるうえで,本書はその背景となる経済・社会基盤の歴史的経緯を知るために,研究者のみならず政官界や調査機関,さらに北朝鮮に関心をもつ多くの社会人にとって類書のない貴重な文献となろう。
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社知泉書館
- 発売日2016/11/10
- ISBN-104862852424
- ISBN-13978-4862852427
登録情報
- 出版社 : 知泉書館 (2016/11/10)
- 発売日 : 2016/11/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 176ページ
- ISBN-10 : 4862852424
- ISBN-13 : 978-4862852427
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