1999年3月急逝した著者の遺稿となった本書には、その四十余年にわたる弁護士活動を通じて、ひたむきに追求した実践労働法理論の真髄が、とりわけ、法律を全く学んだことのな ...

... 就業規則に同一内容の條項が存する場合に於ても、協約の失効により就業規則の右條項が當然に失効するものではない。勞働協約は勞資双方の意思の合致により成立するものであるから、就業規則は勞働基準法第九十條所定の手続を履むことを要するとは ... 勞働協約.

... 労働委員会件数は一一六 本年における勧告、取扱事件のうち法二条関係では、非組合員の範囲について総会の決議によって資格審査を行なうことを決定した東北毛織盛岡支部労組事件があり、組合員の係長心得、係長代理昇格に伴い組合では協約、就業規則等 ...

... 協約の特質であったが、定が挿入され、就業規則の労働協約化でなくて逆に労働協約の就業規則化が行なわれた結果になった。第二に、工場は、労働組合に対する弾圧政策の下に協約条文を詳細化したため、労働協約には、資本の一方的力の下に能率給的規作業 ...

... 規則の基準 控訴人は、公傷休暇を受けた者 第三証拠関係(省略)控訴人の右主張はいずれも争う。(被控訴人の主張)法は労働協約が就業規則を上回る基準を定めた場合は、協約が優先して適用される旨を定めるが、就業規則が協約の基準を上回る場合については ...