鎖国体制下、唯一幕府の直轄都市で行われた長崎貿易。寛永期の鎖国政策との関連を中心課題に据え、近年、多様な研究の蓄積が進む研究史から論点を導きつつ、精密な史料分析 ...

... 寛永十年(一六三三)から同十三年にかけて長崎奉行へ発令されたいわゆる「寛永鎖国令」に、この規定がなされている。「寛永鎖「国令」については、太田勝也「「寛永十年二月二十八日鎖国形成令」の検討」(「歴史情報」 NO.5 )・同「「寛永十一年五月二十八 ...

... 鎖国と国境の成立』59で、国際的紛争が国内支配体制の強化・確立の障害となることを危惧した幕府が、外国との接触を最小限にすることでその回避を図った点とキリシタン禁制が絡み合って実施されたのが寛永鎖国であるとする立場に立ち、「四つの口」のうち ...

... 鎖国」が行われたのは、三代将軍家光の時代からです(拙著『家光は、なぜ「鎖国」をしたのか』)。その年号をとって「寛永鎖国」とも言います。秀忠の政策は対外関係については緩やかなものでしたが、寛永九年(一六三二)に秀忠が没し、そ緩の翌年から家光が ...

... 鎖国論』などなど簡単にふれられているが、これらにつ 伊豐 182 国内的措置としての鎖国寛永の鎖国令を見ると、さきに触れたように、寛永八年六月に従来の朱印船貿易の寛永鎖国の形成について私は二つの側面から考えることが理解し易いと思う。その一つは ...

... 寛永八年の分国糸の配分決定と奉書船貿易の設定は重要な意義をもつものとし、それによって、大名領における直接貿易が禁止されると同時に、朱印船貿易は幕府の貿易経営の一翼となったとみ、幕府にとって貿易問題 符」への改組と「寛永鎖国 ... 鎖国をめぐる ...

... 寛永八年の分国糸の配分決定と奉書船貿易の設定は重要な意義をもつものとし、それによって、大名領における直接貿易が禁止 ... 鎖国への第一歩を見出した。( E )以上に対して岩生成一は、あらためて「鎖国」を取り上げ、鎖国を必然化した国内的契機と国際 ...

... 鎖国制の形成 入七月交趾シナに行ったジャンク船の日本人船員の一人は、短五月三か条一七か条一七か条シャムのジャンク船に乗って、交趾シナから来た日本人寛永一〇年(一六三三)二日一七か条寛永鎖国令・・はかったりした者がいたということである。武器 ...

京都外国語大学 以上によって寛永鎖国期の諸政策は、それ自体強力に推進されて、大体の基本線は形成されたが、後世に見られるそれとはかなり違い、鎖国体制としては未完成な点もあって、なお初期的な段階であったことが指摘できるのである。 1 寛永十年二 ...

(寛永鎖国寛永一〇~一八年の鎖国の形成により、長崎には唯一の対外貿易港という特性が賦与されたが、一方この間、日本人の海外渡航や投資の禁止、ポルトガル貿易の断絶、外国商人の退去等に伴なう艤装地長崎の不況はおおい難く、著しい人口減少を示して ...