文学史上最高の小説が『カラマーゾフの兄弟』だとしたら、作者であるドストエフスキーは「小説」という形式をいかにして探求してきたのか.. ...

ドストエフスキー/米川正夫訳. いいなずけ方近くなって、手紙に封をし、宛名を書く、1ー相手は許嫁の副官である。彼は筆填を変えたので、べつに恐れもしない。やがて、時間を勘定して、もう今頃は手紙が届いてるはずだと考える、1ーそれは許嫁の令嬢のこと ...

... 手紙』の満子も、姿を現わすことのない異次元にいる(満子はすでに死者である)。それは異質な他者》である。しかし ... ドストエフスキーに”キリスト"を発見させたことは疑いえない。《他者≫という考えを導入するとき、「意識」の文脈で語られてきた ...

... ドストエフスキーの手紙中村健之助訳北海道大学図書刊行会 20cm 25 + Mp 5 月ドストエフスキイ前期短篇集米川正夫訳福武文庫福武書店 1cm 27p [初恋、クリスマスと結婚式無名氏の手記より、ポルズンコフ、弱い心、鰐―パッサージュにおける突拍子もない ...

... 手紙でじかに彼の人間がわかる。まざまざと人間が生きているものね。あんな手紙はなかなか書けない。知らない読者に書く手紙 ... ドストエフスキーの目につくように机に置いておいたり、ドストエフスキーの嫉妬心をかき立てるようなことをかなり日常やった ...

日本を語れる日本人になる 作文道場. ドストエフスキー「白痴」ドストエフスキーは友人にあてた手紙の中で、「白痴」のテーマは八無条件に美しい人間を描くことである)と書いている。ムイシュキン公爵ははたして美しい人間であったのだろうか。彼は世界を ...

... ドストエフスキーとモーパッサンの二名を想起する。二人とも放薄癖があり、殊にドストエフスキーは、「妻への手紙」の大量の手紙の中で、頻繁に出てくる妻への自分の下への送金の催促。こんな大量の手紙は、ドストエフスキーでなければ、ギャンブル好きの ...

椎名麟三. ドストエフスキー「未発表書簡」について今度「ドストエフスキー全集」の一冊として「未発表書簡」が出た ... 手紙を書いたものだと思う。しかもドストエフスキーの言葉によると、「手紙となると、ほかの人なら三十分ですむところを、私は四時間 ...

... 手紙もまた今日そのことを立てる結果となつてゐるのであるが、ともあれ、ドストエフスキー自身は、手紙と言ふ形式を、彼の(言ふならば異常な)「心情」を捌かすのに不適當な形式とじてゐたものと見える(その、彼は手紙を書くのがただ面倒臭かつたのかも ...