Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

太陽の血は黒い (台湾文学セレクション 2) 単行本 – 2015/5/25

5つ星のうち4.3 3個の評価

=====
おれは見たんだ。
太陽がゆっくりゆっくりゆっくりと緑色に変わっていくのを。そして黒い血が流れ出てくるのを……
台北の浮薄(クール)な風景に、傷の記憶のゆらぎをきく、新たな同時代文学への試み。
=====

すべての傷口はみな発言することを渇望している──。
戒厳令解除後に育った大学院生のわたし李文心と同級生小海。ふたりの祖父をつなぐ台湾現代史の傷跡。セクシュアル・マイノリティである友人阿莫の孤独。台北の浮薄(クール)な風景のなか、忘却の誘惑にあらがい語りだす傷の記憶が、短編をコラージュするかのように紡がれる。気鋭の作家による新たな同時代文学への試み。

商品の説明

著者について

胡淑雯:1970年台湾台北生まれ。台湾大学外文系卒業。新聞記者、編集者、女性運動団体に専従した時期を経て、現在は作家活動に専念している。台北文学賞、時報文学賞などを受賞。

三須祐介(訳者):1970年生まれ。立命館大学文学部教員。専門は近現代中国演劇・文学。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ あるむ (2015/5/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/5/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 459ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4863330995
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4863330993
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.3 3個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
3グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

  • 2015年5月30日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    社会的な問題を過去や現在の歴史を織り交ぜて書いた台湾文学の邦訳版。現代は「太陽的血是黒的」、2011年刊行。

    本書はある女性が性的暴力を受けた時の曖昧な記憶を語るところから始まり、精神障害者、身体障害者、レズビアン、インターセクシャル、トランスジェンダー、白色テロ時代の政治犯などといった社会に対して声を出せない、届けられない者たちの姿を表出させている。
    「ライ麦畑で捕まえて」、「欲望という名の電車」などといった海外作品の引用や、抽象的な表現を使って声を出せない人たちの感覚を作者は伝えようとしている。

    後半に収録されている「眠れない」という緊急精神病棟の待合室で一晩過ごす話では、運ばれてきた患者たちの言いようのない感情が活字となり、読み進めるにつれて彼らがどううめいているのかを想像してしまう。

    そのようにして作者は台北というお洒落な都市に埋もれて、誰も見つけてくれない人たちの話をそっとすくい上げようとする。おそらくこれは、文学という手法だからできる行為である。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2018年3月25日に日本でレビュー済み
    当事者てんこ盛りという感じ。ちょっと詰め込みすぎで不自然さも感じる。真面目に書かれた小説だということはわかる。やや文体が重いようにも。だが勉強にはなった。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート