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ピョートル前夜のロシア: 亡命ロシア外交官コトシーヒンの手記 単行本 – 2003/3/31

5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

9年の歳月をかけて遂に成った、17世紀中葉のロシアの国家と社会の全貌! 有能な元ロシア人官吏が外国人のために書いた、宮廷生活、官職制度、外交関係、行政機構、社会制度、生活習慣などに関する貴重な資料集。詳細な脚註付き。
「本書は、中央官庁の一つ、使節官署に勤務していた外交官コトシーヒンが書き残した同時代のロシアに関する記録の全訳である。彼が使節官署に勤務していたのは、ピョートル大帝の父親でロマノフ王朝第二代のアレクセイ・ミハイロヴィチ帝時代のことで、ピョートルによって改革される以前のロシアの社会や国家のあり方を生き生きと伝えている。約20年にわたる官吏生活の中で得た幅広い知識と情報を網羅的に記録した貴重文献。この文献を史料として引用しないものはないと言っても過言ではない」(「編訳者まえがき」より)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

有能な元ロシア人官吏が外国人のために書いた、17世紀中葉の宮廷生活、官職制度、外交関係、行政機構、社会制度、生活習慣などに関する貴重な記録。ピョートルによって改革される以前のロシア社会を生き生きと伝える。

著者について

1940年生まれ。東京都出身。
一橋大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程修了。
現在 静岡大学人文学部教授
専攻 ロシア中世史
著書 『ロシア中世都市の政治世界』(彩流社)
『巡礼と民衆信仰』(分担執筆 青木書店)ほか
訳書 G.ヴェルナツキー『東西ロシアの黎明』(風行社)
V.L.ヤーニン『白樺の手紙を送りました』(共訳 山川出版社)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 彩流社 (2003/3/31)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/3/31
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 351ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4882028131
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4882028130
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年4月4日に日本でレビュー済み
コトシーヒンは外務官署の書記補だったが冤罪により処罰された上、総司令官の無法な要求を拒みその報復を逃れて、ポーランド、ドイツをへてスウェーデンに亡命したという異常な経歴の持ち主だった。本書は13章からなり、モスクワ宮廷の日常、宮廷階層の構成、モスクワ国家と外国との外交制度、中央行政機構、軍隊、都市商業住民と村落住民、モスクワ上流階級の家庭生活を描写している。

本書について、19世紀のロシアの歴史家クリュチェフスキーは「コトシヒンはほとんど彼自身の意見を示さず、祖国の制度を素朴明快で正確な役所用語で述べているが、棄てた国家を蔑視する見解が各所に貫かれており、国に対する暗い基調をなしている」と評している。コトシーヒンはモスクワ人の無知と傲慢、神を畏れぬ態度、奴隷根性を非難し、「悪魔が永遠の業火で彼らの目を傷めたために、盲になっている」とまでいう。

本書を読むとピョートル1世が、帝冠をつけた革命家として立ちむかわなければならなかった、モスクワ国家の恐るべき状態をつぶさに知ることができる。現在、ロシア史の専門家が多いかどうかわからないが、17世紀のロシアについてこれほど貴重ではあるがマニアックな史料が邦訳されるとは、ほとんど期待していなかった。
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