夏目漱石の「こころ」を読んだ時、「先生」の秘密が暴かれる直前まで「私」と一緒に「先生」の秘密に魅了されていった。
まだ学生だった私が初めて本に夢中になったあの瞬間を思い出した。
酒見くんの謎に少しずつ迫っていくにつれドキドキとページを繰る手が止まらなくなっていった。私の心を惹きつけたのは酒見くんの静かな壊れ方だ。白くて美しい横顔が行間からはっきりと見える。
静と動という言葉を用いるなら、この作品はひたすら「静」だ。起こっている出来事は激しいものなのに、ただひたすら静寂さを感じる文章で綴られている。そのギャップが私を作品の中に引き込んで離さなかった。
用事も忘れて読みふけり、ものの30分で読了した。久しぶりに夢中になれる作品だった。
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雲を離れた月 単行本 – 2018/6/18
相川 英輔
(著)
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購入オプションとあわせ買い
ストーリーとストレンジ
迷いと惑い
影をとられないようにご注意ください
――西崎憲
【「たべるのがおそい」掲載作を含む、学生時代を発端とする憐憫と悔恨の物語】
中学時代のちょっとした遊びの呪いか「20歳までに3人死ぬ」という言葉にとらわれ、消息不明となっていた酒見君を探し出した源の前に現れたのは…「雲を離れた月」。大学時代の友人、榊君と久しぶりに再会した光安は、思い出話をするうちに彼のお面に手をかけたあの夜のことを振り返る「ある夜の重力」。50万円と引き換えに誕生日を手放してしまった渕上がたどり着いた先には…「7月2日、夜の島で」。「たべるのがおそい」掲載の「エスケイプ」の4編を収録。
迷いと惑い
影をとられないようにご注意ください
――西崎憲
【「たべるのがおそい」掲載作を含む、学生時代を発端とする憐憫と悔恨の物語】
中学時代のちょっとした遊びの呪いか「20歳までに3人死ぬ」という言葉にとらわれ、消息不明となっていた酒見君を探し出した源の前に現れたのは…「雲を離れた月」。大学時代の友人、榊君と久しぶりに再会した光安は、思い出話をするうちに彼のお面に手をかけたあの夜のことを振り返る「ある夜の重力」。50万円と引き換えに誕生日を手放してしまった渕上がたどり着いた先には…「7月2日、夜の島で」。「たべるのがおそい」掲載の「エスケイプ」の4編を収録。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社書肆侃侃房
- 発売日2018/6/18
- ISBN-104863853203
- ISBN-13978-4863853201
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商品の説明
著者について
相川英輔(あいかわ・えいすけ)
1977年生まれ。福岡市在住。
2016年、福岡市文学賞受賞。
2017年、惑星と口笛ブックスより単著『ハイキング』を刊行。
1977年生まれ。福岡市在住。
2016年、福岡市文学賞受賞。
2017年、惑星と口笛ブックスより単著『ハイキング』を刊行。
登録情報
- 出版社 : 書肆侃侃房 (2018/6/18)
- 発売日 : 2018/6/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4863853203
- ISBN-13 : 978-4863853201
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,010,075位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23,018位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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主な著作は『黄金蝶を追って』、『ハンナのいない10月は』など。
複数の作品が英訳や中国語訳されており、スペキュレイティブ・フィクションの書き手として日本国外でも高く評価されている。
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
6グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年3月9日に日本でレビュー済み
4つのお話、全て大学生が主人公です。
意外な展開に目が離せず、一気に読み終わりました。
不思議で、奇妙で、どこかふわりと優しさの漂う恐怖。楽しませて頂きました。
意外な展開に目が離せず、一気に読み終わりました。
不思議で、奇妙で、どこかふわりと優しさの漂う恐怖。楽しませて頂きました。
2018年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作中、どこにも言及されてはいませんが、これは紛れもなく酒呑童子伝説の再話でしょうね。700年前の物語が、現代小説として見事に蘇っています。FGOで使っているキャラなのでピンときました。『大江山絵詞』では、源頼光は酒呑童子の首を持ち帰ったけれど、『雲を離れた月』の源君は、酒見君をどうするか...。
一気に読了して、本を閉じたとき帯が外れ、驚きの仕掛けに気づきました。こだわった本だなぁ。
一気に読了して、本を閉じたとき帯が外れ、驚きの仕掛けに気づきました。こだわった本だなぁ。
2018年7月15日に日本でレビュー済み
4編の作品いずれもが意外性あり、結末がどうなるのかドキドキしながら夢中で読んだ。
心情の揺れ動きや情景描写に優れていて、まるで自分もその場で登場人物達を見ているかのような錯覚を覚えた。次回作も楽しみだ。
心情の揺れ動きや情景描写に優れていて、まるで自分もその場で登場人物達を見ているかのような錯覚を覚えた。次回作も楽しみだ。